四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

さきたま講座「加須市長竹縄文盛土集落の復元」

2024年08月31日 | 講演会・講座


令和6年度 さきたま講座③
 講座名:「加須市長竹縄文盛土集落の復元」
 日 時:令和6年8月24日(土)13:30~15:30
 場 所:埼玉県立さきたま史跡の博物館 2階講堂 (埼玉県行田市埼玉)
 講 師:黒 坂 禎 二 氏(公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団 調査部主査)
 主 催:埼玉県立さきたま史跡の博物館
 内 容:埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」の関連講座。特殊な環境下で全てが地中に
     埋もれた縄文後晩期の環状盛土遺構から、当時の集落形態を探る。


を聴講してきました。
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長竹遺跡 ながたけいせき (加須市)
 長竹遺跡は、現在では利根川に面した低地に位置していますが、かつては埋没した台地上にありました。平成
22 年度から利根川堤防拡張工事のため発掘調査が行われ、昨年度に報告書の刊行がすべて終了しました。
 当遺跡では、縄文時代後期後葉から晩期前葉ごろ(約 3000 年前)に形成された環状盛土遺構が良好な状態で
保存されていました。盛土内からは整然と並ぶ墓、焼土を床に貼り付けた住居跡など、多くの遺構が検出され、
この巨大な遺構の性格を考える上で重要な発見が相次ぎました。調査当初からその成果が注目され、様々な展覧
会でも出土遺物が公開されてきました。
 今回は昨年度刊行の報告書に掲載された、初公開の資料を展示しています。盛土中の遺構でないところ(いわ
ゆる遺物包含層)から出土したものですが、墓に副葬されていたと想定される土器もあり、これまでの調査成果
をさらに裏付ける貴重な資料です。
所在地:加須市大越

調査主体:(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団
資料保管:埼玉県教育委員会

           ≪埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示室内に掲示の長竹遺跡紹介文から≫
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上記は展示に際しての紹介文であり、講座の内容とは異なりますが、長竹遺跡とはということで。


講座関係貼り紙と講座資料


埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から  環状盛土遺構とは


埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から  長竹遺跡 北盛土南側で見つかった墓


埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」展示資料から  長竹遺跡 環状盛土遺構の復元

聴講日:令和6年(2024)8月24日(土)

企画展「オリエントへのまなざし-古代ガラス・コプト織・アジア陶磁-」

2024年08月30日 | 企画展・見学会


小野義一郎コレクション
オリエントへのまなざし -古代ガラス・コプト織・アジア陶磁-
 会 期 :2024年6月29日(土)~9月1日(日)
 会 場 :本庄早稲田の杜ミュージアム 早稲田大学展示室(本庄市西富田1011)

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   ごあいさつ
オリエントと呼ばれる西アジア地域は、古代にメソポタミア文明やエジプト文明が生まれ、その後もシルクロード
の中継地として長く東西を結ぶ要地であり続けました。「オリエント」は太陽の昇る方向=東方を意味するラテン
語のOriensに由来し、広義では、西洋に対して東アジアや東南アジアまでを含めたアジア全域を指す言葉としても
用いられています。
実業家・小野義一郎氏(1918〜2007)は中国大陸の先に広がるオリエントに憧憬し、300点を超える工芸資料を蒐
集されました。氏のコレクションは没後、ご子息である小野隆彦氏(元東京農工大学副学長、元早稲田大学客員
教授)より早稲田大学會津八一記念博物館へ寄贈されています。
本展では小野義一郎コレクションから80点を展観し、その意義や、小野義一郎氏が想いを馳せたオリエントの魅力
をご紹介いたします。
最後になりましたが、貴重なコレクションをご寄贈いただいた小野隆彦氏をはじめ、本展を開催するにあたりご協
力を賜りました関係各位に、心より御礼申し上げます。
                                  早稲田大学文化企画課考古資料館
                                  早稲田大学會津八一記念博物館
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を観覧してきました。


展示会場の早稲田大学展示室  
夏休みの研究にするのでしょうか数名の小学生が一生懸命にメモを取っていました


オリエントとはこの辺りを指すようで・・・


展示は、第1章 古代ガラスとイスラーム陶器 (作品の下の台座の色が青色)
    第2章 コプト織
    第3章 東南アジア陶器 (作品の下の台座の色が赤色)
に分かれています。


展示ケースの一部  第1章 古代ガラスとイスラーム陶器 (作品の下の題の色が青色)


左:双把手付長頸瓶×3  右:鋳造パテラ形杯  《東地中海沿岸》
  

左:藍釉浮出アラベスク文菊花鉢  中:色絵金彩把手付壺  右:藍釉色絵金彩花文皿  《イラン》


中:色絵金彩鉢  右:白色盛上動物文深鉢  《イラン》


第2章 コプト織 展示コーナー

       
       コプト織説明パネル


コプト織 踊る人物とライオン


コプト織 人物と植物と動物


コプト織 鳥と魚


コプト織 帽子


左:黒褐釉刻線小壺  中:黒褐釉刻文壺  右:黒褐釉刻形壺  《クメール バンクルアト》


左:青磁花文盤  《タイ・パーン》   右:白釉緑彩鳥文綾花盤  《ミャンマー》


左:白磁鳥形水注  《タイ・カロン》  右:白・黒象嵌瓶  《タイ・ハリプンチャイ》


左:鉄絵唐草文小壺  《タイ・サワンかローク》  右:鉄絵幾何学文合子  《タイ・サワンかローク》  

本庄早稲田の杜ミュージアムでは、本庄市の遺跡古墳からの出土品等を常設展示しているほか、情報資料室や交
流広場などでも地元児玉・深谷地域の遺跡からの出土品の企画展示が時折開催されます。更に早稲田大学展示室
においては、早稲田大学に関連した企画展が催されますが、今回の企画展もそのひとつです。オリエンタルとい
うことでブログアップを躊躇っていましたが、開催終了間際となったことから展覧会見学の一記録としてアップ
した次第です。

観覧日:令和6年(2024)7月26日(金)

企画展「鏃のうつりかわり in かみかわ」

2024年08月28日 | 企画展・見学会


令和6年度年度第1回企画展
鏃のうつりかわり in かみかわ
 会 期:令和6年8月8日(木)~10月31日(木) 
 会 場:神川町多目的交流施設 文化財展示室2(児玉郡神川町大字下阿久原1088 神泉総合支所敷地内)
 主 催:神川町教育委員会 生涯学習課


を観覧して来ました。
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はじめに
 神川町には、国指定重要文化財の金鑚神社多宝塔をはじめとして数多くの文化財が残されています。また、町
内に所在する遺跡の数は、県内屈指です。これらの文化財は私たちの先祖が営んできた生活の証であり、後世へ
と受け継いでいかなければならないものです。
 本企画展では、矢の先端に付けられた鏃に焦点を当て、鏃が使用されるようになった縄文時代から古代までの
町内から出土した鏃を展示いたします。鏃の材質や矢の標的となった対象の変化について展示を通して知ってい
ただければと思います。
 令和6年8月
                 
                             《展示室に掲示の「はじめに」から》
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観覧者名簿に住所氏名を記入して入室です
「展示室内撮影可能です! SNS等で拡散してね!!」 とありますので拡散するのが使命と思い!


展示室  壺や甕などは常時展示されているようです


(やじり)などはショーケースに納められ展示されています
壁面には沢山の解説・説明文が・・・


鏃とは?
 鏃とは、矢の先端に付けられいて、対象物に突き刺さる部分のことです。いしで造られた石鏃、
動物の骨で作られた骨鏃や金属で作られたものを銅鏃や鉄鏃と呼び、様々な材質の鏃が作られまし
た。


石鏃(せきぞく)と石鏃の形説明文
 石鏃の形は基部の形で分類され、平らなものを平基鏃(へいきぞく)、抉りのあるものを凹基鏃
(おうきぞく)
、基部が突起するものを凸基鏃(とつきぞく)


石鏃 池田遺跡出土 縄文時代


有孔磨製石鏃  南塚原53号墳出土  弥生時代


鉄鏃(てつぞく)展示ケース


右:鉄鏃 海老ケ久保遺跡出土  古墳時代前期
左:鉄鏃 南塚原40号墳出土   古墳時代後期


右:鉄鏃   南塚原10号墳出土   古墳時代後期
左:両頭金具 南塚原10号墳出土   古墳時代後期


鉄鏃の出土状況  (南塚原10号墳) 


靫形埴輪(ゆきがたはにわ) と 靫形埴輪片


靫形埴輪  諏訪ノ木古墳出土   古墳時代後期
※靫・・・矢を携行する時に用いる矢入れ 
 

靫形埴輪片  左: 南塚原26号墳出土 古墳時代後期  右:北塚原9号墳出土 古墳時代後期


皀樹原遺跡(さいかちはら)遺跡 と 古代の鏃  解説文


皀樹原遺跡の写真


古代の鏃  (ケース上段)  ※古代・・・奈良・平安時代


鉄鏃 左:愛染遺跡出土 古代  中:観音院南遺跡出土 古代  右:中道遺跡出土 古代


企画展「鏃のうつりかわり in かみかわ」  展示解説パンフレット

観覧日:令和6年(2024)8月23日(金)

令和6年度 埼玉の考古おひろめ展 地中からのメッセージ

2024年08月26日 | 企画展・見学会


令和6年度 埼玉の考古おひろめ展
地中からのメッセージ
 会 期:令和6年(2024)7月13日(土)~9月1日(日)
 会 場:埼玉県立さきたま史跡の博物館 企画展示室
 主 催:埼玉県立さきたま史跡の博物館
 共 催:埼玉考古学会

を観覧してきました。
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 本県には約10,000カ所の遺跡があり、毎年約200件あまりの発掘調査が実施されています。
 これらの調査では貴重な発見が相次いでおり、学術的価値の高い出土品は、当県の歴史を語るうえで欠
かせない歴史資料です。
 今回の展示では、縄文時代の大規模な環状盛土遺構として注目を集め、昨年度に整備作業が完了した加
須市長竹遺跡をはじめ、近年、発掘調査を実施した遺跡や調査報告書が刊行された遺跡から出土した選り
すぐりの資料を紹介します。永い眠りから目覚めた出土品が語る。地中からのメッセージに耳を傾けてみ
てください。(以下略)
                       ≪展示室に掲げられたあいさつ文から≫

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企画展示室


① 旧石器時代  西原大塚遺跡 (志木市)
② 縄文時代   中堂遺跡(飯能市)
③ 縄文時代   長竹遺跡(加須市)
④ 弥生時代   前中西遺跡(熊谷市)
⑤ 古墳時代   若宮Ⅰ遺跡(桶川市)
⑥ 古墳時代   四十塚古墳群(深谷市)
⑧ 古代     鳥ノ上遺跡(狭山市)
⑨ 中世     滝の城跡(所沢市)
⑩ 近世     北2丁目陣屋跡(久喜市)
⑦ さきたまnow!  埼玉古墳群愛宕山古墳(行田市)


の順で展示されていますが、メインは長竹遺跡(加須市)のようで一番スペースを取っていました。


展示室内の模様①


展示室内の模様②


① 旧石器時代 ≪焼けた礫は調理の証し≫ 西原大塚遺跡第235地点 (志木市) 展示コーナー


西原大塚遺跡第235地点 5号礫群出土礫 【焼けた礫】


② 縄文時代 ≪自然豊かな縄文中期の感情集落≫ 中堂遺跡(飯能市) 展示コーナー


中堂遺跡出土 【ミニチュア土器】 【石製垂飾】 【石棒(頭部)】


③ 縄文時代 ≪盛土の中から至宝がぞくぞく・・・≫ 長竹遺跡(加須市) 展示コーナー


長竹遺跡 環状盛土遺構の復元


長竹遺跡出土 【変形した台付鉢】


④ 弥生時代 ≪水田開発のフロンティア拠点集落≫ 前中西遺跡(熊谷市) 展示コーナー


前中西遺跡  第8号住居跡出土 【壺】 ・ 第3号住居跡出土 【壺】川原口町式土器(東北南部)


右:⑤ 古墳時代 ≪旧飛行学校跡地に眠る方形周溝墓≫ 若宮Ⅰ遺跡(桶川市) 展示コーナー
左:⑥ 古墳時代 ≪小さな円墳に立てられた埴輪たち≫ 四十塚古墳群(深谷市) 展示コーナー


若宮Ⅰ遺跡出土 【台付甕】 ・ 【壺】 ・ 【坏】


四十塚古墳群第6次1号古墳跡出土 【馬形埴輪】


⑧ 古代 ≪入間川を望む古代の物流倉庫?≫ 鳥ノ上遺跡(佐山市) 展示コーナー


鳥ノ上遺跡出土 【鉄鎌】 ・ 【袋状鉄斧】 ・ 【鉄鏃】


右:⑨ 中世 ≪よみがえる幻の名城≫ 滝の城跡(所沢市) 展示コーナー
左:⑩ 近世 ≪宿場のくらしと祈りの形≫ 北2丁目陣屋跡(久喜市) 展示コーナー


滝の城跡出土 【石臼】・【焙烙】・【火鉢】・【銭貨】・【かわらけ】・【板碑】等


北2丁目陣屋跡出土 【瓦】・【徳利】・【仏飯器】・【灯明皿】・【碗】・【皿】


北2丁目陣屋跡出土 【ろうそく事業栗】


⑦ さきたまnow!  ≪過去の調査をアップデート≫ 埼玉古墳群愛宕山古墳(行田市)
出土品 【円筒埴輪】・【男子埴輪】・【形象埴輪】


令和6年度「埼玉の考古おひろめ展 地中からのメッセージ」展示リーフレット

観覧日:令和6年(2024)8月24日(土)

ミニ企画展 「会いに来て みさとのハニワ」

2024年08月23日 | 企画展・見学会


令和6年度 ミニ企画展
会いに来て みさとのハニワ
  会 期:2024年(令和6年)7月23日(火)~9月26日(日)
  会 場:美里町遺跡の森館 2F特別展示室 (児玉郡美里町大字木部574)
  主 催:美里町教育委員会

を観覧してきました。  
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美里町は、石器時代から中世に至る様々な遺跡が広範囲にわたり存在しています。現在、遺跡数350カ所を数え、
古墳委いたっては562基が確認されており、埼玉県下でも有数の古墳集中地域です。
今回は、その中でも古墳時代の遺物である「ハニワ」を展示しています。普段見ることのできない珍しいハニワの
数々をこの機会にぜひご覧下さい。
                          ≪美里町教委育員会教育長のあいさつ文から抜粋≫
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美里町遺跡の森館のロビー


特別展示室


展示室の状況  入口から見て右側


展示室の状況  正面壁に美里町の主な古墳名が貼られています


展示室の状況  入口から見て左側

人物埴輪(女子)  猪俣南2号墳


人物埴輪


左:人物埴輪(男子)  猪俣南2号墳  右:人物埴輪  白石古墳群久保1号墳


左:人物埴輪  猪俣南1号墳  右:人物埴輪(女子)  猪俣南8号墳


猪俣南古墳群遠景 令和6年6月撮影


人物埴輪 後山王遺跡


馬形埴輪  後山王遺跡B・D地点 第16号墳


鳥形土製品  志渡川古墳


人物埴輪  後山王遺跡A地点


人物埴輪基台部  広木大町古墳群


左:人物埴輪  白石古墳群登所C地区   右:人物埴輪  白石古墳群登所B14号墳  


展示品の一部


円筒埴輪


左:円筒埴輪  後山王遺跡A地点
中:円筒埴輪  美里町立松久小学校からの寄贈品
右:円筒埴輪  羽黒山古墳群


左:帽子形埴輪  白石古墳群    右:翳形埴輪(さしばがた)白石古墳群



家形埴輪  白石古墳群


左:靭形埴輪  白石古墳群    右:靭(ゆき) 白石古墳群


左:靭(右翼部)    後山王遺跡A地点 
中:靭(矢筒)     後山王遺跡A地点
中:靭         後山王遺跡A地点
右:家形埴輪(屋根)  後山王遺跡A地点


左:太刀形埴輪(鞘)   後山王遺跡A地点
中:太刀形埴輪(柄頭)  後山王遺跡A地点
右:太刀形埴輪(帯)   白石古墳群

観覧日:令和6年(2024)8月23日(金)

比企歴史の丘巡回文化財展 比企の縄文時代

2024年08月20日 | 企画展・見学会


比企歴史の丘巡回文化財展 比企のタイムカプセル23
比企の縄文時代 -縄文人の道具-
全体期間:令和6年8月21日(火)~11月24日(日)
主  催:比企地区市町村教育委員会連合会
     比企地区文化財振興協議会
     埼玉県立嵐山史跡の博物館
が始まりました。
上記期間を比企地区の市町村(嵐山町・東秩父村・鳩山町・東松山市・滑川町・川島町・小川町・ときが
わ町・吉見町)及び嵐山史跡の博物館の10カ所の会場を巡回展示します。
早速、最初の会場である嵐山町の嵐山町ふれあい交流センター(8月20日~8月25日)に行ってきました。
ここ3年ほどはコロナ禍の影響や、自然・建造物・行事等をテーマにしていたため、物理的に実物の展示
は不可能でパネル展示がほとんどでしたが、本年は遺跡からの出土品ということで久しぶりの実物展示と
なりました。



比企歴史の丘巡回文化財展 比企のタイムカプセル23の会場


会場内の模様(1)
展示は
 旧石器時代~縄文時代以前の道具~
 縄文時代の土器 草創期・早期
         前期
         中期
         後期・晩期
 土製品
 石器・石製品
に区分されています。


会場内の模様(2)

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【旧石器時代~縄文時代以前の道具~】


ナイフ形石器 旧石器時代(卯月畑遺跡・小川町)  ナイフ形石器 旧石器時代(大平遺跡・小川町)


尖頭器 旧石器時代(行司面遺跡・嵐山町)  ナイフ形石器 旧石器時代(行司面遺跡・嵐山町)

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【縄文時代の土器 草創期・早期】


深鉢形土器 前期(黒浜式)(虫草山遺跡・鳩山町)


深鉢形土器 前期(開山式)(八幡台遺跡・小川町)


獣面把手 前期(諸磯c式) (寒風遺跡・ときがわ町)

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【前期】


八幡台遺跡(小川町)  ※現在は住宅街となっている


深鉢形土器 前期(諸磯b式)(羽黒遺跡・東松山市)

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【中期】


深鉢形土器 中期(勝坂式)(日向遺跡・小川町)


深鉢形土器 中期(阿玉台式)(平松台遺跡・小川町)

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【後期・晩期】


注口土器 晩期(安行3a式) (附川遺跡・東松山市)


注口土器 後期 (三ノ耕地遺跡・吉見町)

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【土製品】


耳飾 後・晩期 (三ノ耕地遺跡・吉見町)


ミミズク土偶 晩期 (三ノ耕地遺跡・吉見町)
山形土偶 後期 (附川遺跡・東松山市)   土偶 後期 (雉子山遺跡・東松山市)

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【石器・石製品】


石棒作り想像図


磨製石器 晩期 (市ノ川遺跡・ときがわ町)
磨製石器 前期 (虫草山遺跡・鳩山町)  矢柄研磨器 草創期 (追ヶ谷戸遺跡・鳩山町)



磨石・石皿  縄文時代 (平松台遺跡・小川町)

観覧日:令和6年(2024)8月20日(火)

企画展 発掘された古代の幡羅地区

2024年08月03日 | 企画展・見学会


企画展 発掘された古代の幡羅地区
 期 間:令和6年7月31日(水)~8月7日(水)
 会 場:幡羅公民館 2階特別会議室 (深谷市東方1370)
 主 催:深谷市教育委員会 文化振興課
を観覧してきました。

深谷市東方(幡羅地区)に所在する古代官衙(役所)跡である幡羅遺跡(幡羅官衙遺跡)と、東側に隣接
する熊谷市西別府に所在の西別府祭祀遺跡が、平成30年(2018)2月13日付で、『幡羅官衙遺跡群』とし
て国史跡に指定されました。
この国指定史跡である幡羅遺跡(幡羅官衙遺跡)とその周辺遺跡の発掘調査によって出土した遺物等を展
示した企画展です。



幡羅公民館・幡羅生涯学習センター周辺には、下掲の挨拶文にもあるよう国指定史跡幡羅官衙遺跡をはじ
め、遺跡・城館跡が数多くあることから何度も訪れていましたが、幡羅公民館にに入るのは初めてでした。
2階の展示会場で受付をして観覧に入りましたが、訪れたときには他に観覧者はありませんでしたので独
占状態。
展示品は、幡羅遺跡、下郷遺跡の出土品のみでなく、他の周辺遺跡の出土品もありましたが、幡羅・下郷
遺跡だけを撮影させていただきました。なお、下郷遺跡第34次調査での出土品については、報告書がまだ
出来ていない状況であることから撮影禁止となっています。



【幡羅地区周辺の遺跡分布図】 中央の緑色の濃い部分が幡羅遺跡 その西側から南側にかけての薄緑色
               部分が下郷遺跡

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   ◆ ごあいさつ ◆
 深谷市幡羅地区には、国指定史跡の幡羅官衙遺跡をはじめ、多数の文化財が存在しています。
 深谷市教育委員会では、これまでに多くの発掘調査を行い、文化財の調査・保存・活用に努めて参りま
した。令和5年度には、下郷遺跡第34次調査という大規模な発掘調査も実施され、遺跡の実態も徐々に
明らかになってきています。
 このたび、こうした発掘調査・整理作業の成果を皆様に公開するため、「発掘された古代の幡羅地区」
と題し、展示会を企画いたしました。
 幡羅地区から出土した奈良・平安時代の遺物を通じ、郷土の歴史への理解を深めていただければ幸いで
す。
 令和6年7月31日    
                          深谷市教育委員会

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長机に並べられた幡羅官衙遺跡・下郷遺跡の出土品

       

       


土師器 台付甕  下郷遺跡 9世紀 ・ 土師器 台付甕  下郷遺跡 9世紀


土師器 甕  下郷遺跡 7~8世紀 ・ 土師器 甕  幡羅遺跡 7世紀


土師器 壺  幡羅遺跡 7世紀


土師器 坏(暗文土器)  下郷遺跡 7~8世紀 
※暗文土器・・器の表面にへらで放射状やらせん状などの線をうっすら描いた文様を持つ土器
       高級な金属器の輝きを模したとされる



土師器 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師器 皿(暗文) 幡羅 7世紀
土師器 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師器 坏(暗文) 幡羅 7世紀


紡錘車(凝灰岩製)  幡羅遺跡 9世紀 ・ 紡錘車(蛇紋岩製)  下郷遺跡 9世紀
紡錘車(緑玉製)   下郷遺跡 9世紀 ・ 紡錘車(紅簾石製)  下郷遺跡 8世紀



写真パネルの一部


幡羅官衙遺跡イメージ図


こちらの長机には墨書土器、須恵器等が展示されています

       


須恵器 蓋  幡羅遺跡 7~8世紀 ・ 須恵器 蓋  幡羅遺跡 7~8世紀


須恵器 脚付盤  幡羅遺跡 7~8世紀


須恵器 甕  下郷遺跡 8世紀


円面硯     下郷遺跡 8世紀 ・ 円面硯     下郷遺跡 8~9世紀
線刻絵画土器  下郷遺跡 9世紀 ・ 線刻絵画土器  幡羅遺跡 9世紀


円面硯   下郷遺跡 8世紀


墨書土器「馬」「十」 下郷遺跡 8世紀


線刻絵画土器  幡羅遺跡 9世紀


墨書土器「殿」 下郷遺跡 8世紀


左:人面線刻土製支脚   幡羅遺跡  7世紀  
  ※カマドに据えた土器を支えるための道具で、カマドの神様を表現したと考えられる顔が彫られています
右:幡羅遺跡のマスコットキャラクター「ハラ君」 年齢 1300歳 出身地 埼玉県深谷市東方(幡羅遺跡)


観覧日:令和6年(2024)8月1日(木)

第27回坂戸市埋蔵文化財出土品展「大古墳展Ⅱ~坂戸大地の古墳文化~」

2024年08月01日 | 企画展・見学会


第27回 坂戸市埋蔵文化財出土品展
   大古墳展Ⅱ~坂戸大地の古墳文化~ 
 期 間:令和6年7月31日(水)から令和6年8月6日(火)まで 
 会 場:坂戸市文化会館ふれあ 2階ギャラリー (坂戸市元町17-1)
 主 催:坂戸市教育委員会・坂戸市立歴史民俗資料館
を観覧してきました。

今年度の出土品展は、坂戸市東部(坂戸・勝呂・三芳野地区)の坂戸台地上に展開する古墳時代の集落・
古墳についての紹介展示です。

展示は次のように構成されています。
 〇 浅羽野・坂戸地域 ~古墳のない古墳時代~
 〇 勝呂地域 ~首長墳の系譜を追う~
 〇 三芳野地域 北部 ~台地縁辺に展開した古墳文化~
 〇 三芳野地域 南部 ~古墳社会を支える土器づくりのムラ~
 
写真撮影は許可されていました。撮らせていただいた中から何枚かを載せておきます。



ギャラリーA 「大古墳展Ⅱ~坂戸大地の古墳文化~」展示室


宮裏遺跡1区出土:土師器 台付甕 ・ ミニチュア台付甕 ・小型壺  古墳時代初期


花影遺跡9区出土:弥生土器  宮裏遺跡24区出土:土師器 など 古墳時代前期


片柳古墳群(5号墳)出土:大刀・耳環(金銅)・切子玉(水晶製)・玉類(ガラス製・石製) 古墳時代末期


勝呂神社古墳(勝呂1号墳)出土:土師器 坏(比企型)・勾玉(土製)・凝灰石破片  古墳時代後期


勇福寺遺跡3区(1号墳)出土:
   土師器 椀・土師器 坏(比企型)・勾玉(土製)・土師器 坏(比企型) 古墳時代後期



勝呂古墳群(7号墳)出土:人物埴輪(女子) 2点   古墳時代後期


新町古墳群(9号墳)出土:刀子 2点   古墳時代終末期


新町古墳群(9号墳)出土:須恵器 平瓶 ・ 須恵器 𤭯   古墳時代終末期


勇福寺遺跡3区(1号墳)出土:朝顔形埴輪 円筒埴輪 など 古墳時代後期


勇福寺遺跡3区(2号墳)出土:大型円筒埴輪  古墳時代後期


五反田遺跡7区(2号墳)出土:土師器 壺 2点 古墳時代前期


牛塚山古墳群(6号墳)出土:馬形埴輪 古墳時代後期


土器の使われ方


上谷遺跡16区出土:土師器各種 古墳時代終末期


下小坂古墳群(3号墳)出土::珠文鏡 古墳時代中期後半


明泉遺跡12区出土::土師器 坏(比企型)・高坏・長胴甕  古墳時代後期


ギャラリーA 展示室内の模様


ギャラリーB 令和3~5年度発掘調査速報展


山田遺跡16区出土::須恵器  平安時代


山田遺跡16区出土::「令」墨書  平安時代


山田遺跡19区・16区出土:刀子  平安時代


金井遺跡A区出土:鉄鍋鋳型  金井遺跡b区出土:飾り金具鋳型   鎌倉~室町時代


長岡遺跡25区出土:《中央》縄文土器 深鉢(勝坂式)  縄文時代中期


長岡遺跡26・27区出土:すり石・くぼみ石・磨製石斧・打製石斧  縄文時代


長岡遺跡25区出土:縄文土器 破片(開山式)  縄文時代前期


今回の出土品展を早い時点で報じた新聞記事 5月28日(火)の讀賣新聞
本出土品展の展示解説シート


観覧日:令和6年(2024)8月1日(木)