散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

札幌再発見 手稲

2001年04月21日 21時23分49秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
先日、勢いあまって琴似から新札幌まで歩いたので、今度は西へ、手稲を目指す。まずは、手稲記念館(西町南21)へ。手稲町時代の民具・資料が展示されているが、展示物の収集は昭和42年でストップしている(札幌市と合併するところで終わっている)。見学者は前日に一人、今日は私が一人目(12時頃)。記念館自体が「歴史の遺物」といった感じで、ある意味感動する。

やっと手稲に到着し、曙図書館で時間調整。17時になり、飲み屋街へ。店はそれなりにある。まずは、看板の字体が良かった「B」へ。店主がワープロで手作りした「今日のメニュー」があり、この辺がポイント高い。

お通しに、ホタテ・牛八幡巻・カマンベールフライが出る。注文はホッキ刺し、竹の子焼き、赤カレイ煮付を頼む。最初に出たホッキは細切りになっているが、その姿でも動いておりまさに新鮮だ(一瞬、目の錯覚かと思った)。竹の子はさすがに季節ものだけあって、香りがよい。煮魚もうまい。酒はビール、勝駒、くにまれ、北の錦と頼んだが、「搾りたて新酒入荷」のキャッチコピーがいい(量は1合ないかも)。

店主に話を聞くと、オープン1年3ヶ月とのことで、意欲的な仕入れと料理への工夫に感心させられた(工夫したものを注文していませんが…)。配膳をする奥さんは、(若干)森高千里テイストが入った明るい感じの人で、初めて来た私に気を使っている気配がする。また、その後4人グループ客の一人だけが早く来た時に新聞をすかさず持っていくなど、目配りが効いている。

もう少し他の店にも行きたく思い、酔い過ぎないところで店を出て、たまには洋風もよかろうとダイニングバーのような店へ。これが大きな間違いの元であった。店に入ると、他の客はゼロ(これはままあることだが)、勢いのない店主が一人佇んでいる。なぜか店の奥を仕切っている障子のようなものに大きな穴が開いている。

あまり脈絡のないメニュー構成から、一品だけは頼んでみるかと注文してから、トイレを拝借。障子の穴の奥を見ると、昔は座敷席だったらしいがどうやら今は使われていないらしい。ますますヤバイ。

席に戻り仕事振りをみると、どう見てもスーパーの小売パックで仕入れたような材料を使っている(魚屋から仕入れていないらしい)。出てきたものは形にはなっているように見えるが、一口食べあまりの不味さに、確認のためもう一口食べたがだめだった。悪いとは思いつつ、酒代を含め勘定をする(¥1200)。店主も料理をほとんど残して帰る私に何も言わないのは、さすがに自覚しているのだろうか。

店の外に「Since2000」と書いてあったので、最低4ヶ月は営業しているようだが、それすら信じられない。怒りと驚きのあまり店名をメモってこなかったのだが、さすがにその後閉店したようであった。

ショックで速攻琴似に帰り、バー「D」へ。バーテンダー氏に今日の出来事を説明し、気持ちを落ち着ける。久々、大ハズレの店だった。まあ、こういうこともあるのが、飲み屋飛び込みにはつきものである。だからこそ面白いのだ。