よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

生涯修行、臨終定年

2008年11月26日 | 日本教・スピリチュアリティ

松原泰道老子。
65歳から書き始め101歳になる今年まで140冊の本を書いてきた傑人だ。140冊である。半端な数ではない。

師のデビューは35年前の「般若心経入門」で65才の時。著作の数も半端ではないが、ものかきを始めたのが65歳というのも凄い。65歳で引退ではなく、文筆活動デビューなのだ。65才を過ぎてから1年に3.8冊のペースで書き続けてきていることになる。強烈な著作活動だ。

しかも文明の利器=パソコンやワープロではなく、原稿用紙に向かって一文字一文字を原稿用紙のます目に書きいれるスタイルだという。なかなかできるものではない。

もともと創作経典(仏陀の言葉とは無縁で後世になって書かれた経典)の部類のほうはさほど関心がなかったのだが、松原老子の「観音経入門」だけはアメリカに留学する前に読んでおいた。Lotus Flower Sutraはコテコテの観音様=観世音菩薩の奇跡、奇瑞をこれでもかこれでもかとひたすら賛美する文芸作品的expressoinだが、老子の解説の妙は、はたと気づかせる機知に満ち満ちている。

それ以来、師の本には不勉強のいたりで接してきてはいないが、101歳になる今年、141冊目の著作を出版するという。

その名も、

「人生を豊かに生きる12章」(祥伝社)

老子は、とにかく生きているうちはすべて勉強。
なにかを学ぼうという気持ちを持っていることが
人を若返らせるという。

また「言葉の杖」をもつ大切さを説く。
窮地に陥ったとき、身体窮まるような困難に出くわしたときの体
を支えてくれる言葉。

師の言葉の杖は、生涯修行、臨終定年だという。