本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 7/15~7/21 「仏教の精神とは 子々孫々に至るまで

2013-07-14 21:36:33 | 今週の言葉

仏教の精神とは

 

子々孫々に至るまで

 

人類の平和にあります。

 

以って吾々は人類のよき祖先となり

 

子孫永遠の安住の

 

仏種を残すことに

 

精進努力することが

 

大切であります。

 

 

 ひとえに、仏教の目的はといったら、

人類の平和を願うということです。

 

 といっても、周りを見渡しても、

悲しい事件ばかりです。

 世界も不安定で一向に平和になる気配さえ

感じることが出来ない状況です。

 

 しかし、願い続けることが大切です。

出来そうだから、願う

とても無理、出来そうにないものは

願うことも出来ない、

というのではなく、出来る出来ないを超えて

願いつづけるのです。

 

 自分の時代にはとても出来そうにないかもしれません

けれども、子どもの時代

孫の時代、ひ孫の時代、さらにさらに

もっと先かもしれません。

 

 人類の平和を願う、

小さくてもいい、その種を残すのです。

その種はいつかどこかで花開くかもしれません。

 

 千年も眠り続けた、蓮の種が

発掘という、機械の刺激で芽を出した

ということもあります。

 

 人間の心は構造的に

平和を完成したいという願いを持っています。

浅いところで見ると、

目先の欲で争いが絶えませんが、

心の深いところでは、

皆平等に平和になることを願っているのです。

 

 一人がどこかで願いを持つことが

ついには大きな願いになっていくに違いありません。

 

 自分ひとりといってしまえば、

世界の中では本当に小さな独りかもしれません。

しかし、願いを持ったということは

人類を代表する一人になるのです。

よく、

 ONE for ALL

 ALL for ONE

ということをいいますが、

仏教的に言うと

 ONE is ALL

 ALL is ONE

となると思います。

 全体から見れば、名もなき一人かもしれませんが、

人類平和の願いをもった時、

その人は世界を代表する一人になる、

世界を背負って立つ一人になる。

 ONE is ALL

一人ではあるが世界を代表する一人なのだ、

ということになると思います。

 

 お盆の季節でもあり、

ご先祖さまを偲び、そして

次の世代に平和の心の種を残していく

それも、先輩達の勤めのような気もします。

そのような気持ちで手を合わせ、

花を手向け、香を供えたいものです。

 

 

 

 

 

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