哀川譲さん:盗作の疑い 出版元、本の絶版と回収決める
毎日でニュースになってる!
『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』ですが、作品自体パッチワークみたいだなぁと思っていたら、まさか文章までパッチワークだとは思いませんでした。
パクリ部分(正しくはパスティーシュというらしいですが)を見ても、著作権の侵害とまではいえないと思います。となるとモラルの問題で、編集部がこういうものをよしとしません、という意思表示なのかもしれませんね。
出版直後から広く宣伝されて目立ってしまったので、検証を初めてこんな事になってしまったのかもしれません。逆に、あまり注目されなければ、スルーされていたのかもしれませんね(そうなるべきだったという主張ではありませんが)。
作者さんは出版前にこういう事情で書き直させてください、ということができればよかったのかもしれません。そこは落ち度だと思います。まぁ黙っていればわからないと思ったのかもしれませんが……。そもそも文章をパッチワークにしようという発想が斬新すぎて普通は思いつかないと思うので、作者さんの気持ちはよくわかりませんけどね。
今回はスルーして、次作で汚名返上、ということもできたと思いますが、編集部はそうしなかったというのは、何か理由があると思います。
この手の話ってよく聞いて、何年か前はりぼんの投稿作でこんな事があったと記憶してますし(しかも2~3回?)、記憶に新しいところだと末次由紀さんも同じようなことになりました(こっちはトレスでしたが)。
しかし、末次さんはご存じのとおり華麗に復活して人気作品を生み出しています。この作者さんも、レーベルとペンネームは別になるかもしれませんけど、(方法は間違えたものの)多くの人を楽しませた事実はあるので、華麗に復活して欲しいと思います。
正直ここまでの騒ぎになるものなのかな……という疑問の答えは出ていません。でも、手っ取り早くデビューをしたかったのしれませんが、完全にオリジナルなものなんて限りなく難しいにしろ、それでも自分にしか書けないようなものを書いて、それでデビューするべきだったんじゃないのかな、と思いますし、結局そういうのがいろんな人を幸せにするんだと思います。こういう事件を見るたびに思いますけど、誰も幸せにしませんよね、ホント。