一昔前の社会では
選択の自由が少なかったものです。
食べて行くこともままならず
基本的には家を継ぐという
選択が多かったようです。
大きく変わったのは
戦後の高度経済成長期からでした。
主な産業が農業から工業やサービス業に移行しました。
「金のたまご」と呼ばれ
中学を出てから集団就職で
上京する人達も多かったようですね。
また段々と高校・大学に
進学する人達も増えてきたようです。
戦後生まれの人口ボリュームゾーンである
団塊の世代が就職する頃は
日本もすっかり物質的に豊かになりました。
1973年のオイルショックで
一時期停滞もありましたが
その後も経済は成長して行きました。
1971~73年に生まれた人達は
団塊ジュニア世代と呼ばれ
第二の人口ボリュームゾーンを形成しました。
物質的に豊かになってから生まれた世代で
その生育過程において
新しい時代を過ごした最初の世代になりますね。
団塊ジュニア世代が20代になった
1990年代前半にバブル経済が弾け
1993年からは就職氷河期と呼ばれました。
90年代から
また時代の空気が変わりましたね。
団塊ジュニア世代に加えて
1974~84年ぐらいまでに生まれた世代を
ロストジェネレーション(失われた世代)
と呼ぶようです。
職業選択の自由は増えているのですが
入りたい企業に入れない人達も多く
フリーターになる人達も増えました。
2000年の小泉改革ぐらいからは
派遣社員という働き方も増えました。
引きこもりやニートも増えました。
ロスジェネ世代に流行った
「自分探し」は
今の若者にも続いているようですね。
現実逃避やお花畑で
20代を過ごしてしまうと
30代からは精神と経済の
格差と分断が拡がります。
団塊ジュニア世代も50代になりました。
50代を過ぎると
親御さんも弱って来ますね。
遺産や介護の問題も増えています。
戦後79年を向かえていますが
増えたはずの「選択の自由」を
どれだけの人が有効活用できたのでしょうか?
自由=責任です。
新しい資本主義と超高齢化の今日
責任を持って後悔の無い
人生の選択をして行きたいものですね。
他人や環境や時代に責任転嫁せずに
人生の選択に責任を持つと
運が良くなります。