3月11日が今年もやってきましたね。
小平で東日本大震災以降、毎年開催されている「忘れない3.11展」に行ってきました。
市内の団体、個人が一堂に会して期間中(3/7~3/12)展示や講演会、上映、コンサートなどさまざまなプログラムを実施します。
震災以降12回も続いている市は珍しいのではないでしょうか。
最初にホールで開かれたコンサートを聴きに行きました。
ヴァイオリンの池田敏美さんは大震災直後から各地の避難所、仮設住宅へ物資、演奏での支援を行う”音の風”の活動を続けている演奏家です。
花小金井と山形の自宅とを行き来しながら演奏活動をしていらっしゃいますが、私の友人のカフェの近くにお住まいで、先月もお茶会にいらしてカフェの仲間で応援している方です。
「百万本のバラ」の原曲の意味、映画「ひまわり」のテーマ、「望郷のバラード」、「見上げてごらん夜の星を」「チャルダッシュ」など、穏やかな語りとともに素晴らしい演奏、涙でグシュグシュになっている人も。
文字通り「被災地に思いを寄せて」の温かいコンサートでした。
ギャラリーでは「福島キッズプロジェクトin小平」「小平井戸の会」「NPO法人こだいらソーラー」など24もの市民団体、企業、公共団体がパネル展示を実施。
一番大切なことは「忘れない」ということ。
小平での震災時にどう備えるか、地域の絆を深め合う小平の市民パワーがさまざまな面で示されていました。
そして午後からは視聴覚室で「医師中村哲の仕事・働くということ」の映画上映会がワーカーズコープの主催で行われました。
中村先生が2019年12月アフガニスタンで銃撃され亡くなった時はショックを受けました。
NHKのドキュメンタリー番組で何度か見て、そのお仕事に関心を持っていましたから。
福岡のご出身であることも勝手に親しみを感じていました。
この日の映像は登山と昆虫採集の趣味が縁でアフガニスタンで医療を行うことになったことから、農民のために用水路を建設した過程までが描かれていました。
「水を得ることは医療以前の問題」と、現地にある資材で安価に水路を掘る、江戸時代の治水技術を勉強して現地の人々を集めたそうです。
小柄な中村先生が屈強な若者とともに天秤棒を担ぐ姿には胸が熱くなりました。
「一隅を照らす」
弱者を率先して守ること・・・は、おばあさんの教えだったとか。
3.11とともに中村先生の志も忘れたくないものです。
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