日本語講座
突然、講師から、「困った学習者」の話が出ました。
初級クラスで
① ひらがなを覚えようとしない。
② 母語で意味を聞いてくる
③ やりたい勉強がころころ変わる
④ 「普通形」や「大阪弁」を習いたがる
中級クラスで
⑤ よくしゃべる
⑥ 休みが多い
① 、 これは、いわゆる文盲になってしまいます。
中国で、文盲の女性を採用したり、シンガポールでは、英語、中国語(福建語)で会話しますが、漢字の読み書きができない人が居たり、単一民族、単一言語、文盲率ゼロパーセントの日本人には、ちょっと、びっくりするような経験です。小さいころからそういう環境にどっぷりつかっている場合は、そういうケースも現れてくるでしょう。
日本語ばかりの環境に飛び込んでも、母国の環境のようには、物事が運びませんので、足手まといになってしまい、日本人からは、相手にされないのではないでしょうか。ましてや、語学は投入時間の多寡によって決まってしまいますし、その大部分は、独習の時間の多寡でしょう。
独習のためには、文字の読み書きが必須です。例えば、文字に母語でルビをつけても、日本語らしい発音にはなりません。やはりその国の文字を見て、その国の発音をしなくては、上達しないでしょう。
昔と違って、最近では、リスニングの教材が、充実してきていますので、そういう勉強の仕方も、「有り」だとは思いますが、学校や日本語教室では、相手にしてもらえないのでは・・・・
②、学習者にとっては便利でしょうが、教える方は、付き合いきれません。辞書を引く習慣なり、単語帳を作るなりしてもらわないと、これも付き合いきれません。
スマホによる音声入力も充実してきていますが、まだまだ実用には無理が有ります。しかし、日本語を正しく発音できないと、正しい母語に翻訳してくれないでしょう。
③、それらは、丁寧語から変化して行っていることばです。ベースがしっかりしていませんと、どうしても、ちぐはぐで、かえって、格好の悪い不自然な日本語になってしまうでしょう。
残念ながら、「楽」をしたり、「いいかっこ」をしようとしましても、それは無理です。
④、これは講師のアドバイスでは、間違うと、幼児の会話になってしまうそうです。
幼児の会話は、意思の疎通は十分できますが、いかんせん短文の寄せ集めです。それでは、日本語らしい会話、大人の会話になりません。 接続詞を用いたり、いろいろな条件を付加したりして、それなりの長文になってこそ、大人の会話であり、日本語らしい日本語になります。
逆に言えば、短期間の日本滞在で、プライベートな会話だけが必要な場合は、意思の疎通が第一になりますので、短文でもよいと考えます。
あるいは、初期には、短文をしっかり覚えさせ、次のステップは、長文(複文)ですよと、方向付けができれば、それでも良いと考えますが・・・・
突然、講師から、「困った学習者」の話が出ました。
初級クラスで
① ひらがなを覚えようとしない。
② 母語で意味を聞いてくる
③ やりたい勉強がころころ変わる
④ 「普通形」や「大阪弁」を習いたがる
中級クラスで
⑤ よくしゃべる
⑥ 休みが多い
① 、 これは、いわゆる文盲になってしまいます。
中国で、文盲の女性を採用したり、シンガポールでは、英語、中国語(福建語)で会話しますが、漢字の読み書きができない人が居たり、単一民族、単一言語、文盲率ゼロパーセントの日本人には、ちょっと、びっくりするような経験です。小さいころからそういう環境にどっぷりつかっている場合は、そういうケースも現れてくるでしょう。
日本語ばかりの環境に飛び込んでも、母国の環境のようには、物事が運びませんので、足手まといになってしまい、日本人からは、相手にされないのではないでしょうか。ましてや、語学は投入時間の多寡によって決まってしまいますし、その大部分は、独習の時間の多寡でしょう。
独習のためには、文字の読み書きが必須です。例えば、文字に母語でルビをつけても、日本語らしい発音にはなりません。やはりその国の文字を見て、その国の発音をしなくては、上達しないでしょう。
昔と違って、最近では、リスニングの教材が、充実してきていますので、そういう勉強の仕方も、「有り」だとは思いますが、学校や日本語教室では、相手にしてもらえないのでは・・・・
②、学習者にとっては便利でしょうが、教える方は、付き合いきれません。辞書を引く習慣なり、単語帳を作るなりしてもらわないと、これも付き合いきれません。
スマホによる音声入力も充実してきていますが、まだまだ実用には無理が有ります。しかし、日本語を正しく発音できないと、正しい母語に翻訳してくれないでしょう。
③、それらは、丁寧語から変化して行っていることばです。ベースがしっかりしていませんと、どうしても、ちぐはぐで、かえって、格好の悪い不自然な日本語になってしまうでしょう。
残念ながら、「楽」をしたり、「いいかっこ」をしようとしましても、それは無理です。
④、これは講師のアドバイスでは、間違うと、幼児の会話になってしまうそうです。
幼児の会話は、意思の疎通は十分できますが、いかんせん短文の寄せ集めです。それでは、日本語らしい会話、大人の会話になりません。 接続詞を用いたり、いろいろな条件を付加したりして、それなりの長文になってこそ、大人の会話であり、日本語らしい日本語になります。
逆に言えば、短期間の日本滞在で、プライベートな会話だけが必要な場合は、意思の疎通が第一になりますので、短文でもよいと考えます。
あるいは、初期には、短文をしっかり覚えさせ、次のステップは、長文(複文)ですよと、方向付けができれば、それでも良いと考えますが・・・・