本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

歪み !

2013-07-26 17:05:26 | 住職の活動日記

 「 歪 」 という字は 「 不  」 と 「 正 」 という字の

組み合わせです。

 まさしく、 『 不正 』   「 正しくない 」 という意味です。

「 正 」 という字は 「 止編 」 に 「 一 」 と書きます。

だらか 「 歪 」 という字も 「 止編 」 です。

 

 昨年、足の側面を骨折し、治ったものの

一月間ギブスに入れた後遺症が

今ごろから出てきました。

不自由な生活のときはそれなりに不自由で

あまり感じなかったのですが、

普段どおりの生活になってくると、

足首の曲がり具合が思うようにいかない

不便さを感じています。

 

 そこで、整骨院へ

足首もさることながら、腰の位置が

『 歪んでますよ !! 』

少し調節してもらい、 電気を当てました。

 

   

 

腰から足にかけて、気持ちのいい痺れが

 

    

 

さらに、痛いところに

ドイツ製の機械とやら、超音波を当ててもらいました。

 ま~、歪んでますよ、といわれても ??

 

 人間、生まれながらにして、

どこか歪んでいるような気がします。

生まれてきた赤ちゃんも、

右向きが好きな子は左に向けても

またすぐに右向きになってしまいます。

( 頭が変形してしまうのに )

なぜだかわかりませんが、

自分の好きな向きが自ずから定まっているようです。

 

 話は変わりますが、

「 煩悩 」 ということも、

生まれながらにしてもってきた 「 煩悩 」 と、

生きていく中に身に付いていく 「 煩悩 」 とがあります。

 

◎ 「 倶生起の煩悩 」 ( くしょうき )

  生まれると同時に具わっている煩悩です。

  人間生まれながらにして染まっている、

  といってもいいかもしれません。

それに対して、

◎ 「 分別起の煩悩 」 ( ふんべつき )

  生まれてから起こす煩悩です。

 

煩悩といっても、とても厳密に分析しているのです。

 

 生まれながらにして、教えるでもなく

身に付くからだの癖が、歪みにもなるでしょう。

そして、その癖がだんだんと自分勝手になって、

歪んでいるほうが身に納まるような気がします。

 心の癖が煩悩でしょう。

自分勝手に自分の都合のいいように、

考え行動し、それが身に付いてきて当たり前になり

それを直すほうが悪いことのように感じてしまいます。

 

 しかし、体もたまに修正していただいたほうが気持ちがいい。

心もたまに、静かに座ったり、集中してみるのも

心の軌道修正になるのでしょう。

 

 心静かに手を合わせてみるのも

気持ちがいいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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