よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

アメリカからトルコ共和国へ

2011年08月13日 | 技術経営MOT

このところ、忙しかったのでブログの更新もままならず。

Portlandで開かれたPICMET2011という国際会議で一本発表してから帰国し、その足で夜に名古屋へ移動。翌日、中部大学のサマーマネジメントプログラムで講演をやってから自宅に一旦帰り、身支度を整え3時間仮眠をとってから、また成田へ。

そして、成田からドバイ経由でイスタンブールに飛び、アンカラへ。東京農工大学イノベーション推進機構の教職員海外セミナーで、アンカラ大学とイスタンブール大学を訪問してワークショップ、学術交流開始記念式典、ランチョンなどに参加。

大学発のイノベーションを推進するためには、大学のステークホルダである学生、職員、教員がバラバラではなくチームを組んで、グローバライゼーションの当事者として変革の発火点にならなければならない、というこのプログラムの主旨はストライクゾーンのど真ん中。

このワークショップ(実践のための具体論=手法)が優れもので、実践志向のイノベーション教育にぴったりの内容。その骨子は、イノベーション推進機構の中心メンバーがスタンフォード大学が提供しているプログラムに参加してローカライズしたものだ。

農工大博士課程学生と職員、教員、アンカラ大学の学生、教員がマッシュアップし、チームを作って、具体的なイノベーションのネタづくりをする。大ざっぱに言えば、グループワーク・ベースでアイディア・ジェネレートして、発表、内省、シナジー効果の昂揚を図るというもの。

技術をベースにしたイノベーション&アントレプレナーシップの実践型教育プログラムはこんな感じでデザインXインプリメントしてきた。

で、今回得た着想は:

学期15回の授業のうち、戦略、マーケティング、ファイナンス、オペレーションのテクニカルな内容を講義、ディスカッションしたあとで、このサタンフォード/農工大仕様のワークショップを展開してゆけば、かなり高度なイノベーション実現のためのビジネスプラン創発のプラットフォームになるだろう。

結論、技術イノベーション志向のアントレプレナー養成コースに十分使えるということ。

イノベーション&アントレプレナーシップの実践教育プログラムづくりをしている自分としては喉から手が出るくらい欲しかったものなので、今後詳細を検討して導入したい。

アンカラ大学とイスタンブール大学との連携・交流アグリーメント、シンポジウムは大変格調高いものだった。今後に期待。

農学系D学生が多かったが、来年以降は工学系の学生や専門職大学院学生にまで参加が拡がればよいだろう。

◇    ◇    ◇

ロードス島からトルコをまじかに見たことはあったものの、実際トルコの地を踏んだのは初めてだった。

実は、今回の参加に合わせて、歴史、宗教、経済、インテリジェンスなどの課題をもってゆき、それぞれ、いろいろな発見があったので、それらは別の媒体や機会などで紹介する予定。

ここでは写真などをほんの少々。

<イスタンブール大学>

<ボスポラス海峡>

<参加したD学生>

<トルコ・コーヒー>

これから1週間かけてたまった仕事や原稿を消化して、札幌市立大学での講義と夏の北海道に備える。