熊本は7月と8月と2回お盆があります。
明日からはいよいよお盆の棚経参りです。
本堂には 「 お施餓鬼 」 の旗が飾られました。
「 南無過去宝勝如来 」 ( ナムカコホウショウニョライ )
「 南無妙色身如来 」 ( ナムミョウシキシンニョライ )
「 南無甘露王如来 」 ( ナムカンロオウニョライ )
「 南無廣博身如来 」 ( ナムコウバクシンニョライ )
「 南無離怖畏如来 」 ( ナムリフイニョライ )
と、あまり馴染みのない仏さまです。
お釈迦さまの十大弟子の一人
「 目連尊者 」 お母さまが餓鬼道に落ちて
苦しむ姿、何とか助けたい !
その願いがほとけさまの名前になったのです。
お経の中では、
南無過去宝勝如来、
除慳貪業福智円満
お母さまの過去の貪りの行いが
除かれて、福徳円満になるように、
南無妙色身如来
破醜陋形円満相好 ( はしゅるぎょえんまんそうごう )
餓鬼道という、見るも憐れな姿になった
お母さまの姿がどうぞもとの綺麗なお母さんの姿になりますように、
南無甘露王如来
潅法身心令受快楽
甘露の雨で身も心もともにこの上ない楽を得ますように、
南無廣博身如来
咽喉廣大飲食受用
餓鬼道に落ちたお母様は食べたくても
食べれない、喉がものが通らないほど
針のように細くなっている。
どうか喉が広くなって物が食べられますように、
南無離怖畏如来
恐怖悉除離餓鬼趣 ( くふしつじょ りがきしゅ )
餓鬼道という恐ろしい世界から生まれ変わって
安らかな世界へいけますように、
と、この五つの旗で 「 目連尊者 」 の
切実な願いを表しているのです。
不思議とこの頃になると 「 トンボ 」 がやってきます。
昨日、来てるな、と思っていたのですが、
今朝には息絶えていました。
手のひらに抱き上げてみると、
この 「 トンボ 」 の手は合掌しているようでした。
みんな仏さまから頂いたいのちなのですね