「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

春もみじの濃昼山道

2009-05-10 20:30:30 | 増毛・樺戸の山々
                 (写真: 濃昼山道の山並みと厚田漁港)

去年歩いた濃昼(ゴキビル)山道が楽しかったので、再訪した。日本海に面した石狩市厚田の旧山道で、

山桜良し、春もみじ良し、ヒメギフチョウが舞い、ギョウジャニンニクが春の匂いを奏でる。

まずは、厚田漁港の朝市を歩いて、ホッケの開き、ニシンの燻製などを買って夜のビールに備える。

山道を歩くと、ヒメギフチョウは道端ぎりぎり、低いところを飛んでいた。オオタチツボスミレやニリンソウの蜜を吸うのに忙しい。

幼虫が食べる食草のオクエゾサイシンが、地面すれすれに紅色の花をつけていた。

葉に毛虫を見つけた。おそらくヒメギフチョウの幼虫だろう。

産みつけられた卵は10日ほどで、こうした幼虫になるという。


(写真: オオタチツボスミレとヒメギフチョウ)


(写真: ヒメギフチョウの食草、オクエゾサイシン)


(写真: ヒメギフチョウの幼虫)


山中で電力会社の鉄柱の保守点検作業と出会ったが、同行者がライフル銃を携行していたのには驚いた。

「クマ出ますか?」と尋ねると、「きょうはその傾向はないが、早朝からの作業なので・・・」ということだった。

ヒグマの行動が活発な早朝と夕方には注意が必要だ。



(写真: 保守点検作業の電力会社関係者)


写真を撮るとき、送電線が邪魔だなあと思ってきた。

が、こうした地道な苦労で電気が家庭に届くのだと知ると、送電線も電柱も愛おしい。

思い切って、写真の真ん中に入れ込んでみた。


(写真: エゾヤマザクラと電柱)


山道からの展望は、去年はエゾヤマザクラの満開にドンピシャだったが、今回は終盤。

その分、春紅葉が濃さを増していて、本当の秋を連想させる見事な色づきだった。


(写真: 海岸線と春紅葉)


(写真: 春紅葉にズームイン)


1時間半ほどで、濃昼峠(357m)に。標識が新しくなって立派だ。

周辺にはギョウジャニンニクも。鼻を近づけてみると、力わく春の匂い。


(写真: 濃昼峠の新標識)


(写真: 日当たり斜面のギョウジャニンニク)


■登山記録
11時40分:入山
13時10分:濃昼峠(357m)
13時45分:下山開始
15時40分:入山口に戻る

■過去の登山歴
08年5月3日サクラ満開の濃昼山道


 石狩温泉 番屋の湯 600円
「えりの湯」から、以前の名前「番屋の湯」に戻っていた。大変なにぎわい。
茶褐色の特徴のあるお湯で、露天は日本海から吹く潮風の匂いがいい。




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