四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

高望王の弟恒望王を祀る『恒持神社』(埼玉県秩父市)

2020年11月05日 | 神社仏閣


社 号:恒持神社 (つねもちじんじゃ)
通 称:-
御祭神:・日本武尊(やまとたけるのみこと)
    ・罔象女命(みつはのめのかみ)
    ・恒望王 (つねもちおう)
    ・大山祇命(おおやまつみのかみ)
創 建:大同元年(806年)
社 格:旧村社
例 祭:3月第2日曜日 例大祭
指 定:-
鎮座地:埼玉県秩父市山田1606.

桓武天皇の曽孫、初めて平氏を賜った高望王の弟である恒望王(つねもちおう)は、太宰権帥であ
ったが讒言にあい、延暦年間(782~806)に、武蔵国に左遷され、現在の秩父郡東秩父村大内沢に
「大内神社」を創建しました。その後の平城天皇の大同元年(806)に、恒望王の罪は讒言による
ものであることがわかり、もとの官位にもどり、配所が武蔵野の一隅であったことから武蔵権守と
なり、大内沢より秩父山田へ移られた。その山田で官舎とした場所が、この「恒持神社」となって
います。




県道11号線(熊谷・小川・秩父線)に面してある「恒持神社」入り口
右の大きな石は「社号標」で「村社恒持神社」とありますが目視でもよく見えません




『鳥居』




『扁額』 だいぶ剥げていますが「恒持神社」と揮毫されています




こちらの鳥居は県道から路地を少しは行った所にあります
右に見える鳥居が上の写真の鳥居




「恒持神社」の看板
県内の史跡等によくみられるものですが大分撤去されてきているようです




「恒持神社」説明板
祭神は 水の神 とあります




『境内』
左の建物が『神楽殿】  右が『恒持神社』社殿




『手水舎』
後ろの茶色の建物は「恒持会館」




『社殿』




  恒 持 神 社 御由緒
                          秩父市山田一六〇六
◇関東平氏の始祖高望王の弟恒望王を祀る
 当社の東方に位置する丸山の一支峰である高斯野(高篠)山の山中に神沢と呼ばれる池があり、古くから水源の
一つとなっている。日本武尊は東征の折、この山に登って泉で禊して神祇を祀られた。尊の没した後、里人はそ
の徳を慕って神沢の地に御霊を祀り、高斯神社と号したという。これが当社の始まりである。
 社記によると、関東平氏の祖とされる高望王の弟である恒望王は大岡元年(806)武蔵権守に任ぜられ、大内沢・
御堂・安戸・皆谷・白石・奥沢・坂元・定峰・栃谷・山田・大野原・黒谷・皆野・田野・三沢の十五カ村を恒持
荘とし、高斯神社を恒望荘の総社に定めると共に社を新木の里に移した。その後、恒望王が没すると里人は遺体
を大内沢の地に葬り、御霊を高斯野社へ祀ったと伝えられ、この時、社号を王の名を冠して恒持明神と改めたと
いう。明治五年(1872)に村社となり、同四十一年(1908)には西新木の丹生神社、中山田の丹生神社と境内社稲
荷社、五反田・谷津・古堂の諏訪社、山ノ神の山神社が合祀された。
 社殿は三社あり、中央が本殿で、日本武尊・恒望王・罔象女命・大山祇命を祀っており、向かって右側の社は
旧西新木の丹生神社の社殿で現在は織姫神社並びに天神社となっている。左側の社は旧中山田の丹生神社の社殿
で、現在は稲荷神社となっている。また、境内別棟は合祀された諏訪神社である。
 例大祭(三月第二日曜日) には三台の山車(屋台二台・笠鉾一台)が山田地域を巡行し、秩父地方に春を告げる山
田の春祭りとして毎年多くの参詣者で賑わっている。

◇御祭神         ◇御祭日
  ●日本武尊 ●罔象女命    ●例大祭
  ●恒望王   ●大山祇命    (三月第二日曜日)




『狛犬』
台座に【左三つ巴】が入っています




拝殿正面




拝殿正面 ちょっと近づいて




『扁額』【恒持大明神】と揮毫




拝殿内   戸の僅かな隙間から覗いてみました




左側の社殿と繋がっている社は、御由緒の中の説明にあった『織姫神社』並びに『天神社』
向拝柱に「織姫神社」(左) 「天神社」(右)の社号札があります
右側にある独立した社が『諏訪神社』と思われます




やはり御由緒の中の説明にある左側の社『稲荷神社』と思われます




社殿を左斜めから




社殿を横から




『社務所』




『造営記念碑』




『市指定文化財 恒持祭屋台笠鉾三基』説明板
見学したことはありませんが恒持神社例大祭である「山田の春祭り」はかなり盛大のようです




『神楽殿』



『恒持神楽由来』碑
恒持神楽は 大正になって秩父神社神楽から伝わった神楽のようです
ここから昭和になって定峰神楽や宮地神楽に分流したとのこと




『御神木』でしょうか?

参拝日:令和2年(2020)9月28日(月)

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