engageという英語、このところよく出くわす。
会議、雑談で、この言葉を口にする米国人、日本人が増えてきているように思えてならない。
おやおや、と思っていたところ、なんとコーネル大学の卒業式でのSchorton学長のコメンスメント・スピーチは、 'engage the world'という内容。詳細は、President Skorton urges graduates to 'engage the world'に詳しい。
ちょっとこの言葉、日本語には訳しづらいニュアンスがある。だから、一部では、「そのエンゲージメントは年内まで」とか「そのエンゲージメントよろしく・・・」などとカタカナ英語として用いられてきた。
たとえば、この言葉は外資系コンサルティング業界で昔から頻繁に使われてきた。クライアントを対象とするプロジェクト一式や業務上の任務を「エンゲージメント」と称する。
さて、engageには、約定する、抱える、聘する、聘用する、交戦する、招く、結婚する、戦う、雇う、迎える、頼む、恃む、戦闘する、請合う、かみ合わせる、などの幅広い意味がある。そのなかでも、特定の文脈では「積極的にかかわり、自分の役割をつくりあげて貢献する」という含意がある。
'engage the world'には、「世界と積極的にかかわり、自分と世界を噛み合わせ、そこで自分の確固とした役割を築き、世界の進歩に貢献する」ほどの意味があるように思える。
気宇壮大にして楽観的、そして品格もただよう言葉だと思う。なるほど、明るい未来を信じたい卒業式のスピーチにはふさわしいのかもしれない。