入院 ・ 退院 ・ 本蔵院

　鳥谷医院に入院した時は比較的穏やかな気候だったのですが、

退院の時は全国的に寒波襲来ということで、とても冷え込んできました。

　病室は南向きでとても暖かく、快適に過ごすことができました。

　ところが、お寺は北向き　『　北向き不動尊　』　というぐらいですから、

北向きを憾みつつも、仕方ありません。

　病院から帰ってくると、寒さが一番の苦手です。


　ところで、　『　入院　』　『　退院　』　ということは仏教用語だということ

をご存知でしたか　？

　今は、もっぱら病院の言葉になってしまっていますが、

ちなみに、辞書を引いてみてください。

　『　院　』　とは　「　囲われた場所　」　というような意味があるようで、

『　僧院　』　『　寺院　』　また、　「　本蔵院　」　というように、本来は　

『　お寺　』　という意味があるのです。

　だから、　『　入院　』　の本来の意味は　「　住職になってお寺に入る　」

ということなのです。

　その反対に　『　退院　』　は　「　僧がお寺を出る　」　ことを意味します。

一般用語であれば、「　入　」　に対する反対の用語は　「　出　」　でしょう。

　『　退　』　（　しりぞく　）　という字にも何か重い意味を感じます。

そこには、（　あとへさがる　）　（　ゆずる　）　（　身を引く　）

という意味合いも並びます。


　今回は、お寺と病院の　『　入院　・　退院　』　を繰り返したことになります

が、

　今日はどうも微熱が出てます。寝てても体がだるく、起きてても動きがいまいち

本を読むには集中力が出ない。

　幸い今日は比較的、お参りも少なく、息子の手助けもあり、ゆっくりさせてもら

っています。

　明日は、　「　九州八十八ヵ所巡礼団　」　４５名ほどの参拝があり、

お参りも重なっていて、ゆっくりもして居れません。


　　　微熱よ　！　　微熱　！　　飛んでけ～　　

ミックス遍路？

　今朝、テレビで高野山の風景が流れてました。

そこにはフランスの方がたくさん見えられてました。いま、高野山は外国のかたに

人気のようで、精進料理を堪能したり、早朝の勤行にも参加されて、とても感動し

たコメントを述べておられました。

　そのとき不思議なことに電話が鳴り、でてみると、なんとフランス人のお坊さま

からでした。

　以前紹介したと思いますが、フランスの国立の医学校へいっておられたのですが

密教に興味を持たれ、とうとう出家得度して、今はフランスでお寺まで開かれたそ

うです。

　今、日本についたそうで、来年２月３日まで、日本にいて勉強して帰るそうです。

　一昨年、写真を頂きましたが、最初の出会いが２０数年前のこと、お互い

「　爺さま　」　になった、という印象が一番でした。しかし、すっかり衣も身に

ついてお坊さんらしくなってきた、というのも不思議な感じでした。

　今回は、なんとか時間を作り、お会いしたいと思っております。



　　　　　　　

　そういって思い出したのですが、四国遍路の時お会いした外国の方です。

８１番　白峯寺でお会いしました。

　ハイキングかなと思って、よく見ると、手には　『　金剛杖　』　をお持ちのよ

うです。聞いてみると四国遍路をしてるとのこと　　

「　ウォーキング　？　」

「　ＮＯ　！　ミックス　」

　歩いたり、バスに乗ったり、電車に乗ったりで、まわっているそうです。

　『　ミックス遍路　』　ということでしょうか。

珍しかったので　　　　ＯＫ　？

　ということで、一緒におさまったのですが、このときに限り

カメラに妙な線が入ってしまいました。