本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

努力を尽くしてみる

2024-04-17 19:41:50 | 十地経

「継続は力なり」

という言葉もありますが

やはり何事もやりだしたら

続けるということが

大切です

しかし、この言葉にも

前文があって

「念願は人格を決定す

  継続は力なり」

ということが全体の言葉

のようです。

 

この講義でも

「ものはなんかA、Bを

繰り返しとるんじゃない。

完結したということが

非常に大事な点である。

これはやっぱり教育でも

何でもそうではないか。

なんか努力を尽くしてみる

ということね。

途中で止めちゃいかん。

やりかけとることを

尽くしてみると。

そうせんと次のものに

移れんです。」

 

ということもあってか

途中で止めるということを

厳しく言われたのです。

もうこれくらいで、

まあ今日一日くらい、

休んでも、と

こういう心を叱責された

のです。

その当時、若い頃は

意味が分かりません

しかしその根底には

続けるという、継続

修行は途中で止めたら

そこに止まっているのでは

なく、元の木阿弥に

なってしまうという危険が

潜んでいるのです。

ですから、

継続は力なり、ですが

その続けるということが

その人の人格まで形成

していくということです。

 

「僕は本なんかでも

今ごろ言ってみたところで

手遅れやけど、本でも、

まだ1冊の本を読まんのに

次の本を読むというのは、

永久に

本から卒業できんです。

 

生きた人生に触れる

というのは、

本を読んどるから触れん

というんじゃない。

本を読むのを徹底せんから

です。

いい加減に読んどるから。

 

本を読むというのは

学問じゃない。

学問の下働きなんです。

それを仏教では

資糧位(しりょうい)と

いいまして、

仏教の中で一番下の位を

資糧位というんです。

本を読むのは学問の資糧

であって、学問じゃない。

材料なんだです。

 

人生は有限です。

うろうろしとった日には

時間が大変なことになる。

なんでもかんでも

ということはいえん。

あっち見たりこっち見たり

しとる間に

日が暮れてしまう。

だからなにか

一つの方に決する

ということが大事なんだ。

 

人の批評とかいうものはね

眼中に置く必要は

ないんです。

はやるとかはやらないとか

そうじゃない。

なるべく、はやらんものを

やった方がいい。

 

はやるとか流行とか

そんなことに、

眼を使わずにやね。

やりかけたことに

忠実であるということを

そうすると

超えて行けるものが

出てくるんじゃないかと

思うんです。」

 

やっと最近、時間がない

ということに気が付き

これはうろうろしてる間が

ないぞと、

この『十地経講義』を

読みこなせるかという

大問題が差し迫まっている

のです。

それまでは

あっち見たりこっち見たり

と色々と気になるものです。

それがやっと

この方向しかないという

ことが身に沁みてきた

ということです。

 

 

 

 

 

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