いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

2011年のオープンソース・デスクトップを総括しておくか。

2011年12月31日 17時14分03秒 | OpenSource Software
2010年のオープンソース・デスクトップを総括しておくか。

もはやかなり誰特感がありますが。

・日本語入力
IBusとMozcがかなり進化して、ついに再変換機能が使えるところまで来ました。
とはいえ、Ubuntu 11.10だとどうやってもうまく動作しませんが、12.04の開発版だと正しく動作しています。あとはFedora 16でも動作するのを確認しました。
MozcがDFSG Freeになってmainに入り、Ubuntuでも12.04からuniverseに入ったのはめでたいです。
Ubuntuでも2012年にはデフォルトになるとうれしいですけど、なかなか難しいんじゃないかと思います。うまい落としどころを見つけたいですね。

・印刷
これといって特筆するべきことはありませんが(去年と一緒だ)、GNOME 3.0からカラーマネジメントをサポートするようになったのはでかいですね。ようやくユーザーが触れるところまで来ました。
あとはどこのメーカーもわりとLinux対応に力を入れて、比較的新しいプリンタでもドライバが提供されるようになったのもめでたいです。これも今年どうのという話ではありませんけど。
iOSやらAndroidやら(まだ出てないけど)Chrome OSで提供されている印刷のワークフレームは普通にCUPSでも使えるというのも大きいと思います。
CUPSにもいろいろ変更があったのですが、それはどちらかといえば来年のトピックでしょうか。
日経Linuxに紙刷彦先生が連載されて、印刷が身近に感じられるようになったのもよかったですね。どういう方かは存じ上げませんが。

・フォント
IPAmj明朝フォントが出てきたのはでかいですねー。
次はこれをどうやって扱うの? というのがトピックかなーと思います。
ってか、実はもうフォントってあんまり気にしなくてもいい??
IPAフォントはいつまで更新されるんですかねぇ。

今年最大のトピックはOracleがOpenOffice.orgをポイチョと投げ捨てて、Apacheにくれてやったことですよねー。
まぁこのへんはgihyo.jpの新春特別企画に書きましたので、そちらをお読みください。1/3公開予定です。分量は今年の倍ぐらいです。
にしてもホントOracleはひどい。Javaのライセンス変更とかもそうですよね。

Ubuntu Magazine Japan復活はうれしかったです。来年はバリバリ出るらしいと聞いてます。ということはバリバリ書くということでもあるんですが。。

GNOME 3.0のリリースも大きなトピックでした。翻訳がすごく活発になって、本当に皆さんに頭が下がります。
私はそっち方面に行く余裕がないんですよねぇ……よよよ。

2012年はどんな年になるんでしょうね。
Ubuntu 12.04はLTSで初のデスクトップ5年サポートになるので、重要なリリースになりそうです。
LibreOfficeは3.5と3.6がリリースされる予定になってます。もうちょっと日本からのコミットを増やしたいところではあるのですが、どうしたらいいのかはよくわかりません。
まるごとOSSのVDI(Virtual Desktop Infrastructure)とかどうなんでしょうねぇ。商用は高すぎるんですよ。

んでOpenOffice.org日本ユーザー会10周年とか……こわい。

では、今年の更新はこれで終了です。みなさま1年間おつきあいありがとうございました。よいお年を。

追記:
印刷に関しては専門家のなるおが先生にお任せした方がいいんじゃないかと思うところ。
2012年はそうしよう、うん。
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