令和6年度 さきたま講座③
講座名:「加須市長竹縄文盛土集落の復元」
日 時:令和6年8月24日(土)13:30~15:30
場 所:埼玉県立さきたま史跡の博物館 2階講堂 (埼玉県行田市埼玉)
講 師:黒 坂 禎 二 氏(公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団 調査部主査)
主 催:埼玉県立さきたま史跡の博物館
内 容:埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」の関連講座。特殊な環境下で全てが地中に
埋もれた縄文後晩期の環状盛土遺構から、当時の集落形態を探る。
を聴講してきました。
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長竹遺跡 ながたけいせき (加須市)
長竹遺跡は、現在では利根川に面した低地に位置していますが、かつては埋没した台地上にありました。平成
22 年度から利根川堤防拡張工事のため発掘調査が行われ、昨年度に報告書の刊行がすべて終了しました。
当遺跡では、縄文時代後期後葉から晩期前葉ごろ(約 3000 年前)に形成された環状盛土遺構が良好な状態で
保存されていました。盛土内からは整然と並ぶ墓、焼土を床に貼り付けた住居跡など、多くの遺構が検出され、
この巨大な遺構の性格を考える上で重要な発見が相次ぎました。調査当初からその成果が注目され、様々な展覧
会でも出土遺物が公開されてきました。
今回は昨年度刊行の報告書に掲載された、初公開の資料を展示しています。盛土中の遺構でないところ(いわ
ゆる遺物包含層)から出土したものですが、墓に副葬されていたと想定される土器もあり、これまでの調査成果
をさらに裏付ける貴重な資料です。
所在地:加須市大越
調査主体:(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団
資料保管:埼玉県教育委員会
≪埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示室内に掲示の長竹遺跡紹介文から≫
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上記は展示に際しての紹介文であり、講座の内容とは異なりますが、長竹遺跡とはということで。
講座関係貼り紙と講座資料
埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から 環状盛土遺構とは
埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から 長竹遺跡 北盛土南側で見つかった墓
埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から 長竹遺跡 環状盛土遺構の復元
聴講日:令和6年(2024)8月24日(土)