いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

FcitxのMIR通過はUbuntuのデフォルトになることを必ずしも意味しないという話

2015年02月14日 19時52分54秒 | Ubuntu
Ubuntu Weekly Topics 2015年2月13日号 Ubuntu Phoneの発売・FcitxのMIR・UWN#401で既報のとおり、FcitxのMIR通過が決定的になりました。直感的にはこれでFcitxのデフォルトがIBusからFcitxになるのかなと思いがちですが、実のところ残作業はまだまだたくさんあります。

1. Unityとの統合
GNOMEとの統合は不可能ですし、他のデスクトップ環境はまぁいいとして、Unityとの統合は必要です。
統合とは具体的に何かというと、unity-control-centerやunity-settings-daemonやindicator-keyboardのFcitxサポートが必要になるということです。
[FFe] Fcitx input method integration in Unity
ただ、これに関してはすでにコードがあります。
lp:~attente/unity-settings-daemon/fcitx-transition
lp:~attente/indicator-keyboard/fcitx-transition
lp:~attente/unity-control-center/fcitx-transition
lp:~attente/unity-settings-daemon/fcitx-transition-2
1番目と4番目がどう違うのかは調べてませんが、それはそれとして、これらのコードがちゃんと動くことが最低限必要になります。
(実は結構疑わしいってのはまぁいいか)

2. インストーラー(Ubiquity)によってキックされるIM関連パッケージの修正
具体的にはlanguage-selector-commonパッケージに含まれる/usr/share/language-selector/data/pkg_dependsですが、ここからfcitx-anthyなどをインストールするようしなければいけません。
ただ、このファイルを見てみればわかりますが、このパッケージがインストールされている場合はこれをインストールする、という書き方もできるので、IBus関連パッケージとFcitx関連パッケージが同居していても問題はありません。気持ちいい/悪いはあるかもしれませんが。

3. メタパッケージの修正
ubuntu-desktopとかですね。ubuntu-gnome-desktopは、今までのとおりIBusでいいかも知れませんが、それ以外はIBusを積極的採用する理由はないので、Fcitxになっていくでしょう。特にKubuntuでは嬉しいかもです。
XubuntuなどIBusがそもそもインストールされていないフレーバーもありますが、あれはたぶんFcitxになったら解決します。あくまでたぶんですけど。英国配列が米国配列として認識されるとかテストのしようがないがな……。

この当たりの作業がうまく進んだら、Ubuntu Weekly Recipeに『Ubuntu 15.04の日本語入力』を書くことになると思います。もしも書かなかったらお察しください。

というか、帰りの新幹線の中でなんでこんなこと書いているの……? 米原に近づくにつれ雪が見えるようになり、途端に減速しました。こりゃ遅れて着きますね。
Fcitxにはなるものの、fcitx-mozcになるわけじゃないので、まだ日本語Remixは必要そうです。逆に言えば、そのぐらいしか違いがなくなりそうです。めでたいですね。
コメント
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