時々道内の小都市を訪問して、全く知らない居酒屋に飛び込む。私のスリリングな趣味の一つである。この日は岩見沢に出かけてみた。
***
到着後、まずはある店が開くまで、アーケード街を散策。駅前の寂れかたはなかなか。(ちなみに火事で焼けた岩見沢駅はあいかわらず,プレハブのまま)
15時になり、駅前すぐの焼鳥屋「M」へ。店の勝手口に暖簾をかけたような、非常に入りにくい戸をあけて店内へ。カウンター8席、テーブル2、奥には座敷もあるようだ。
カウンターには既に客が1人、予約が3席入っている。注文が相次いでいるようで、既に焼き場には焼鳥が満載だ(電話で「30本」「50本」と予約注文が入っている)。私も早速、燗酒ともつ3本、精肉3本を頼んだ。まず、「お正月のサービスです」と出されたのは、鳥のスープと脂で温めた豆腐だ。ちょっとこってり気味ながら、「これつけて見て下さい」と出されたワサビをつけると実に旨い。
さて、この店の焼鳥は2種類しかない。精肉は普通の鳥肉+玉ねぎ。みっしりした肉の感触と、肉のエキスが旨い。もつは串ごとに使ってある部位が異なり、皮・レバ・腹玉、どこだかよく分からない部分が混じって刺さっている。これもバリエーション豊かで美味しい。(味は塩のみ、1本80円だ)
続いて、評判を聞いたかけ蕎麦と、もつ2・精肉2の追加。かけ蕎麦は普通のゆで麺を使っており、そこには何の特色も無い。しかし、なべ用のスープを使ったのだろうか、醤油がちながら、程よく脂の浮かんだつゆが実に美味しい。値段は何と250円である。200円台の蕎麦で世界一決定だ。
結構腹一杯になり、早々と退散。2回目の訪問となる松島正幸絵画ホールへ。落ち着いた雰囲気の画が心を和ませる。2階で岩見沢市民の作品展示がされていたが、波打際の連作が有名な宮川美樹さんの作品が2点出展されていた。この人のリアルな作風が大好きなので、得をした気分だ。
17時。以前に訪れた「I」を探す。すぐに見つかるが、営業していないようだ。焦りながら貼ってある紙を見ると「移転しました」とのこと。新しい店もすぐに見つかった。前回来た時は店名に「創作屋」とついており、料理もそれらしい感じであった。新しい店は「活魚料理・創作料理」である。大きな通りに面した店は、雰囲気もちょっと格があがった感じだ。
まだ腹の減っていない私は何となく気がそがれて、「立派な店になったなあ」と思いつつ、この店には入らなかった。雰囲気が悪かった訳ではない。最近の私の食べ歩きの最大の敵は、だんだん食が細くなってきたことかもしれない。
迷いに迷いつつ、駅前まで戻り、もの凄い雰囲気の居酒屋「Y」へ。自分のことながら、さっきの良い店構えの店に入らずなぜここに入るのであろうか。38年やっていると言うオバチャン店主に、客だか店の人だか分からないようなおばあちゃんが2名。
老人会の会合に間違えて参加した若い人(と言う私も若くはないが)と言う雰囲気になってしまった。何しろこの店、メニューが全く無い。燗酒を頼むとニシン漬けと「魚焼いてやればいいべ」と言う言葉と共に、大きなコマイが出てきた。
「昔、岩見沢にきたことがあるんですよ」「すっかり変わりましたね」と話をふると、店主は「駅が焼けた時も、わたし気づかなかったんだ。何かサイレン鳴ってるなあって」というツワモノである。新たな客(これもおばあちゃん)が来たのを潮時に、私は札幌に帰ることにした。新客は「1時間も歩いて来たんだ」と途方も無いことを言っていた。
※おばあちゃん達の会話は全て北海道弁をイメージして欲しい。文字で表現できないのだが、微妙に訛っているのだ。
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到着後、まずはある店が開くまで、アーケード街を散策。駅前の寂れかたはなかなか。(ちなみに火事で焼けた岩見沢駅はあいかわらず,プレハブのまま)
15時になり、駅前すぐの焼鳥屋「M」へ。店の勝手口に暖簾をかけたような、非常に入りにくい戸をあけて店内へ。カウンター8席、テーブル2、奥には座敷もあるようだ。
カウンターには既に客が1人、予約が3席入っている。注文が相次いでいるようで、既に焼き場には焼鳥が満載だ(電話で「30本」「50本」と予約注文が入っている)。私も早速、燗酒ともつ3本、精肉3本を頼んだ。まず、「お正月のサービスです」と出されたのは、鳥のスープと脂で温めた豆腐だ。ちょっとこってり気味ながら、「これつけて見て下さい」と出されたワサビをつけると実に旨い。
さて、この店の焼鳥は2種類しかない。精肉は普通の鳥肉+玉ねぎ。みっしりした肉の感触と、肉のエキスが旨い。もつは串ごとに使ってある部位が異なり、皮・レバ・腹玉、どこだかよく分からない部分が混じって刺さっている。これもバリエーション豊かで美味しい。(味は塩のみ、1本80円だ)
続いて、評判を聞いたかけ蕎麦と、もつ2・精肉2の追加。かけ蕎麦は普通のゆで麺を使っており、そこには何の特色も無い。しかし、なべ用のスープを使ったのだろうか、醤油がちながら、程よく脂の浮かんだつゆが実に美味しい。値段は何と250円である。200円台の蕎麦で世界一決定だ。
結構腹一杯になり、早々と退散。2回目の訪問となる松島正幸絵画ホールへ。落ち着いた雰囲気の画が心を和ませる。2階で岩見沢市民の作品展示がされていたが、波打際の連作が有名な宮川美樹さんの作品が2点出展されていた。この人のリアルな作風が大好きなので、得をした気分だ。
17時。以前に訪れた「I」を探す。すぐに見つかるが、営業していないようだ。焦りながら貼ってある紙を見ると「移転しました」とのこと。新しい店もすぐに見つかった。前回来た時は店名に「創作屋」とついており、料理もそれらしい感じであった。新しい店は「活魚料理・創作料理」である。大きな通りに面した店は、雰囲気もちょっと格があがった感じだ。
まだ腹の減っていない私は何となく気がそがれて、「立派な店になったなあ」と思いつつ、この店には入らなかった。雰囲気が悪かった訳ではない。最近の私の食べ歩きの最大の敵は、だんだん食が細くなってきたことかもしれない。
迷いに迷いつつ、駅前まで戻り、もの凄い雰囲気の居酒屋「Y」へ。自分のことながら、さっきの良い店構えの店に入らずなぜここに入るのであろうか。38年やっていると言うオバチャン店主に、客だか店の人だか分からないようなおばあちゃんが2名。
老人会の会合に間違えて参加した若い人(と言う私も若くはないが)と言う雰囲気になってしまった。何しろこの店、メニューが全く無い。燗酒を頼むとニシン漬けと「魚焼いてやればいいべ」と言う言葉と共に、大きなコマイが出てきた。
「昔、岩見沢にきたことがあるんですよ」「すっかり変わりましたね」と話をふると、店主は「駅が焼けた時も、わたし気づかなかったんだ。何かサイレン鳴ってるなあって」というツワモノである。新たな客(これもおばあちゃん)が来たのを潮時に、私は札幌に帰ることにした。新客は「1時間も歩いて来たんだ」と途方も無いことを言っていた。
※おばあちゃん達の会話は全て北海道弁をイメージして欲しい。文字で表現できないのだが、微妙に訛っているのだ。
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