いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

OracleはMySQLを手放す時期を失ったのか?

2013年02月05日 20時57分19秒 | OpenSource Software
Linux Daily Topics 2013年2月5日 FedoraがMariaDBにリプレース,MySQLはこれからどうなる?

スルーしても差し支えない程度の些細なことですが、どうにも気になったので……。

そもそもOracleは買収したSunのproductsをどうしたのかというと、おおまかに
1. クローズドな方向に持って行って存続(例: Solaris/MySQL)
2. 表面的には特に以前と変わりがないように見える(Java/Virtualbox/Netbeans)
3. Sun買収前後に捨てた(GNOMEのa11y関連/gutenprint)
の3つに分類できます(私的に)。
ほかには、以前OracleはMySQLを買収しようとして失敗しています。
このことからも、OracleがMySQLを手放すタイミングを失ったという見方は間違っているように思うのです。
ポートフォリオとしても、OracleのDBは高いので、廉価版としての価値は充分にあると思います。

OOoの事例を挙げてますけど、これも適切とはいえないと思います。
一度はやる気を見せて放り投げる、というのは↑にはない、つまり例外的なことであり、MySQLと同一視はできないと思うのです。
あと、
>OOoのメイン開発者はほとんどが離脱してLibreOfficeへと移った。
というのは、私から言わせれば事実と違います。OOoのメイン開発者はOracle(というかSun)の従業員であり、全開発者の割合から見るとかなり大きいです(そらそうですな)。一説によると120人以上いたらしく、一部はIBMやRed HatやSUSEに転職していますが、ほとんどはOOoの派生物の開発からは離れています。これまた一説によると、以前OOoに関わっていた人の95%はもはや関わっていないのだそうです。転職できたのは10人弱のはずなので、120人の5%(6人)ともそんなにかけ離れた数字ではありません。よって、それなりに信憑性があるように思うのです。

>OOoはその後,Apache Foundationに移管されたが,以前の勢いはどこにもない。
新春特別企画にも書いたとおり、去年のダウンロード数はLibOの倍ですし、最近MLを見ていてもボランティアの申し出が以前よりかなり増えているので、確かにOOoの頃の勢いはないものの、どこにもない、というのはちょっといいすぎかなと思いました。

ちなみに最後の段落に関しては(手放す云々を除いて)完全に同意です。
コメント
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