「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

濃昼山道を行く

2008-05-03 22:19:14 | 増毛・樺戸の山々
(写真:萌黄の新緑と桜)

濃昼(ゴキビル)山道は1858年(安政5)に開通し、100年ほど使われたという。2005年に保存会が整備して再開通させた。全長8キロのコースだが、石狩市厚田の「濃昼バス停」前から入山し、中間の濃昼峠(357m)まで歩くことにする。渓流沿いに踏み跡をたどるが、30分ほど進んで間違いを確信。治水工事などの踏み跡や赤テープに惑わされてしまった。おまけに渓流で滑ってお尻を強打。濡れてしまった。引き返すと登山口から、すぐのところに山道ルートがあった。登山口から右に曲がるのが正解。標識が倒れていて気づかなかった。

山道ではキクザキイチゲが咲き乱れ、道の脇が白く染まっていた。標高が上がるに連れて、オオサクラソウの群落が続く。赤色が目に染みる。
萌黄色の森には満開のエゾヤマザクラが淡いタッチで桜色を添えていた。春うらら。
 
(写真:キクザキイチゲ)


(写真:オオサクラソウ)

濃昼峠にさしかかると、萌黄と桜に絶景の日本海が加わり、見とれてしまった。

(写真:濃昼峠から浜益を望む)

下山中に、ひらひら舞う小型のアゲハチョウ。「春の女神」と形容されるヒメギフチョウだ。陽射しが出てきて動きが活発になったのか。「オクエゾサイシン」だけに卵を産み付けて、幼虫はその葉だけを食べる。桜に加えて春を満喫した。自然に感謝。

(写真:ヒメギフチョウ)



 9時25分:渓流から引き換えして、改めて山道入り
 10時50分:濃昼峠
 11時25分:下山開始
 12時35分:登山口に戻る