この記事は
LibreOfficeアドベントカレンダー2019の19日目の記事です。
前も書いたのですが、もう一度書きます。
来年1月(?)リリース予定のLibreOffice 6.4からデフォルトのフォントが替わります。
コミットを見てもらうと一目瞭然なのですが、読み解くのが面倒くさいのでリストにします。
・Windowsで游ゴシック/明朝がインストールされている場合(主としてWindows 10の場合)ではこれらのフォントが使われるようになります
・Windowsで游ゴシック/明朝がインストールされていない場合(Windows 7の場合、ただし別途インストールもできる)は、これまでと同じくMSゴシック/明朝になります
・Ubuntu 18.04 LTS以降などNoto Sans/Sans Serif CJK JPがインストールされている場合、これらのフォントが使われるようになります
・Ubuntu 16.04 LTSなどNoto Sans/Sans Serif CJKがインストールされていない場合、これまでと同じくIPAゴシック/明朝になります
・いずれのフォントもインストールされていない場合は、OSで使用されているフォントが使われます(LibreOfficeの標準的な挙動)
・masOSに関しては変更はありません。私がよく知らないし確認する環境もないし確認する気もないからです
・ただし、どのプラットフォームでもNoto Sans/Sans Serif CJK JPがインストールされている場合は最優先で使われるようになります
・今では使われなくなったStarSuiteバンドルのフォント、StarSuiteをバンドルしていたLinuxディストリビューションに付属していたフォント(TLゴシックとか覚えているかい?)、歴史的な役割を終えたフォント(東風とか東雲とか)は削除されています。個人的にはこちらの作業が主でした
すなわちNoto Sans/Sans Serif CJK JPをインストールしておくと、どのプラットフォームでも同じ表示/出力結果になります(理想的には)。
日本語的には大きな変更だと思うので、周知をよろしくお願いします。
なお具体的にどのような作業をしたのかとかは、来年1月25日に行われる
オープンソースカンファレンス 2020 Osakaで
セミナーやります。だいぶ前のことですが、眠れない時に詳細なメモを残したのでそれと記憶を突き合わせれば大丈夫のはず……?
というわけで、こちらもよろしくお願いします。