本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「 おだいしさま 」 「 おたいしさま 」 

2011-02-21 22:40:32 | 住職の活動日記
 今日 『 21日 』 は弘法大師の月命日です。

「 お大師さま 」 として慕われて、この日には

真言宗の各お寺さんでは 『 御影供 』 のお参りが行われます。

 京都だけかと思いますが、 「 おだいしさま 」 と呼ばずに

『 弘法さん 』 と呼ばれています。


 しかし、「 弘法さん 」 という方が正確かもしれません。

  ( 私には 「 弘法さん 」 というほうがとても身近に感じるのです )


正式には 「 お大師さま 」 とは 『 弘法大師 』 だけではなく、

親鸞聖人は 『 見真大師 』 最澄さんは 『 傳行大師 』 と

それぞれのお祖師さまはみなさん 「 大師号 」 を持っておられます。


 昔から 「 大師は弘法にとられ、太閤は秀吉のとられた 」

というようなことを言います。




 
     




 おもしろ看板です。 ( ここだけみると )


大阪の 『 四天王寺 』 で見かけた看板です。

四天王寺では 『 弘法大師 』 も 『 聖徳太子 』 もお祀りされています。




    



 ( 四天王寺は歴史も深く、いろいろな要素があるのでしょう。

   門は鳥居になっていました。

   不思議な感じがしました。)



21日が 「 おだいしさま 」 弘法大師の縁日で、

22日が 「 おたいしさま 」 聖徳太子の縁日に当たります。



 今日も静かにお参りしていますと、

頭に浮かんでくる 『 弘法大師 』 のお顔は、東寺の御影堂の

「 お大師さま 」 のお顔です。

 約、10年あまり、毎日お大師さまへ朝のお給仕をしていました。

「 粥膳 」 を出し、次に

「 本膳 」 「 二の膳 」 を出して

最後に 「 玉露のお茶 」 をお出しします。

 今思えば、もったいないような、有り難いことです。




   

 ここが御影堂南側です。みなさんの目線の先あたりに、「 秘仏の不動明王さま 」

がいらっしゃいます。  




  『 御影堂の南面 』 には、秘仏のお不動さまがお祀りされて、

南面が寝殿造りでも古いところで、蔀戸も内側に開きます。

ここが、弘法大師がご住房とされていたところで、

後になって、北側の今お参りしている部分が継ぎ足された格好になっています。

この南面では、弘法大師以来 「 不断護摩 」 として、毎日護摩の修法が

勤められています。


 「 ここで毎朝護摩を焚いていたのですよ !! 」  と話ながら、


 「 文化部長の三浦文良さん 」 より、

直々ご説明いただいたのですが、また違った角度から見る

仏像やお寺の姿に、職員一同とても感動していたようです。 



 東寺でも21日の 『 弘法さん 』 が終わると、ホット一段落です。


当院では 「 28日 のお不動さま 」 がメインです。

今月は28日でおしまいですので、何かとせわしく感じるものです。



       
         











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