ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その182 SS式

2018-07-21 05:08:16 | 6.私の感想・考え

SS

 随分昔に、中国語会話の講師から、「これをやりなさい。」と、「SS式 すぐに話せる!中国語」という会話練習の参考書を紹介してもらいました。これは正に「会話60パターン」のはハシリではないでしょうか。

 元は、私の学生の頃、NHKのラジオ英会話の講師をされていました東後さんの発案のようです。そのあと〇〇語版がいろいろ出てきました。(1990年頃)。頻度の多い基本フレーズを70程度提示し、単語を入れ替えて、15~17センテンスが提示されています。即ち、日常会話で使う単語も文型も一度に覚えてしまおうという目論見かと思います。やはり日常会話の取得は、こういうやり方が手っ取り速いやり方ではないでしょうか。

 本来は、日本人の外国語学習者用に出版されたものですが、こんな役に立つ参考書のあることを、恐らく外国の学習者はご存じないと思います。また、当時は、優れものでしたが、現在では、メディアが印刷物やCDでは、便利さはいま一つと言うところです。これを、生かさない手はないと、「Quizlet」に取り込んでみました。1センテンス毎、即、発声してくれすし、スマホが1台あれば、何ら教材の準備をする必要もなく、すぐトレーニングに入って行けます。何せ、30年前出版の代物ですので、多少死語になりつつある単語も有ります(フィルム、現像、焼き付け、焼き増しetc.) それら、手持ちの参考書と古本を集め、トライアルしてみました。(Quizlet:メジャーな言語は、合成音出力が有りますが、マイナーな言語はまだ完備されていません。日本人がマイナーな言語を学習される場合は、今までと変わりありませんが、日本語を学習なさる方には、日本語で発声してくれますので、大きな力になると信じます。)

 参考書をスキャンし、OCRソフトで、テキストデータ化します。そして、それらを「Quizlet」に取り込みます。それで出来上がりです。これには、「finereader」という192言語(ミャンマー語はまだできません)に対応した優れもののOCRソフトが有り、これを利用しました。(残念ながら、タイ語では、上手く読み取ることが出来ませんでした。)そうして、簡単に上記のパターンに乗ってくれた英語、ベトナム語、インドネシア語、タガログ語、スペイン語等は、ほぼ出来上がりました。上手く行かなかったタイ語等は、その内、再トライしたいと考えています。

 と言う訳で、母語と日本語を対比させた私の教材準備というミッションは、この辺でひと段落と考えます。例え、パーフェクトでなくても、もし、半分くらいマスター出来たとしますと、もう、日本語だけで、十分勉強できますし、また、その方が、却って、力が付くと考えます。既に、一人で、自転車に乗れたも同然です。その先は、取敢えず、留学生向けの教科書を使って、少しでもネイティブに近い日本語を扱えるように、ご自分の日本語会話をブラシュアップしてください。現在の私には、中級、上級者へのはっきりした指針を持ち合わせておりません。しかし、何とか中級上級でボキャブラリーを増やしたい方が、いらっしゃると思います。そう言った方には、取敢えず「Quizlet」の中のデータを探してみて、有効なデータが見つかりましたら、リストアップして行きたいと考えます。

 

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