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ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

20161212

2016-12-15 06:10:47 | 7.私の日誌
日本語教室
「まいった!」「まいった!」。Kさんから、「敬語」を教えてくれと言われました。まだ教え方の研究まで、進んでいませんので、どう進めようかと、戸惑いました。

 日本語を教える場合、「あげ、もらい」「尊敬と受身のれる、られる」「敬語」「敬語とくっついたあげもらい」「漢字」が大きな山場であることが、分かってきましたので、頭の中を整理するために、各種表をとりまとめたりしてきました。しかし、まだ、教え方、あるいは、どう教えると、早く実際に使えるかまで考える余裕が有りません。
 そこで、そういう場合に備えて、このブログにまとめた表を示して、とに角これを覚えなさいと言って、時間稼ぎをしようと、しているのです。

助動詞「(ら)れる」や「せる」
 http://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/d5568b2703a4dbe3826537cefbc644e5
敬語
 http://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/1bcbb745752a4ba58c8e7b7224700a33

 さて、どんな時に、どんな場面で使われるのかを考えました。
 恐らく、最初は、自分が使うよりも、相手が使う場合が、決定的に多いでしょう。また、日本においては、拙い日本語使いは、まだ、イクスキューズが効きますので、たとえ、間違って使っても、殆ど心配いりません。ただし、イクスキューズの効く期間が有りますので、その間にしっかり失敗して、ネイティブに直してもらう必要があるでしょう。

 また、覚えるときは、せっかくですから、しっかり口に出して、口癖にし、スムースに口から出てくるようにしてください。
 といいますのは、ステップアップして、自分から敬語を使わなければならなくなった時、それを、やっていませんと、口が回らなくて、たどたどしい話し方になってしまいます。それでは、却って、相手は、見苦しく感じてしまいます。
 「おもてなし」どころか、「マニアル」通りにやろうと必死の姿に見え、見苦しく、「何やってんの」と感じます。たとえ、マニアル通りであっても、それを感じさせない「フリ・演技」をしなければなりません。そのためには滑らかに出てこなくてはなりません。

 ということで、まずは、「敬語の聴解」でしょう。焦点を絞るとしますと、接客業や案内業を職業とされている人たちが使う敬語に慣れ、聞き取れることだと考えます。そして、聞き取ることさえできれば、生活するうえで、困ることはないでしょう。

 ただし、注意しなければならないのは、前述のように、いつまでもイクスキューズが効くわけではありません。日本語が上達した場合は、それに見合った敬語が使えないと、今度は、逆に、「こいつ失礼な奴やな」と思われてしまいます。たまに不具合が出るくらいなら、勉強途中だなと考えてくれますが・・・・・。
 で、その場合の解決方法は、丁寧語さえ使っていれば、たとえ不具合が有っても、ほぼイクスキューズが効くでしょう。これも、修行途中と考えてもらえます。
 ステップ2は、丁寧語がしっかり使えることでしょう。

 ステップ3は、いよいよ仕上げで、尊敬語が使えるようになることでしょう。
 敬語自体は、既に、文法的には、聞き取れ、使えるようになっていますので、後は、TPOの区別ができるようになるかどうかでしょう。
 TPOの使い分けをどう考えるか・・・・・・。我々ネイティブも、何を頼りに使い分けているのでしょうか。

 ①自分と他人の一対一の会話の場合
  (相手が身内・知り合い・赤の他人、目上、目下、年長者、経験豊富な人、優れたスキルの持ち主、ご自分の相手に対する尊敬の度合い等々)。
 ②他人の単独の行動について見聞きしたことを、第三者に話す場合。
  (話題の主が、目上、身内、等々)
 ③自分と他人との行動を第三者に話すとき
  (身内・社内の事柄を外部の人と話す等)。

 やはりこれらも、一気にやるのではなく、やりやすい所から、あるいは、頻度を考えて、ステップを踏み、やって行きたいと考えます。




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20161203

2016-12-06 21:05:08 | 7.私の日誌
日本語講座
 講師は、我々が覚えさせられた国文法の口癖は、学習者たちにとっては、苦痛で、有効ではないと、お考えで、文型やことばの入った文章に接するのがよろしいというご意見です。そうすれば、その使い方や、使う場面が、身についていくというお考えです。
 文型やことばの入った文章に接する話は、私がやってきた方法であり、効果も上がったと感じておりますので、納得ですが、意味も分からずに何が何でも覚えるというのは、彼らに通用しないという話には、疑問を感じます。何か卑屈な感じがして、日本語を勉強してもらっているような感じを受けます。

 また、日本人であっても、それらを忌避し、身についていない者も見てきたとの話で、私には信じられない話です。義務教育では、確かに、強制されていますので、理屈の上では、そうであっても仕方ない話ですが、学習者は、何らかの志をもって、学ぼうとしているのですから、それは、甘えているのではないでしょうか。教える方も、媚びていて、甘すぎるのではないでしょうか。逃げるのではなく、乗り越えさせなければならない事案ではないでしょうか。

彼らは、掛け算の九九をどう考えているのでしょうか。

 日本”語”学習でなく、日本語”会話”学習にとっては、「使用言葉」をどれだけ早く、どれだけ多く身に付けるかに掛かっていると考えます。ここを間違えますと、本は読めても、しゃべれないという人を、数多、産出するばかりです。

 会話は、学問でも何でもありません。ただ、ことばを、シャワーのように浴びるかどうか、あるいは、それに代わる疑似体験が、沢山出来るかどうかにかかっていると考えます。
 もしこの仮説が間違っているとしますと、私の教え方の前提が崩れてしまいますので、困ったことになります。
 しかし、そうではなく、脳は、もともと、「楽」をしたがるのだそうです。従いまして、最初のうちは、新しいことを嫌いますが、そこを胡麻化してでも、乗り超えてしまい、その効果・報酬を体験できますと、「面白さ」、「楽しさ」を感じて、癖になり、はまってしまうと、脳科学者が話していました。
 「ひと」はそれほどバカでもなく、真に、良くできています。うまく使い、上手に鍛えますと、プロ選手やオリンピック選手にはなれなくても、ある程度の線までは、どんどん上達するようです。

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20161128

2016-12-01 06:11:08 | 7.私の日誌
日本語教室
 中国系米国人のKさんを、再度、担当しました。彼は、読解は全く問題がなく、聞き取りと発話が弱いので、まず、ご自分で出来る「短文を口癖」にしなさいと勧めましたが、納得していないのか、行った形跡が有りません。
 日本人向け英会話教室が、ネット上で、口から「60フレーズ」すぐ出てくれば、英語が話せますよと宣伝しています。私の英語もその程度でしかありません。そのフレーズと「すぐに話せる!!」シリーズの英語版を示して、皆さん同じような考え方をお持ちですと再度繰り返しましたが・・・・・・・・・・・。

 また、私の考えは、教室の授業だけでは、上達しません。自習が必要です。これもまだ納得してもらっていないようです。
 自宅で出来ることは「自宅で」、教室でしかできないことを「教室で」。そして、教室で何ができるかということになります。
 読解・聴解・発話から判断して、独り歩きするには、何が先に必要か優先順位を考えてあげること。
 ネット上に情報が、氾濫していますが、アクセスするのが難しいので、彼らに合った自習するための情報を紹介してあげること。
 ネイティブとの接触が少ないでしょうから、聞き取りの練習。発話の訓練。そして、Q&A。
 できれば、ネイティブのコミュニティーや、サークルに入ることを勧める。
 中上級になりますと、「日本語らしい日本語」の手助け。

 彼の本当の欲求が、やっとわかりました。「聞き取りが出来ない。」。特に「関西弁の聞き取りが出来ない。」と言うことです。原因は、日本語学校では、標準語しか習っていないからです。

彼の場合で、
頭や知識の方から入って行く場合は、
 頻度の高そうな言葉(単語、フレーズ)を、意味と一緒に覚えることです。これは、新出語と同じケースなので、繰り返すしかありません。そのうちに、時々聞き取れるようになるでしょう。そうです。頭の中に言葉が入っていれば、そのうち、雑音か言葉か区別できるようになりますが、それが有りませんと、いつまでたっても、雑音は、雑音でしかありません。

逆に、聞き取れている場合が有ります。
 ただし、その場合は、スペリングがあやふやなのと、意味が分かっていないので、頭に定着いたしません。スペリングと意味を確認することです。曖昧なところが明確に成りますので、それを頭にしっかり認識させることです。

 そこで、私の役目。ネットで「関西弁」を検索し、サイトをお教えしました。まだ中身はチェックしていませんが、「魚をあげるのではなく、魚を釣る方法」を教えたつもりです。

 また彼の職業は宣教師と言うことなので、日本に精通しなければ、恐らく成績が上がらないと考えますので、留学生が編集した「クイズ 日本事情」のプリントアウトしたものも紹介しました。
 私の講師の「日本文化を肯定的にとらえる人の上達が早い」というアドバイスが有りますので、「日本人の心がわかる日本語」と言う本の紹介もしました。
等々、そういった情報が、このブログ内に有りますので、再度、その記事も示し、私のブログも紹介しました。

 私は、「納得」という言葉を使っていますが、その判断は、アクションを起こしたか、起こしていないか、起こしたとしたらどの程度かを、観察します。

 これは、現場で、中学出の作業者や海外で、一緒に仕事をしてのノウハウで、これをしっかりやっておきませんと、現場で、ケガをしたり、事故を起こしたりします。また、彼らの「本気度」もチェックできます。

 私の言うことアドバイやアドバイスなど、皆さん先刻ご承知です。ただ、「スルー」するか、「本気」でやるかどうかだけの差です。本気でやれば成果が上がるかも知れませんし、やらなければ、それまでです。そして、あとは、見込みが有れば・・・・私が、手を変え品を変え、本気で説得を図るかどうかだけです。
 また、私のアドバイスに従っても、成果が上がらないときは、私の責任でもありますので、本気で、解決を図ろうとします。

 今回、彼は、「日本事情」「関西弁」も私のブログもURL(アドレス)を入力していました。やっと興味を示し、アクションを起こしてくれました。
 しかし、「本を貸してくれ」とまで言いませんでした。





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20161126

2016-11-29 08:35:36 | 7.私の日誌
日本語講座
 先週の模擬授業の評価を受け取りました。
 前々から言われていて、改善したつもりですが、まだまだ、私の話し方は、学習者には、難し過ぎるとのことでした。理屈っぽいのでしょうか・・・、優しい言葉、丁寧な言葉には慣れていないのでしょうか・・・・「教える」という態度が、前に出すぎているのでしょうか・・・・・・・・

 言葉がだめなら絵カードでということで、絵カードの力も借りたいところなのですが、「これだ!!」と言うような場面が浮かんできませんし、そんな絵もなかなか見つかりません。講師も一目見て分かるそういう絵カードが必要ですねとはおっしゃっているのですが・・・・。

 「NIHONGO PARK」という現役の日本語の先生のサイトに、『絵でわかる日本語使い分け辞典1000』の紹介が有りましたので、図書館から借りてきました。絵も有り、英中韓語の訳文もあり、初級を終えた方の独習には随分役に立つと考えます。
Amazonで調べましたところ、残念ながら、新刊書が有りませんし、古本でも、3.5~4.3千円も致します。

 そういえば思い出しました講師の言葉を・・・・・・
 学習者は、分かっていないのに、「分かりましたか?」と聞きますと、いつも、「はい。」や「分かりました。」と返事が返ってくるそうです。そして、いつも分かったような顔をしているそうなので、どんどん前へ行ってしまうそうです。どうもこの辺が落とし穴のようです。

 模擬授業では、学習者の役を、ネイティブやN1に合格した大学院入学志望者がやっていますが、特に、突っかかるところもなく、スムースに進行してしまいます。講師は、授業を想定して物わかりの悪い学習者の役を担って、質問もしてくれているのですが・・・・・
 どうも、あやふやな教案ではありますが、自作の教案通りに進めたいという気持ちばかりが先行して、どうしても、独演会になってしまいますね。
 また、学習者の役を担う受講生も、物分かりが良すぎて、ほとんど質問をしませんね。しっかり、物分かりの悪い学習者の役を演じなければ、せっかくの模擬授業も成果が上がらないかも知れません。

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20161121

2016-11-25 05:13:44 | 7.私の日誌
日本語教室
 本日は、学習者が少なく、他の指導者の様子を参観しました。

 或る中国人の女性は、助詞を選択するドリルをやっていましたが、会話は、結構できますが、助詞については、あまり良く分かっていないようでした。中国語には、「て/に/を/は」が有りませんので、戸惑っているのでしょう。種々の助詞について取りまとめた書類(格助詞の表)を差し上げました。

 同じく中国人で高校を卒業したばかりの男性も、会話が結構できます。
 彼にも、前述の女性にも、iPhoneの音声入力を使って、日本語の発声練習をしてはいかがと勧めました。次回、利用の結果を確認したいと考えます。

 次に、今回習い始めたばかりの米国の男性、教科書最初の名詞文から入って行く訳ですが、単語が単語全部が、初出の単語になりますので、なかなか単語も指示代名詞も文型も出てきません。
「ローマ字交じりの作文でもいいではないか」とおっしゃる岩崎さんのように、出来ないところを母語で補ったり、あるいは、文型を後回しにして、絵カードを使って、名詞だけを先に覚えさせるとかして、少しでも負荷を軽くする方法を採用してはどうかと考えました。

 私の考え・経験では、「人称代名詞」、「指示代名詞」、「数字」を調べ、覚えるのが、先決と考えて、真っ先に取り掛かっていました。しかし、たったそれだけでも随分時間が掛ったものです。
 更に悪いことには、なじみのない言葉は、いくら、覚えてもすぐ忘れてしまいます。一体、何回繰り返したでしょう・・・・・。そんな自分に随分腹を立てながら、ここを乗り越えれば、随分楽になる筈・・・・・・・・と、覚えたものです。
 そんなに簡単に参りませんよと言うのが私の考えです。特に最初のあいだは・・・・・・・・・。

 日本語には、他の言語にはないある種の法則が有ったりしますので、それらを大いに利用してほしいと考えます。更に、学習者は、学習者で、自分なり利用できる法則を見つけようと苦労なさっているようです。
 我々がやってきた国文法の覚え方も案内してあげましょうよ。中にはその便利さが分かる方がいるはずです。そういった方に、ヒントやサンプルを与えて、どんどん前へ進んでもらいましょう。

 例えば、用言の活用や指示詞の「こ・そ・あ・ど」を一度、口癖にすれば、忘れることもなく、運用(物、人、場所、方向、属性、副詞、疑問詞)も、そして、関連付けて覚えれば、随分、世界が、速く開けてくるのではないかと考えます。(本ブログ「教室の生徒さん達へ」に示してあります)

また、表にして整理しますと、始めたばかりの初心者には、難しくて役に立ちませんが、ある程度、勉強が進みますと、迷ったとき、正しいかどうか、それを見て、直ぐ確認できますし、頭の中で整理ができ、定着しやすいと考えます。
それよりも、通常、ビジブルにしますと、理解しやすいということが有ります。グラフがそうですし、フローチャートやブロックダイヤグラムもそうでしょう。最近、利用されるようになってきましたマインド・マップという理解の仕方も有ります。それらは全て視覚(≒右脳、パターン認識)に訴えて、理解を進めようとするものです。そういう脳の素晴らしい働きを利用しましょう。

その表を、お渡ししました。





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20161119

2016-11-21 06:22:42 | 7.私の日誌
日本語講座
 本日は、私が模擬授業をする日でした。
 課題が、かなり狭い範囲でしたので、説明するネタが、あまりなく、内容とは別に、時間が早く終わりそうなことの方が気になってしまいました。

 今回は、学習者に発話させるべく、質問を多くするように心がけましたが、回答が出てくるのが鈍く。また、場面を説明した絵カード(参考書のコピー)を用いましたが、この時の反応も鈍く、やはり、授業を進めるのが難しい。

 動詞、形容詞の分類の仕方は、皆さん、ほぼ頭の中に入っています(本当はこれさえ怪しい)が、「はい、イ形容詞の例を挙げなさいと」と言ってもすぐには出てまいりません。私自身もすぐには出てこず、語尾を「い」か、「だ/な」かを確認し、更に、例外ではないかを再度確認してからでないと回答できません。

 そこで思い出したのが、昔の物理の授業でした。先生は、物理の法則を、標語やお経のように語調を変えて唱えるのです。何回も繰り返し唱えられますので、我々は、同じように口癖になってしまいました。そして、未だに、先生の口調で、出だしの言葉、「平行光線は、・・・・」と来ますと、「焦点を通る。」と出てきます。そして、同窓会での物理の先生の思い出話になりますと、すぐ、「平行光線は、・・・・・」と出てきて、あとは、「焦点を通る。」の唱和になり、大笑いになります。同級生の頭の中にまだ残っているのです。
 ベーシックな事柄を、掛け算の九九のように、口癖のようにしておけば、いつでも、迷うことなく自信をもって回答できます。

 そのような質問を受けますと、日本人の私自身でもおどおどしますので、学習者は、もっとおどおどし、恐らく、その後も、その気持ちを引きずって、授業を受けているものと推測します。そこで、「おどおど」するようなところを、こちらのちょっとした思い付きや、工夫で、自信をもって、回答し、続けて、自信をもって授業を受け続けるようにしてあげたい。

 参考書の「場面設定の絵カード」を提示しましたが、訴える力が弱いのでしょうか、「パッ」と見て、「パッ」と、回答が出てきませんでした。一つは、初めての試みなので、私の導入の説明が、不十分で、どう回答して良いのか分からなかったのかも知れません。あるいは、訴える力が弱いのかもしれません。しかし、いくら言葉で説明しても理解してもらえない初心者向けに、瞬時にイメージし、理解できるようなものを、今後も、もっと、もっと模索して行きたい。

 上記に関連して、講師から、絵カードもよろしいが、今後は、タブレット端末を利用してはいかがですかとのアドバイスがありました。そうできればよいのですが、恐らく、空振りになる公算が大なので、私の現状は、画像を準備しておいて、それをタブレットで見せるというところです。しかし、講師は、その場で検索して、提示しては、いかがというのです。
 残念ながら、今のところ、私には、キーワードから検索して出てきた画像を課題に結びつけるという高度な技術は持ち合わせていません。準備しておいた画像と課題が一致していてもうまく説明ができない状態です。まだまだギャップが有ります。

 確かに、それが上手く出来ますと、教案や教材の準備に掛ける負荷や時間が大いに節約出来ます。
 画像を利用して、アドリブで課題と対応できるためには、課題に対して、いろいろなストーリーを瞬時に出てくるようになることでしょうか。そうだとしますと、かなり頭を柔らかくしなければならないようです。
 文型から場面をイメージし、適切なキーワードを選び入力する。うまく行かないと、すぐさま別の場面をイメージしキーワードを選ぶ等を短時間の内に、処理しなければなりません。しかし、それが出来ないとなりますと、もう、沢山の文型、文例に目を通し、少しでも多くそれらを頭の中に貯めて置くことしかなさそうです。講師の頭の中には、随分蓄えがあり、またその運用の柔軟性にも富んでいるのでしょう。

 所詮、立派な指導者は、立派なトラブルシュータということでしょう。






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20161114

2016-11-15 09:45:04 | 7.私の日誌
日本語教室
 前回担当した学習者を、今回も担当しました。
 彼の日本語のキャリアの点検に手抜かりがありましたので、再度質問してみました。それは、日本語学習2年間の学習方法です。すなわち、日本語学校で学んだか、そして、日本で学んだかということです。
 「日本語学校か」というのは、平日、毎日、数時間の授業か、週1回の日本語教室かということです。日本語学校と日本語教室では、時間の掛け方が20~30倍異なるということで、到達しているレベルが全く異なるだろうということになります。
 「日本で学んだか」ということは、日本式の教授方法で授業を受けたかどうかということです。結果は、日本の日本語学校で教育を受けたそうです。
 ということから、彼は、ペラペラに喋れてよい時間、2,000時間を十分超えてているようですが、現実は、うまくしゃべれていません。翻訳家養成の日本式教育方法で授業を受けたため、読み書きは、十分できますが、うまくしゃべれません。日本語会話を目的にしていたとしますと、選択を間違えたとしか言えません。彼が持参した教本と会話テキストは、上級あるいは、上級以上のものでした。
 
 日本語会話を習得するためには、選択を間違えたことを納得させました。日本語の読み書きの学習をしてきましたので、その面では、十分成果が上がっていることも伝えました。

 そこで、私の処方は、会話のためには、発話と聴解のトレーニングをしましょうと言うことにしました。
 発話のためには、幼児の会話をイメージしてもらいました。最初は、単語を並べるだけで、親には、何が言いたいかが分ります。ノン・ネイティブが、単語を並べただけで、ネイティブには、何を話したいかが大体わかる現象と同じです。
 もう少し大きくなりますと、ショートセンテンスを沢山並べるようになり、話の内容が、より豊かに、詳しくなってきます。また、彼らは、とっさに、口から単語とショートセンテンスが出てきます。使用言語が、増えています。しかし、彼らの発音は必ずしも正確でありませんが、聞き手は正しく認識できます。
 すなわち、たとえ発音が正しくなくても、聞き手が正しく認識してくれる領域があるようですので、暫定的に、そういう現象も利用しましょう。

 発音に対しては、英語話者用50音表を渡して、今一度、練習して、ご自分の発音を補正してくださいと、アドバイスしました。聞き手が正しく認識できる領域に発音を近づけないと、いくら発話しても相手に伝わりません。
 恐らく彼のボキャブラリーは相当なものでしょう。しかし悲しいかな、使用言語にはなっていなくて、理解言語に終わっています。口からすぐ、単語、短文が出てくるようになっていませんので、訓練して、理解言語を、どんどん、使用言語に変えていってください。動詞や形容詞の活用については、掛け算の九九と同じようにとらえ、スムースに出てくるように、口癖にしてください。
 また発音の諸器官は、母国語の発音が容易にできるように整備されています。日本語で会話をするためには、日本語仕様にやり変える必要があります。そのためには、運動と同じくうまく発音できるようにする訓練しかありません。
 幸いなことには、彼は、iPhoneをお持ちなので、Siriがチェッカーの役目を果たしてくれることを教えました。

 聴解については、私は、これといったソリューションを持ち合わせていません。言語によって、使用音域が異なりますので、雑音を言葉として認識させるためには、やはり訓練による、慣れが必要でしょうと説明しましたが、発音が日本語式に近くなれば、聞き取りやすくなるかもしれません。
 自分から発信することの大切さ(質問文を多数準備する)、何かターゲットを持つことの必要性も説きました。(N1の問題集を次回準備したい)

 彼の場合は、日本語で丁寧に話しさえすれば、話の内容を理解してもらえますので、随分説明が楽です。普通には、なかなか正しく理解してもらえません。
 
 私が実践してきました外国語学習方法が、誰にでも適用できるかどうか、彼に実験台になってもらおうと考えます。掛け算の九九式に、トレーニングすることによって、素早くステップアップできればと考えます。
 ここを乗り越えれば、直ぐ日本語会話ができます。そして更に、短文を長文につなげるようになって、日本語らしい日本語にどんどん挑戦していってほしいと考えます。











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20161107

2016-11-09 04:21:29 | 7.私の日誌
日本語教室
 新しく参加してこられた学習者を担当しました。
 米国育ちの中国系米国人で、大学で、1年間中国語も勉強したそうで、日本語も2年間勉強したそうです。しかし、どの程度の日本語がはなせるのかを、把握するのに時間がかかりました。またどういう日本語の勉強をしたいのかなかなか聞き出すことが出来ませんでした。
 私が言います自転車に乗れる程度の日本語のポテンシャルを持っていると判断しましたが、本ボランティアの教室のように、週一回2時間程度の勉強を、学校でやるようなやり方でやっていては、いくらやっても上達いたしませんので、どんな考えで来られたのかを知りたいのです。要するに、待っていても、上達いたしませんので、積極的に、何をどうしたいのか、たとえ間違っても方向性を見出してもらわないと、我々としても、どこから手を付ければよいのかも良く分かりません。(例え、最初の方向性が間違っても、いくらでも修正は可能です。)
 本当なら、ネイティブからしか得られないものを求めてやってきて欲しいと考えます。例えば、日本語らしい文章に添削してもらいたいとか、日本語として聞き取ってもらえるかどうか判断してもらいたいとか・・・・・。
 また、語彙も十分お持ちなので、このレベルになりますと、教科書の借り物の文章から卒業して、自分なりの文章を作って欲しいと考えます。ご自分のボキャブラリーを駆使して、「これについて、私は、こう説明したい!!」というような・・・・・。私の場合、そう心掛けてやって、力が付いたと感じていました。
 
 聞き取りに時間がかかったり、発話に時間が掛かったりしますので、アナウンサーが訓練に使うような発音練習の例を宿題として渡し実験台になってもらうことにしました。少しでも、上達し、スムースな発音になれば、しめたもので、彼のためだけでなく、他の方達にも応用できます。

 私としましては、独習を促すような、有効なアイデア、教材を、提示、提供できないかと考えます。そして教室へは、質問や知りたいトピックスを持ってきてもらえれば、良いのですが・・・・・。

 今、使用頻度の高そうな文型を調べてプライオリティーをつけようと考えています。初級を終えた方になら順番に、例文をぶっつけて行けば、どの辺までが分かり、どこから先が分からないかの目星が付くのではないかと考えます。中級ぐらいの人にならどんどんぶっつけていけば、目安にも、訓練にもなるのではないかということになります。
 今回には間に合いませんが、そのうちに・・・・・・・



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20161105

2016-11-06 19:46:03 | 7.私の日誌
日本語講座
 本日は、模擬授業の日。
 我々の教壇での授業は、どうしても、「教えよう!教えよう!」というのが先に立ってしまい。講師がおっしゃる「学習者にとってどんな『利益』があるの?」とか、「どんな『場面』で使うの?」ということを示すのが、なおざりになってしまいます。しかし、下手に説明しようとしましても、彼らには、ボキャブラリーや文型の蓄積が少ないので、却って混乱させるかもしれません。
 口頭の説明だけでは、うまく聞き取ってくれたかどうかわかりませんし、もし、聞き取れていない部分がありますと、納得なんて期待するのが難しくなります。
 板書しても、文字の羅列だけになっているかも知れません。また、書き写すのに一生懸命で、説明が、説明となってないかも知れません。(特に、日本人も含め東南アジアの学習者は、ノートをとらないと、学習した気にならないようです)
 講師も、学習者は、かなり集中して聞かないと、理解できないとおっしゃっています。100%とは行かなくても、もう少し、理解を進ませる方法はないものでしょうか。

 学習者に説明しても、理解してもらえまいような状態で、「一般的にこういう使い方をします」で済まそうと考えましたが、講師は、そういうやり方は、学習者があなたをどの程度信頼しているかによりますとの回答でした。すなわち、いつも、学習者の役に立つような教え方をしているかどうかということのようです。
 講師は、「友達の〇〇さんは、こう言っていましたが、それでいいのでしょうか?」という質問をよく受けるそうです。すなわち、友達の〇〇さんの説明は、信用されていないのではないでしょうかとの回答でした。
 それが通用するかしないかは、私の教え方の積み重ね次第ということのようです。



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20161029

2016-10-30 05:20:10 | 7.私の日誌
日本語講座
 現在の講義は、講師も受講者も日本人なので、我々が、講師のやり方を、うっかりまねして、学習者に、適用いたしますと、却って、混乱を招きやすいかもしれないとの指摘がありました。

 講師は、新しい文型を説明する際、復習と称して、類似の既習の文型を取り上げて、比較しながら説明されるわけですが、我々日本人の受講者は、違いや差が分かりやすいので、その方が、非常に理解しやすいわけです。ところが、これをそのまま学習者に、ぶっつけますと、既習が、既習でなく、曖昧でありますと、理解が進むどころか却って混乱するかもしれないとの指摘です。

 既習の類似の文型との差を質問するような上級の学習者や勘の良い学習者には、われわれと同じように理解が進むでしょうが、初級レベルでは、なかなかそうは行かず、注意しないと、誤解したりして、却って混乱するかもしれないというわけです。彼らの反応に注意しなければならないようです。
 
 また、初心者と中・上級者の文型運用の差についての傾向は、初心者は、簡単で、使い慣れた構文、文型を使いまわそうとして不自然になり、中・上級者は、新しく覚えた構文・文型を何にでも、使いたがったりして、適切さを欠いて、不自然になる傾向があるそうです。これも知っていますと、それなりの対応が出来そうですが、知らないと、丁寧な対応が出来ないかもしれません。




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