本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ピースメーカー

2008-12-30 23:27:03 | 住職の活動日記
 私たちの子どもの頃、 『 西部劇 』 がとてもはやっていました。

そのときの、銃の名前が 『 ピースメーカー 』 といって、子供心にわけもわ

からず、かっこいいものの代表みたいに思っていました。


 日本では年末をまじかに控え、テレビ番組とかはいろいろ特集番組を組んでいま

すが、 …

 世界を見てみると、戦争が絶えないようです。

『 イスラエル軍、パレスチナのガザ地区空爆、死者286名 …  』

ということが伝えられてきます。

『 平和 』 『 平和 』 を叫びつつも、世界の各地では戦争が絶えないよう

です。


 日本では年末、テレビをゆっくり見れるということは本当に有り難いことです。


『 ピースメイカー 』 という銃の名前も、よく考えれば変です。

「 平和を作る 」 という武器なのです。

私たちの感覚からすれば、理解しがたいところもあるのではないでしょうか。


 宗教の違いでしょうか?

ある外国の方が言っておられました。

『 仏教を開かれたお釈迦さまの死は本当に静かで安らかです。 』

 ということを聞くと、外国の宗教は激しいものがあるように感じます。

 『 平和 』 ということも、何もせずにそっとしておく、ということではなし

に、勝ち取っていくものだ! という感覚があるようです。

 ですから、西部劇のインディアンをやっつける事によって、平和を勝ち取ってい

くという発想になってくるのでしょう。


 パレスチナ・イスラエルの問題も、お互い平和を勝ち取るための 『 聖戦 』

なのかもしれません。その背景には一言では片付けられない、2000年にも及ぶ

長い歴史の流れがあると思います。


 日本に落とされた 『 原子爆弾 』 それから 『 東京大空襲 』 も

アメリカにとって見れば、 『 ピースメーカー 』 だったのでしょう。

それによって戦争を終結することが出来た。


 今の日本のように、平和を享受し、平和ということすら忘れかけている、

それも問題だと思いますが、

 なにが何でも、 『 聖戦 』 なのだ! 双方が平和を勝ち取るのだ、といっ

て譲らないのも …  

 私ごときが言うべき問題ではないのかもしれませんが、

『 戦争 』 という負の連鎖を続けるより、なんとか 『 対話 』 による

解決はないものかと  …  思うのですが  …
コメント
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