本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

宇治鳳凰大学『写真展・よみがえる明治の日本』

2017-11-07 20:36:50 | 住職の活動日記

今、宇治の歴史資料館では

「写真展 よみがえる明治の日本」

が開催されています。

今回の鳳凰大学はその写真展の

お話しです。

歴史資料館の大塚朋世さんの

解説です。

ちょうど、今年が明治150年

写真で振り返ってみます。

 

 

明治初期の宇治橋です。

今と比べるとなんと小さい

 

 

この頃は、

まだ欄干に擬宝珠もありません

 

 

それが明治30年ごろになると

今の宇治橋の様子に近づいています

 

 

琵琶湖から水を引いて

水力発電所の建設、

山肌に見えるのが送水管です

 

 

宇治の茶摘みの風景

小さなかごを背負って摘み取り

それを秤にかけて

大きなかごに移す

 

 

お茶の量を計っているところです

 

それから、

京都市内の風景もあります

 

 

方広寺大仏の鐘

鐘楼が倒壊したためこのような状態

あの、家康が文句付けた一文がある

鐘です。

 

 

それから明治初期の五条大橋

欄干を白いペンキで塗ったため

不評だったとか

車のない時代

この位の橋の大きさで十分

だったのでしょう。

 

 

こちらが四条大橋

東から西の方向いて撮っています

橋向うの建物が今の東華菜館です。

たった100年前、

このようにがらりと様子が違います

 

 

金閣寺も建物の中から庭を見る

なんとも贅沢な拝観です

 

 

清水寺、

清水の舞台から飛び降りる

という言葉もあるように

本当に飛び降りた人がいて

欄干の周りにネットを張ってあり

その黄色く見えるのがネットです

 

 

国宝指定とか受けてからは

ネットも外されすっきりと

 

 

京都のチンチン電車

京都市三大事業とあります

 

 

平安遷都1100年を記念して

建立された「平安神宮」

このような畑の中に建てられ

今の賑いがウソのようです

 

 

平安神宮の地鎮祭の様子

こうなると大変な人出で

今の賑やかさが感じとれます

 

 

高瀬川の曳船

午前中は生活物資を運び

午後からは排泄物等の

汚物処理を下流に運んだ

ということです

 

 

円山公園のしだれ桜

やはりこの頃が勢いがあるようです

 

スライドでの講演でしたが

とても興味深く100年という

歴史の長さというか短さ

今は一人一台の電話を持ち

車も家族で複数台を持つという

たった100年

こんなに物事が進んで

いいのだろうかと

エネルギーの消費量もうなぎ上り

あと数十年で

どう変わるのだろうかと

嬉しいというより

恐さの一面も感じます。

 

温故知新

という言葉もあるように

古きを訪ねそして未来を考える

便利さだけの追求では

世界は治まらないような気もします

 

へ~! と思う反面

考えさせられる展示会でもあります

11月19日までです

是非ご覧になってください

お勧めです。

 

 

 

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