本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

論・湿・寒・貧

2020-06-12 20:19:13 | 住職の活動日記

いよいよ梅雨入り

これから鬱陶しい日が続きます

梅雨に美しいのは

紫陽花の花です

 

 

我が家の淡いピンク色していた

アジサイもだんだんと色を増して

 

 

紫色に変化してきました。

 

 

これからまた色を変えながら

成長していきます

紫陽花の花言葉は家族団欒

小さな花弁が集まって

一つの塊りを表すところから

きたのかもしれません。

 

「論・寒・湿・貧」

ろん・かん・しつ・ぴん

この言葉は比叡山での修行の

厳しさを言ったものです。

論は、

仏道について常に議論し

互いに切磋琢磨し高め合っていく

寒は、寒さとの戦いです

それから、

湿は、湿気です

これがなかなか厄介で

山で修行される方は悩まされます

貧は、

清貧に耐えるということです。

 

比叡山を開かれた最澄は

この修行に耐えていけと

開山されるにあたり

覚悟せよとおっしゃってます。

 

貝原益軒も『養生訓』で、

人は風や寒暑を恐れるが、

湿気には無頓着だ。

でも湿気に当たると奥深く身体に

入り込んで容易に治らない。

だから湿気から早く

遠ざかるがよい。

と述べています。

 

確かに湿度が高いと

暑くても寒くても堪えます。

熊本と京都は日本で一番気候が

似ているということです

夏の暑さは体に纏わり付くような

暑さで逃げていきません

冬は冬で底冷えがするし

これも湿気のせいです。

 

湿度も堪えますが

乾燥するのも大変です

肌から水分がなくなり

ぱりぱりしてきます。

私も乾燥肌で冬場は特に

潤い液が欠かせません

 

 

海外では特に乾燥がひどく

こういうシェアバターなるものが

乾燥を防いでくれるようです。

 

いずれにせよ、

湿気が高いのも堪えるし

乾燥しすぎも大変で

潤いたいという気になります。

 

弘法大師空海も伝教大師最澄も

山で立教開宗された

そこには並々ならぬ決意

世俗を離れてあえて

第一義諦ダイイチギタイを求めよ

色々求めるものはあるけど

第一番に求めなければいけない事

人間の生きる意味を

第一に考えよということでしょう

それで、

自然の厳しい中に開かれ

もう居ること自体が修行である

そういう中で求めるという

厳しさを何重にもして

求道されたということです。

 

今ではエアコンとか

便利な機械がありますが

これも修行の時には

逆にエアコンと外の外気との

温度差で体を壊してしまい

無い方が修行に励めるのです

 

これからは

湿気との上手な付き合い方

それが終わると

湿気+暑さという夏が来ます

エアコンを入れないと

熱中症の問題がありますし

エアコンに入りっぱなしですと

体調を壊してしまいます。

出たり入ったりたまに汗かいて

うまくコントロールしなければ

いけないようです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする