ついにここまで来ました。
基本的にはsidでも使えますが、注意事項がありますのでお気をつけください。
Step.1 かな漢字変換エンジンを選択する
1.
anthy
連文節変換に慣れている方向け
インストールは、
deb http://everybody.good-day.net/~ikuya/debian/sarge/anthy-ss/ ./
を/etc/apt/sources.listに追記し、
# apt-get update
# apt-get install anthy
で現在の最新版である6024がダウンロードできます。
なお、もちろんsargeにもanthyはあるので、必ずしもsources.listを変更する必要はありません。
2.
PRIME
予測入力システムなので、最近の携帯電話に慣れている方向け(?)
面白いので一度使ってみるのもいいと思います。
インストールは、
# apt-get install prime
3.SKK
インストールは、
# apt-get install skkdic
Step.2 uimをインストールする
# apt-get install uim
uim-applet-gnome もインストールしておくと、uim-im-switcherが日本語になります。
Step.3 uimを使えるようにする。
uim 0.4.4から設定が変更されたのでご注意ください。
旧来のものも使用できるはずですが、テストはしていません。
~/.xsessionに
export GTK_IM_MODULE=uim
を書いてください。
uim-ximも使用する場合は(通常使用しますね)
export XMODIFIERS=@im=uim
uim-xim &
も一緒に。
これらは
exec x-session-manager
よりも上に書く必要があります
また、今まで使っていたInput Methodの設定は、コメントアウトしてください。
~/.uim(なければ作成)で、デフォルトの変換エンジンを指定します。
(define default-im-name 'anthy)
これはanthyの場合で、これ以外だとanthyの替わりにSKKだとskk、PRIMEだとprimeと書いてください。
今のところset-language-envは旧来(0.4.3以前)の方法にしか対応していないようなので、ご注意ください。
ツールバーを使用したい場合、
uim-toolbar-gtk &
uim-toolbar-gtk-systray &
も.xsessionに書いておくといいでしょう。
ただし、KDEではsystrayの方は正しく表示されません。
ktermなど上記の方法でうまくいかない場合は、.Xresourcesに
#define XIM uim
を書いてください。
あるいは、
*inputMethod: uim
でもOKです。
kinput2などの設定が残っていたら、コメントアウトしてください。
.xsessionで.Xresourcesを読み込む場合は、
xrdb -merge $HOME/.Xresources
を書く必要があります。
ログインしなおせば使用できるようになります。
Step.4 Qt/KDEでもimmoduleを
現状のQt/KDEではXIMしか使用できませんが、Qtに
immodule for Qtパッチを適用すると、immoduleも使用できるようになります。
このパッチを当てているパッケージを配布しています。
uimから使用するには、
UimQtも必要です。
sources.listに
deb http://everybody.good-day.net/~ikuya/debian/sarge/immqt3 ./
deb http://everybody.good-day.net/~ikuya/debian/sarge/uim-qt ./
を書いて、
# apt-get update
# apt-get upgrade
# apt-get install quiminputcontextplugin
を実行します。
.xsessionに
export QT_IM_MODULE=uim
を追記し、ログインしなおせば使用できます。
KEditなどでは、右クリックから変換エンジンの変更ができます。
Step.5
qtkde-helperを使用する
qtkde-helperには、Qtで書かれたツールバーなどが含まれています。
詳しくは上記リンクをご覧ください。
sources.listに
deb http://everybody.good-day.net/~ikuya/debian/sarge/uim-kdehelper/ ./
を書いて、
# apt-get update
# apt-get install uim-kdehelper
を実行します。
uim-toolbar-qt &
uim-toolbar-qt-systray &
でQtで書かれたツールバーを使用することができます。
常用する場合は.xsessionに書いておくといいでしょう。
ただし、systrayの方は正しく表示されません。
uim-ximでQtで書かれた候補ウィンドウを使用する場合は、.xsessionに
export UIM_CANDWIN_PROG="uim-candwin-qt"
を書いておくといいでしょう。
uim-toolbar-qtの複数起動が気になる場合は、
uim-toolbar-qt &
のかわりに
if type uim-toolbar-qt &> /dev/null ; then
uim-toolbar-qt &
fi
と書いておくといいでしょう。
Step.6 kdelibsをアップデート
以下で配布するkdelibは、kate/kwriteのプリエディットを改善しています。
使用前
使用後
ついでに
XIM
(古い写真なのでツッコミどころはありますが…)
ただし、(私自身は気づいていないものの)どうも不具合があるようなので、インストールするかどうかはよくお考えください。
まぁ問題があれば戻せばいいのですが。。
sources.listに
deb http://everybody.good-day.net/~ikuya/debian/sarge/kdelibs/ ./
# apt-get update
# apt-get upgrade
でアップデートされるかと思います。
あとは一度KDEを終了し(KDMないしGDMをrestartするのがいいですかね?)、再びログインすれば改善されます。
ただし、キャレットの表示が正しくできないのですがね…。
ではでは、お楽しみください。
#scimで日本語入力環境を @Debian sarge はどうなんでしょうなぁ…。