私自身誤解していたので、まとめておきます。
1.
新たな電子書籍ソリューションで、電子書籍事業に参入(7/20)
これは、次世代XMDFで電子書籍事業を進めますという意味合い以上のものではないので、まぁいいかなと。
ってか、「電子書籍事業に参入」というのは誤解を招くと思いますけどねぇ。今まで何もしていなかったみたい。
2.
第1弾 電子ブックストアサービスを12月よりスタート(9/27)
ポイントは、"GALAPAGOS"は"クラウドメディア事業"の名前であり、同時に"電子ブックストアサービス専用端末"の名前でもあるということです。
"GALAPAGOS"は電子ブックストアサービスの名前とは言ってませんし、"電子ブックストアサービス専用端末"について触れられているだけで、汎用デバイス(スマートフォンなど)でのサービス展開には触れていません。これだと、サービスを受けるのに専用端末が必要なのかどうなのかはわかりませんが、まぁキャリアとかの意向や時期を考えると、決まっていたものの発表しなかったと考えるのが妥当ではないでしょうか。このへんに突っ込んだプレスがあるのかどうなのかは調べていません。
サービス開始が12月で、ラインナップは約3万冊、これもポイントです。
3.
シャープとCCCがメディアタブレット「GALAPAGOS」向けにエンターテイメントコンテンツストア「TSUTAYA GALAPAGOS」を共同開設(10/5)
重要なのは表で、ストア名称が"TSUTAYA GALAPAGOS"、サービス開始が12月、ラインナップ数は約3万冊で、9/27の発表の詳細がこれである、ということが(明言されていないものの)伺えます。時期が近いので、どうして同時発表しなかったのかは謎ですが。
あと、"さらに、シャープの「GALAPAGOS」端末機器およびサービスプラットフォームを活用することで"という文言より、("サービスプラットフォーム"という文言は曖昧すぎるものの)専用端末以外にも提供されそう、ということがわかります。
4.
ソフトバンクモバイル株式会社向け2010年冬・2011年春モデル 5機種を製品化(11/4)
ここで、ソフトバンク向けスマートフォンのブランド名がGALAPAGOSであることが明らかになりますが、"TSUTAYA GALAPAGOS"が搭載されるという記述はありません。しかし、
利用可能になる見込みとのことです。
5.
エンターテインメント系コンテンツサービスの合弁会社設立に関する契約締結について(11/19)
表題はまぁいいとして、ここではじめて"メディアタブレット「GALAPAGOS(ガラパゴス)」やシャープ製スマートフォン向けに"という記述が出てきて、専用端末以外にもサービスが提供されることがわかります。
とはいえ、
11/15の事業説明会で言及されており、あくまでプレスリリースでは初出というだけですが。
まとめると、
事業名…GALAPAGOS
ストア名…TSUTAYA GALAPAGOS
専用端末名…GALAPAGOS
対応スマートフォンブランド…LYNX(DOCOMO), GALAPAGOS(Softbank), ISシリーズのシャープ製端末(au)
ということになります。まぎらわしい!!
んで、専用端末は12月発売とのことで、もう1ヶ月を切っているのですが、具体的な時期も価格も発表されていません。年内の発売はないんですかねぇ。
さらに余談ですが、現在シャープが行っている電子書籍販売サービス、
"Space Town"は、今日現在"総冊数 31655冊"とのことで、プレスリリースの"約3万冊"と一致します。とりあえずはSpace Town事業を新会社に移管するところから始める、という理解でいいんでしょうか。
CCCの関連企業を見ても、コンテンツを持っている、あるいは持つ予定なのは
アース・スター エンターテインメントしかなさそうなので、CCCでいきなり3万冊ものコンテンツを用意するのは難しそうです。
コンテンツの収集はシャープが行うのですかねぇ。角川グループの"
BOOK☆WALKER"と比較して、分が悪そうです。まぁそもそも競合するのか、競合するといえるのかは「競合」を定義するところから始めないとダメそうですけど。角川グループはTSUTAYA GALAPAGOSにもコンテンツを提供するでしょうし、TSUTAYA GALAPAGOSはiPhoneアプリとしては提供されないでしょうし。