優越感と劣等感は同じものです。
良い意味での優越感は自信につながりますし
良い意味での劣等感は謙虚さにつながります。
ところが執着が始まると問題です。
優越感は傲慢さにつながり
劣等感は怠惰や自虐につながります。
怠惰な人や自虐的な人は、傲慢さを持っているものです。
明治維新の頃は欧米諸国に「富国強兵」で追いつき追い越せでした。
日露戦争で追いついたと錯覚して
それまでの謙虚さや自信から、傲慢になって行きました。
太平洋戦争でアメリカに敗北して
それまでの傲慢さが、いったん自虐的になりました。
10年程経って、ずいぶんと戦後の復興も進んで来て
国も経済を優先させる方向に舵を切りました。
当時の若い世代の欧米諸国に対する憧れが
戦争に負けた自虐感を段々と謙虚さに変え
今度は経済で欧米諸国に追い付け追い越せの機運が高まって来ました。
高度経済が始まります。
その後1980年代に入ってからバブル景気の間
日本は浮かれ、またしても欧米諸国を抜いたと
ムクムクと傲慢さが芽生えて来ました。
人はなかなか歴史に学べないですね(笑)
バブル崩壊後、失われた20年と自虐的になりました。
絶え間ない大企業や政治家の不祥事や失態は
傲慢さと自虐感の現れではないでしょうか。
日本は先進国の中では、けしてダメな国ではありません。
こんなにも繁栄していて、街がきれいで
人が穏やかな国はそうそうないようです。
そろそろ謙虚さと自信を取り戻す時期ではないでしょうか。
運も良くなります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます