四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

青鳥城跡(埼玉県東松山市)

2017年09月17日 | 100名城以外の城館跡


城 名:青鳥城(おおどりじょう) 
別 名:石橋城
形 態:平城
指 定:県指定史跡
所在地:埼玉県東松山市大字石橋

青鳥城跡は、関越自動車道東松山ICのすぐそばにある城跡です。郭跡は住宅や畑となってしまっていますが、土塁や堀の一部が遺っています。




青鳥城に関する知識や資料(書物)は持ち合わせていませんので、現地に設置の案内板の写真と説明文を載せておきます。

県指定史跡 青鳥城跡
                                         昭和9年3月31日指定
城跡は東松山台地の南縁部に立地し、都幾川の河岸段丘を南に見下ろす所に位置します。
城郭は本郭(ほんぐるわ)と二の郭及び三の郭から成り、史跡の指定範囲は本郭と二の郭部分で、土塁・空堀・水堀が
昭和47年の発掘調査で確かめられています。その規模は東西約550m、南北約300mを測ります。二の郭の土塁
には城を守るために、北側の中央部でクランク状に折れ曲がる折邪(おりひずみ)が認められます。三の郭は一部が残
存し、二の郭の外側へ同心円状に拡がり土塁と堀が築かれていました。この城郭は多曲輪形式といわれています。

城郭の配置(縄張り)から築城の順序は、本郭を最初につくり、その後に二の郭と三の郭が増築されたとみられます。
この築城方法は嵐山町の菅谷館跡と類似しています。

築城時代については「源平盛衰記」に源頼朝が武州月田川のはた青鳥野に陣をとる(寿永2年・1183)とあり、
本郭は12世紀末(平安時代末期)には築城が明らかです。天正18年(1590)前田利家の軍に落城し、16世紀
末に廃城となりました。築城当初の居城者は定かでありませんが、「妙昌寺縁起」には建武元年(1334年)に青鳥
城主として藤原斎心入道利行がみえ、後北条時代には山田伊賀守直安が在城したと伝えられています。    
平成14年3月
                                        東松山市教育委員会




青鳥城跡を攻めるに当たり、目標としてわかりやすかった二の郭跡を目指しました。
この標柱と案内板が設置されている場所はラブホテルの真ん前ですので、変な目で見られないようにと・・・




二の郭跡ですが、住宅と畑とに化していて城跡を偲ばせるものはありません。
この二の郭跡西部には鶏糞を肥料にしている工場があるようで香ばしいにおい(悪臭)が漂っていました。




ホテルのある二の郭北側の土塁で、道路縦断のために途切れている東端です。左側の建物がホテル。




上の写真でも写っていますが、「史跡 青鳥城」の標柱。錆びたままですっかり土塁の色に馴染んでしまっています。




土塁と小口




土塁上




土塁と堀跡




二の郭の土塁内側にある板石塔婆の説明版




板石塔婆




このお宅の裏(北側)に本郭跡があります。
本郭跡の場所が分からなかったものですから、付近の方にお聞きしたところ、
「あそこの家が地主さん。きちんと挨拶をして許可を貰って行った方がいいよ」
と教えていただきましたので、お宅にお邪魔してご主人に本郭跡を見学させてほしい旨をお願いしたところ、快く承諾していただ
いた上に、本郭跡への道順(入口)を丁寧に教えてくださいました。




教えて頂いたとおりに行くと緩やかな坂になっており、本郭入口付近に「県指定史跡 青鳥城址」と刻まれた石碑がありました。




本郭跡は、現在、全面が畑になっていましたが、西側、北側、東側の三方は土塁が残っています。




土塁の一部




北西部の土塁上にある小さな社  東側の土塁上にも社があります(写真は失敗)




東側土塁外の空堀跡  竹で埋まっています。

実はこれらの写真は昨日今日撮ったものではなく、8年以上も前のものなのです。
この青鳥城跡を攻城した直後にブログに攻城記を載せましたが、当時利用していたブログが廃止になることから、現在のブログに
記事ごと引っ越しをしました。しかし、ブログの形式が違うため、前のようには表示されず、写真や文字がずれて表示されてしま
いました。それらすべてを投稿し直すのは大変でしたので、大半の記事を削除してしまいました。
その中に、この青鳥城攻城記もあったわけですが、他の城跡同様に、再攻城したら改めて記事にしようと思いつつ再攻城の機会を
迎えぬまま今日に至ってしまいましたので、写真を見つけ出して再投稿したという次第です。もっとほかにも写真はありましたが、
記憶が曖昧になってきましたのでわかる範囲での写真にしました。

攻城日:2009年(平成21年)5月26日(火)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。