四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

鎌倉殿の13人ー比企氏ゆかりの地 東松山

2021年11月11日 | まち歩き


2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映開始予定まで2ヶ月を切りました。
2代執権北条義時を主人公にしたドラマですが、埼玉県比企地域にゆかりのある武将・人物(比企能員、
畠山重忠、源範頼、木曽義仲・比企尼、丹後局)なども描かれる予定で、比企地域9市町村(東松山市、
滑川町、嵐山町、小川町、川島町、鳩山町、吉見町、ときがわ町、東秩父村)と比企地域の各種関係団
体は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映を契機として地域の活性化につなげようと、令和2年(2020)
12月に『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」比企市町村推進協議会』を立ち上げて、さまざまな取り組みを行
っているようです。
また、これと併せて各自治体独自の計画もあるようです。鎌倉幕府の初代執権北條時政との権力抗争に
敗れて滅びた比企氏とも縁が深いとされる東松山市においても講演会開催(来年1月下旬予定)や幟旗
の設置、比企氏ゆかりの地紹介の小冊子作製などを行っています。
上の写真は、比企能員が源頼朝の命により復興させた通称岩殿観音こと正法寺の最寄り駅である東武東
上線高坂駅に設置されている横断幕です。





高坂駅西口・高坂彫刻プロムナードに設置の幟旗
岩殿観音のある高坂地区ハートピアまちづくり協議会が設置




岩殿観音参道沿いに設置の幟旗 東松山市観光協会、高坂地区ハートピアまちづくり協議会が設置




岩殿観音(正法寺)「仁王門」




「正法寺説明板」
比企能員、北条政子との関係も記されています




「正法寺観音堂」




「源頼朝の妻 北条政子守本尊 千手観世音菩薩」
過去にこの立て札を見たことはありませんでしたから、「鎌倉殿の13人」に合わせて設置したよう
です




比企能員の菩提を弔らった 判官塚




「足利基氏の塁跡」
初代鎌倉公方足利基氏が正平18年/貞治2年(1363)、上野守護:宇都宮氏綱。上野守護代:芳賀
禅可に対して武蔵国の苦林野の「岩殿山の合戦」の際に本陣を置いたとされる跡と推定される場
所であり、「基氏が築いたものでなく地元豪族が造った館を陣地として利用したものと考えられ
る」と現地説明板には記されています。
このことから地元豪族とは「比企能員」ではないかと言われており、ここも比企氏館跡の推定地
のひとつとして捉えられるようになっています。




市内大谷地区にある「宗悟寺」
比企能員館は、この宗悟寺やこの付近にあったのではないかと推定されていますが、あくまで口伝
伝承によるもので、それを裏付ける遺構等は見つかっていません。
この宗悟寺の西方700m程の場所には、比企禅尼が草庵を結んだと伝わる場所。更に、周辺には能員
の娘で二代将軍頼家の妻若狭局が頼家亡きあと移り住んだと伝わる場所があるとのことですが、こ
れも特定できてはいません。
しかしながら、この辺りが比企一族都に何らかの関わりをもつ場所であることは確かのようです。




参道途中に設置されている「宗悟寺」説明板
これも「鎌倉殿の13人」に合わせて新たに設置したようです。

他にも「比企氏ゆかり」の場所を中心に幟旗が立てられており、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を契
機として地域活性化を目指している様子がうかがえました。

なお、他の町村の取り組みについてはまだ把握しておりません。

散策日:令和3年(2021)11月7日(日)

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