本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 告白 』 と 『 洗礼 』

2010-11-02 23:40:07 | 住職の活動日記
 お通夜にいって、ただ今帰ってきました。

宮でしたので、今頃になってしまいました。

 
 キリスト教でおこなわれる 「 通夜式 」 でした。

初めての経験でした。

 衣でいこうかと思ったのですが、相手の方も気を遣われるので

黒のダブルの式服でいくことにしました。


 キリスト教の式もとてもわかりやすく、とてもいいものでした。

私たちも考え直さなければいけない、ところもあるように思いました。


 牧師さまが 「 賛美歌 」 を歌われて、

静かな中に、お説教がおこなわれました。

 その中で、故人は亡くなられる一週間ほど前に洗礼を受けられたそうです。

生まれた実家は 「 神道 」 で、ご自身も若い頃は、それなりの役をされていたそうです。

娘さんが先に洗礼を受けておられて、

奥さんも洗礼を受けられ、 「 自分は神様など信じません 」 

と、言っておられたのですが、ついに心を決めて、

『 告白 』 をされ 『 洗礼 』 を受けられたそうです。


 「 告白 」 信仰の告白です。  

神に誓われるのでしょう。  誓いの言葉が信仰告白ではないかと思いました。

そして、「 洗礼 」 を受ける。


 仏教では 「 得度式 」 です。

安田先生も、「 仏教を知的興味でとらえてはいけない。」

「 おかみそり 」 得度を受けて、初めて 『 真の仏弟子になる 』

ということを述べておられました。

 その時はさほどわからなかったのですが、

今日、キリスト教の通夜式に出て 

『 告白 』 と 『 洗礼 』 ということが、いかに厳粛で

厳しいものであるかが感じ取れました。


 とても温かみのある 「 牧師さま 」 で、そのお人柄が伝わってくるようでした。

「 賛美歌 」 もとてもお上手で、つい聞き惚れるくらいでした。


 ( 牧師さまも音痴であれば、これは致命的です。 ?

   坊さんの音痴はまだ誤魔化せるのですが、

   五線譜になっている賛美歌、これは明らかに上手下手がわかってしまいます。 )


そんなことを考えながら、穏やかな中にキリスト教の厳粛さのようなものを感じました。




   ( それから、幸いなことに ??

     礼服、これは結婚式のときに作って、そのままで

     式というと、「 衣 」 と決まってましたので、

     手を通さなかったのですが、

     30数年ぶりでしょうか、なんとぴったり入りました。

      ま~  不増不減  ということでしょうか !!

      皺が増えたぐらいです )




 とてもいい お通夜式 でした。




   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『 自動車科 』 | トップ | ここまで来たか ! お寺も... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

住職の活動日記」カテゴリの最新記事