法事のときの食事を 「 おとき 」
『 お斎 』 と漢字で書きます。
今朝の熊日新聞、
「 おとき 」 懐かしい絆の味、
ということで、山鹿市で 「 おとき御膳 」 として、
料理店に登場したということです。
『 斎 』 と言う字、 調べてみると面白い !
どの部首にあるのだろう ??
「 齊部 」 という部首があって、
その部首の中には4つしか文字はありません。
「 斉 」 と 「 斎 」
古い形と新しいものかと思っておりましたら、
全く違う字のようです。
『 斉 』 の方は、
セイ と読み、
そろう、ひとしい、という意味になります。
穀物の稲穂がでそろった、というところから来ているようです。
『 斎 』 の方は、
サイ と読み
ものいむ、つつしむ という意味になります。
( 示 ) が神事を意味する文字のようです。
精進潔斎 ( しょうじんけっさい ) とか
斎戒沐浴 ( さいかいもくよく ) という言葉もあるように、
「 お斎 」 となったら、
心を静めて慎んでいただく食事、ということになるのでしょう。
面白いことに、
「 書斎 」 という字も何気なく使っていますが 、
心静かに読み書きするところ、ということでしょう。
◎ 余談ですが、
齊部の一番最後文字は、
『 齏 』 という字です。
見かけない字ですが、 「 なます 」 と読みます。
野菜を細かく刻んで、みそ、ごま、酢などで合えたもの
とあります。
普通は 「 なます 」 というと、
『 膾 』 と書きます。
しかし、この文字の意味は、
細く切った生の肉、ということになります。
焼肉店で出てくる 「 ユッケ 」 は漢字では
『 肉膾 』 と書きます。
ですから、和食で出てくる 「 なます 」 は
『 齏 』 と書くべきでしょうが、
難しいから 「 膾 」 と書いたのかもしれません。
「 斎 」 ということから、
遊んでみました。
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