本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

インターシップ in 菩提樹苑

2008-12-01 19:12:39 | 住職の活動日記
 インターシップということで、『 熊本市立千原台高校 』 よりお見えになり

ました。三日間という短い時間でしたが、皆さん驚くほど菩提樹苑のことを理解し

ていただきとても嬉しく思っております。

 私は直接関わったわけではありませんが、その感想文を読まさせていただいて、

驚きと感動を持って、心が熱くなりました。


 三人の方でどれも素晴らしいのですが、代表で一人の方のをご紹介させていただ

きます。


 今回のインターシップでは、三日間大変充実した毎日を送ることができました。

それというのも、経験させていただいた一つ一つの作業に意味があり、様々なこと

を気付かせていただいたからです。

 三日間、主に行った作業は清掃です。除草作業、落ち葉かき、窓拭き、事務所掃

除、トイレ掃除などを行いました。いつもきれいな場所があるのは当たり前ではな

く、次に訪れる人のことを想い、いつもきれいにしてくれる人がいてくれるおかげ

だということを、言葉では分かっていたつもりでしたが、改めて感じることができ

ました。

 毎朝の仕事が始まる前の朝礼でも 「 規律を遵守する 」 「 情操を豊かに

する 」 「 常に清潔にしておく 」 「 仕事に励む 」 の人間生活の上で

基本ともいうべき事柄を四つ学ばせていただきました。規律を守ることが仕事に励

むことは、社会人であればもちろんのこと、情操を豊かにすることは、改めて考え

てみると豊かな人間生活を営む上で必要不可欠なものであり、その重要性は、規律

を守ることや仕事に励むことと同じかそれ以上だと思います。

 その時に教えてもらった月替わりの短歌 『 聞くときは なるほどと思う

法の道 帰るときには 忘れこそすれ 』 には、日々教えてもらったことを、

帰る時には、すでに忘れているような私達の学校生活を指摘されたようで、

はっと、しました。

 将来仕事に就く時も、「 悪い仕事など何一つないので、どんな仕事でも頑張る

ように 」 との言葉を胸に、自分の仕事に誇りを持って頑張っていきたいです。


 と、素晴らしい感想文でした。わずか三日間という期間で当院の理念を

ちゃんと理解しておられるところはすごいです。

 毎日、掃除! 掃除! の連続だったと思いますが、そんな仕事絵も馬鹿にせず

掃除の真髄を受け止めておられるようです。

 そして、さらに驚いたのは、この古い短歌にも反応されたことです。

「 聞くときは なるほどと思う 法 ( のり ) の道 …  」

 この短歌も本蔵院の前の掲示板にも張っておりましたが、この言葉に響いた

という声は聞きませんでした、が、どこかで誰かが 「 うなづけば 」 

その言葉は本当に生きたことになりと思います。


 「 いまどきの若い者は … 」 なんていえない、立派な方たちが育っておら

れるのです。
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今日の初診察

2008-12-01 15:12:22 | 住職の活動日記
 お昼ごはんが終わると、院長先生による診察と明日の手術について簡単な

説明がありました。朝の検査の結果は、鼻の呼吸が殆どできてないということで

す。

 やはり、自分では意識しないのですが、無意識のうちの口で呼吸しているのでし

ょう。口が渇いたり喉に負担がかかっているようです。

 血液検査の結果も大丈夫です、明日頑張りましょう!


 この頑張りましょうが曲者です!

    全身麻酔ですが、痛み止め必要に応じて使います。 

    そして、一日3回までを限度に頑張りましょう。

    痛み止めの使いすぎは出血を起こします。

とあります。あまり説明がないほうがいいようです。

勝手に痛いことを想像してしまいます。 案ずるより生むが安し、なのです。


 もう、お任せするしかありません。

今3時、今日の時間の長いこと、あとは風呂に入って、5時の検診だけです。

本でもと、持ってきたのですが、静か過ぎて、逆に気が散ってしまいそうです。

『 忙中閑あり 』 忙しいときのほうが、時間を盗んででも本を読めるような気

がします。

 「 ゆっくりし~や 」 といわれても、

 なんかゆっくりできない性分です。
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高野山の湯爺!?

2008-12-01 14:54:17 | 住職の活動日記
 四国巡礼のこと、薄れ行く記憶の中で、写真を見ながら、思い出の糸を手繰り寄

せています。


 高野山は11月21日は初雪が降りました。20年ぶりのことだそうです。

薄っすらと雪化粧した高野山はとても荘厳でした。

 奥の院は 『 燈籠堂 』 が修復工事のため上がってのお参りはできませんで

した。冷えた体で帰ってくると、途中にお茶のお接待所がありました。


     


 香ばしいお茶の香りが漂っています。とてもいい茶釜です。


なんとそこにで~んと座って、お茶の接待をしているのは


   


 運転手の永濱さんです。えらい愛想よく振舞われておられましたが、


 「 はよ行くよ~ ! 」 の大矢さんの声で、一同そそくさとバスへ向かいま

した。   
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熊本紅葉めぐり 

2008-12-01 13:09:46 | 住職の活動日記
 私のお勧め!!

 昨日御祓いに行って感じたのですが、島崎という地、結構道端の紅葉がきれいな

んです。

 熊本市バスの交通センター発の 『 荒尾橋行き 』 、市内の中を走るのです

が、ちょっとした山の中を走っていくのです。

 その途中に 『 菩提樹苑 』 も位置しています。


  御祓いに行った家の入口、分かれ道のところには


    


 の、道路案内があります。

 バスは菩提樹苑の前を通り、この道路標識を 『 西の武蔵塚 』 の方面へ右

折します。

 御祓いのお宅は、左折して 『 金峰山 ( きんぼうざん ) 』 へと曲が

ったところです。

 この道を上がっていくと 「 夏目漱石 」 『 草枕 』 の舞台となった

『 鎌研坂 ( かまとぎざか ) 』 があります。


         


 『 山路を登りながら、こう考えた。

   智に働けば角が立つ。  情に棹させば流される。

   意地を通せば窮屈だ。  兎角に人の世は住みにくい。 』


 という、文章が生まれたところとして有名です。


そういう思いに耽りながら、歩いてみるのもおもしろいかもしれませんし、

そのままバスに乗って、紅葉を見ながら市内へ戻ってくるのもおもしろいと思いま

す。この市バスは、道が狭く離合できませんので、一方通行で、乗っていると自然

にもとの場所に戻ってきます。

 市内の雑踏をぬけて、静かな山の中を少し走って戻ってくるという、それも約3

0分ほどでもおってきますので、ちょっとした気分転換には、とても面白い市バス

だと思います。


    



 市内ですとここのコースが一番手ごろな紅葉見学ができるのではないかな~と

思います。

     


     
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いよいよ入院しました。

2008-12-01 12:15:26 | 住職の活動日記
 10:30 入院しました。

今日は少しの検査です。検尿・採血・鼻の通り具合の検査です。

もうすぐお昼が出ます。

それから、お風呂のに入って、5時から問診があるようです。

これからこういうことも、少しずつ経験していくのでしょう。

 ( つまり、年とともに、入院したりということが当たり前のこととなっていく

   ようです。)

   
     


 今は静かに待っています。


そうこうしてるうちに、お昼が届きました。

いつもお昼はヨーグルトとバナナの私には、なかなかのご馳走です。


     


お赤飯もついています。病気平癒を祈ってのことでしょうか?



 ま~、今日のうちぐらいかもしれません、ブログを書いていられるのは?


明日は朝から手術の準備にかかり、お昼一番に手術だそうです。

手術といえば、盲腸ぐらいしか経験ない私には、内心ドキドキです。


 今日は時間があるときに、書こうと思ってたことを整理しておきたいと思いま

す。
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今週の言葉 12・1~12・7

2008-12-01 07:33:10 | 今週の言葉
   『 人間は 欲を 離れねば 大事はできない 』

                                          西郷隆盛


 「 江戸城無血開城 」 

NHK大河ドラマ 『 篤姫 』 昨夜だったのです

残念!!

 見忘れてしまいました。というのも

遠路京都からの来訪もあり、話しているうちに、とても盛り上がり、

『 篤姫 』 があることすらわすれていました。

 たぶん、家内がビデオに録画していることを願っています。


 『 欲 』 ということも、一見悪い言葉に取られがちです、

それは 『 我欲 』 というか自分さえよければそれでいい、

ということがあるからではないでしょうか。

 でも、お経の中には 『 清浄意欲 』 という言葉も出てきます。

「 清浄なる意欲 」 というと、

「 汚れた意欲 」 ということがあるはずです。


 『 西郷隆盛 』 という方、おぼろげながらというか、なんとはなしにしか

知らないのです。が、朧気ながら 『 篤姫 』 のドラマとかでしか、漠然と

その方の人間像しか分かりません。

 やはり 「 無血開城 」 を成し遂げられた、その背景には、この

『 人間は 欲を 離れねば 大事はできない 』 

という 『 信念 』 があったと思います。


 よく師匠から 

  『 欲がなくて、何ができる! 私的な欲が公のものになった時 

    それを菩提心というのだ ! 』

 といわれたことがあります。

 修行するということは、欲を離れ 「 無欲淡々 」 と生きることのように思

いがちですが、ただ最初から 「 無欲! 無欲! 」 といっていたのでは

腰抜けになりがちです。

 仏道を求めていくという、玄奘三蔵 ( 三蔵法師 ) インドへ命がけの旅を

されるというのは、それは燃えるような意欲がなかったら出来なかった事業です。

そのことが 『 清浄意欲 』 と思います。


 西郷隆盛の 「 欲を離れねば … 」 ということは、私利私欲を離れなけれ

ば、ということでしょう。そこには、私利私欲を離れた、公という心に立たれた

『 清浄意欲 』 ということがあったのでしょう。


 私的欲 と 公的欲 ここの分水嶺はとても難しいところです。

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