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キアゲハの幼虫、前蛹→蛹→羽化(その2)

2010年09月17日 | 自宅周辺の蝶
前ブログに続いて、《前蛹→蛹→羽化》の様子です。


*~*~*~*~*~*~*~*~**~*~*~*~*~*~*~*~*


そして次は、蛹の色にビックリ《終齢幼虫C君》の場合・・・


終齢幼虫C君は、気付かない間に羽化して飛び立ってしまったので、極簡単に・・・
このC君、蛹になる場所探しがちょっと愉快でした。


蛹になった場所は、フェンネルからなんと13mも離れた家の壁。
これはA君やB君よりも遠く、記録更新です!


黄色い花の咲くフェンネルから右へ進んで→突き当たりを左に曲がって→ずっと先の壁・・・

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まずは、農作業道具(レイキ)の柄をよじ登り・・・

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そこはお気に召さなかったようで、今度は長靴に・・・

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汚い長靴が気に入らなかったのか、その隣の棚の足に移動・・・

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やれやれ、ようやく場所を決めたようですね。
…ということで、C君の追跡はここまで・・・


2時間程して行ってみると、C君がどこにも見あたらない!
A君と同じで、どうやらまたフェイントを食らってしまったようです。


棚の後やその近辺を探してみたけれど、どこにもいない・・・
あちこち探して、かなり離れた壁で固まっているC君を見つけました。


君はここで『前蛹』になるんだね・・・

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その二日後、無事に蛹になっていました。


でも、その蛹を見てビックリ仰天。蛹の色が変です!
緑色じゃあなくて、白黒の蛹???


黒い壁で、『蛹』になった白黒C君・・・

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台座となる物の色によって、蛹の色も変わるのでしょうか? これも擬態?
真相はわかりませんが、思わぬ発見でした・・・


*~*~*~*~*~*~*~*~**~*~*~*~*~*~*~*~*


終齢幼虫のA君、B君、C君はそれぞれ長い道のりを移動して、蛹になる場所探しの旅に出たわけですが・・・
中には、フェンネルの枝でそのまま蛹になって羽化する幼虫もいくつかいました。
(そんな終齢幼虫たちは、わたしに似てちょっと横着者なのでしょうかね…)


フェンネルの枝で蛹になった、横着者《終齢幼虫D君》の場合・・・・・・


あれあれ、体が縮まって様子が変だぁ・・・(産卵から17日目(8月21日)、16時04分)

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まさか場所探しに出かけることなく、ここで蛹になろうという魂胆じゃあないでしょうねぇ~


翌日、やっぱりここで『前蛹』になっていた・・・(産卵から18日目(8月22日)、8時39分)

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頭の方から徐々に色が変わってきたから、そろそろ『蛹化』かなぁ?・・・(同、13時03分)

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(蛹化の様子は、この後登場のE君でご覧ください…)


はやっ、もう『蛹』になったぁ・・・・・・(同、14時36分)

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そして、9日後です。


この様子だと、明日の朝には『羽化』しそう・・・(産卵から27日目(8月31日)、15時55分)

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翌朝窓から覗くと、すでにD君は立派なキアゲハとなってましたぁ・・・
(産卵から28日目(9月1日)、7時27分)

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この朝は、1時間寝坊をした日でした。 あぁーあ、こんな日に限って朝寝坊とは…
いつもの時間に起きて窓を覗いていたら、羽化の瞬間に間に合ったかもしれないのに・・・


*~*~*~*~*~*~*~*~**~*~*~*~*~*~*~*~*


蛹へと変身する《終齢幼虫E君》の場合・・・・・・


最後に、前蛹から蛹になる瞬間をほんの少しだけとらえたので、見てくださいね。
(気付いたときには大部分が蛹化してましたが…


『蛹化』の瞬間・・・(16時33分52秒~16時35分09秒)

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蛹化に気付いてから、2分足らずのできごとでした。
このような瞬間に出会えたことも、貴重な体験だったかなぁ・・・


*~*~*~*~*~*~*~*~**~*~*~*~*~*~*~*~*


前回と今回、二回のブログでキアゲハの《前蛹→蛹→羽化》の、様々なドラマティック(?)な場面をご覧いただきました。
終齢幼虫A君からE君まで、芋虫といえどもそれぞれに色んな感動を与えてくれますねぇ~


庭で確認ができた蛹のすべてが、無事にキアゲハとなって飛び立ってくれたことが一番嬉しい


この他にも、草取りをしていると花の茎などで蛹の抜け殻をいくつか目にしました。
そして、たぶん違った日に産卵したものと思われる蛹がみっつ、今もフェンネルの枝でその時をじっと待っています。
我が家の庭では、まだまだキアゲハの羽化が続きそうです。


キアゲハの羽化直後に、縮まった翅が徐々に伸びていって美しい翅が開くまでの様子・・・
これはとっても神秘的で、また違った感動を伝えてくれることでしょう。
そんな様子はまた後日、特集で…


ひとまず、キアゲハの観察日記《前蛹→蛹→羽化》編は、これにて終了です。

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8 コメント

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キアゲハの旅に感動です。 (タッジーマッジー)
2010-09-17 20:48:47
キアゲハの旅に感動です。
一歩一歩変化する姿にも、胸打たれます。


我が家の小さな畑の大きな部分を占めているフェンネル。
もしかして、そこにも毎年小さな命のドラマがあったかもしれませんね。


いままで、花しか見ていなかった私です(虫はちょっと苦手で)。
でも、明日はフェンネルをじっくり観察してみようと思っています。
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金柑の葉を食べていた幼虫、人参の葉を (kamy)
2010-09-17 23:07:09
金柑の葉を食べていた幼虫、人参の葉を
食べていた幼虫たちが、何時の間にか、
いなくなったと思っていたら、そんな旅に
出ていたのですか。

「同じ場所で、さなぎになったり、羽化していたら
目立つから、ばらばらに散ろう」
なんて申し合わせが、出来ているのかな(笑)
貴重な力作を有り難う!
返信する
凄い観察記録、驚きと感動で言葉がありません。 (ikedanochohcho)
2010-09-18 06:19:17
凄い観察記録、驚きと感動で言葉がありません。
こんなに詳しい観察記録に出会ったことはありません。
続きが楽しみです。
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☆タッジーマッジーさん、こんにちは。 (みさと64)
2010-09-18 16:40:02
☆タッジーマッジーさん、こんにちは。
毎年フェンネルで幼虫を発見しては、どこで蛹になるんだろうかと思っていましたが、
まさか、10mも13mも場所探しの旅をするなんてねぇ~
すぐ近くの木とか、その辺に立てかけてある棒で蛹になるんだとばかり思っていました。
そのままフェンネルで、蛹になってしまったことにも驚きました。
今まで、フェンネルで蛹を見かけたことはなかったですから・・・
(もしかして、気付かなかっただけかもしれないけど…)


前蛹という状態も初めて見ましたし、蛹化していく様子も初めて見ました。
何もかもが初めて尽くしのキアゲハの観察で、感動させられっぱなしです[E:happy01]
>一歩一歩変化する姿にも、胸打たれます…
何度も書いているのですが、本当に生命の神秘ですよねぇ~


タッジーマッジーさんの畑にも、フェンネルがたくさん植えられているのですね。
…だったら、キアゲハの幼虫がきっといるはず・・・
>もしかして、そこにも毎年小さな命のドラマがあったかもしれませんね…
フェンネルの咲く畑で、毎年命のバトンタッチが行われているのでしょうね。


今朝確認してみたら、我が家のフェンネルには2齢と3齢幼虫が数匹いるだけ。
この庭で誕生したであろうキアゲハが、今盛んに庭を飛び回っています。
たぶんそのキアゲハが産卵して、そのうちにまた幼虫たちが見つかるでしょうね。
でも、その幼虫たちが蛹になったときには、もう羽化することなく、
そのまま蛹で越冬して春を待つんだと思います。
アゲハチョウは、蛹で越冬するそうなので・・・
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☆kamyさん、こんにちは。 (みさと64)
2010-09-18 16:48:50
☆kamyさん、こんにちは。
キアゲハの終齢幼虫は、すぐ近くで蛹になっているものもあるのですが、
かなり遠出をして蛹になるものもありました。
これは、今回追跡してみて初めてわかったことでして・・・
あまりにも長距離の旅だったので、驚いてしまいました。
一匹の追跡結果なら、たまたま…ということもあるでしょうが、
三匹の幼虫が、10m以上もの距離を歩いていたのですから・・・
もっともっと遠くまで旅している幼虫も、きっといるのでしょうね。


草取りをしていると、幼虫が育ったフェンネルから遙か彼方で、
蛹の抜け殻をいくつか見つけることもありました。
でも、それは必ずしもフェンネルで育った幼虫とは言い切れません。
(A~C君は、フェンネルから追跡したので、間違いないですけど…)


>目立つから、ばらばらに散ろう…
うふっ、それって『散り散り作戦、分身の術!』かなぁ?
そうかもしれませんねぇ~
みんな一緒に産まれた兄弟ですから・・・
お互いの身を守るために、申し合わせができていたのかもしれないですね[E:wink]


力作だなんて…、とんでもないです!
ただ、時間があったので観察してみただけ・・・
終齢幼虫の追跡ができたことも、色んな瞬間に出会えたことも、
それは運がよかっただけです。 神様に感謝!
でもやはり、わたしにとっては貴重な体験でした…[E:confident]
返信する
キアゲハも一生懸命でしたが、 (mcnj)
2010-09-18 16:57:26
キアゲハも一生懸命でしたが、
みすと64さんも、お疲れ様でした。
貴重な物を見せて戴きました。
最近は、沢山のキアゲハ飛び回る様になりました。
彼らは、こんな苦労をして、飛び立ったのですね。
元気な姿を見れるだけで、幸せを感じます。
返信する
☆ikedanochohchoさん、こんにちは。 (みさと64)
2010-09-18 17:06:10
☆ikedanochohchoさん、こんにちは。
終齢幼虫の追跡、結構楽しかったですよ[E:happy01]
大の大人が二人して、草むらをかき分けて幼虫を探したり・・・
毎朝毎晩、家の回りを廻って蛹の様子をチェックしたりして・・・
キアゲハの観察が、日課みたいになってしまいましたぁ[E:coldsweats01]
夫婦の会話は、キアゲハのことで盛り上がるし・・・
まるで我が家に、ペットがやってきたときのような感じでしたよ。


今回観察をしてみて、羽化の瞬間に出会うというのがどんなに難しいかを、
痛感しました。
まず、どこで蛹になっているのか、それを見つけることが至難の業。
たまたま幼虫が動き出したり、歩いているのを発見したから、
追跡もできたのですが・・・
それと、羽化の瞬間があっという間のできごとなので、
この瞬間に立ち会うことは、本当にタイミングがよくないと無理ですね。
とにかく、このような観察ができたのは、運が良かったという一言に尽きると思います。


ネットで蝶の生存率を調べてみたのですが・・・(『ぷてろんワールド』というサイトにて…)
蝶(ナミアゲハで6年間の平均値だそうです)の生存率は、
 卵    :95.3個の場合
 1齢幼虫 :47.2頭
 2齢幼虫 :17.0頭
 3齢幼虫 : 8.4頭
 4齢幼虫 : 2.6頭
 終令幼虫 : 1.8頭
 蛹    : 1.6頭
 成虫   : 0.6頭   …だそうです。
(幼虫を数える場合も、『匹』ではなくて『頭』だったのですね…)


この調査結果を見たときに、あまりの生存率の低さにびっくりしました。
あの日に産卵した卵の数や、ふ化できた幼虫の数はわかりませんが、
少なくても、我が家の庭でわたしが確認できた蛹は、
100%成虫になって飛び立ってくれました。
このことは、本当に喜ばしいことだったんだと、改めて感じています。
返信する
☆mcnjさん、こんにちは。 (みさと64)
2010-09-18 17:38:39
☆mcnjさん、こんにちは。
ハイ、わたしも大変疲れましたぁ[E:happy01]
朝起きると、まず蛹の様子を見に庭へでかけ、
雨が降ったら心配で見に行き、台風の時は夜も眠れずに・・・
…な~んていうのは、ちょっと大袈裟ですね。
台風の時は本当に心配でしたが、夜はぐっすり寝てましたぁ[E:coldsweats01]


>最近は、沢山のキアゲハ飛び回る様になりました…
アゲハチョウは春から秋にかけて、3~4回世代を繰り返すのだそうです。
信州あたりだとすぐに寒くなるので、今飛んでるキアゲハが産卵した卵は、
蛹になったまま羽化することなく、越冬するのかもしれません。


>彼らは、こんな苦労をして、飛び立ったのですね…
こうして小さな幼虫が遠くまで旅する様子を見たり、
蛹の中で行われている大作業のことを考えたりしてみると、
彼らの必死さが伝わってきますね。


>元気な姿を見れるだけで、幸せを感じます。
本当に、そんなふうに思うようになりました。
上(↑)のikedanochohchoさんへのコメントに書いたのですが・・・
アゲハチョウの生存率の低さを見ても、
無事に羽化して元気に飛び出してくれたことが、どれほど嬉しいことなのか・・・
今庭で飛び廻っているキアゲハを見ると、
「よく頑張ったね! 無事に羽化できて本当によかったね!」
…って、心の底からそう言ってあげたくなります。
小さな命に、大きな感動を貰ったり色んなことを学びました・・・
返信する