先週のある夜、8時過ぎに携帯が鳴りました。
珍しく知人のYさんから。
「あのう、ロシアのテレビ局が取材に来るそうなんです。私だけじゃなくもう一人必要というので来てくれませんか?」
Yさんは40戸以上が入るマンションのオーナーで、そこには日本人家族だけではなくウズベキスタン人が40人近く(他の国の人々も)住んでいます。
多分、ロシア語圏のウズベキスタン人に関しての取材だろうと言います。
8年前の東日本大震災以降、私がそのマンションに住んでいたウズベキスタンの留学生たちと数回交流会を開いたり、取材したりした関係でお声がかかった次第。
「テレビの取材はいつ来るのですか?」
「今からです、迎えに行きますから」
「え~っ! それは困ります!」
びっくりぽんです。Yさんもこの日の夕方、入居しているウズベキスタンの女性からテレビ取材のことを頼まれたらしい。
普段は無口なYさんからのたってのお願いにほだされ、慌てて着替えて車で10分足らずのマンションに出向きました。
何の目的で、何人来るのかもわからないまま待つこと20分余り。
するとドアが開き、次々に若い人たちが入ってきます。
え~っ、え~っ? 何と7人ものテレビクルーにまたびっくり。
通訳の女性が「ロシアのNHKのようなテレビ局で、世界の暮らしといった番組をつくっています。今日は日本の年金問題とかを聞きたくて」
何?国際交流のことじゃないの? またまたびっくり!
ロシアのテレビ番組って、真面目な問題にも突撃取材をするのでしょうか?
まな板の上の鯉よろしく、Yさんと二人並んでロシア美人のインタビュアーから質問され、それを通訳さんが訳してと、思いもしなかったハプニング。
大体Yさんのように多額の家賃収入があり、年金なんて関係ないような人はこの取材に適しないのですよ。
早口で立て板に水のように質問するインタビュアーさん
「年金はいくら位で、何に使っているか」「子どもたちはサポートしてくれるか」「日本ではお年寄りが自殺すると聞いたが」などの質問の中で、
傑作だったのが「日本人は100才まで生きるいうがロシア人はそんなに長生きできない。なぜ日本人は長生きできる?」「日本人はみなマスクをしているのはなぜ?」
質問内容を知っていれば調べていったのに、正確な答えもあまりできず、日本で放映されないのが救いです。
全部カットされればなおいいのですが・・・。
通訳(左)さんとディレクターさん。通訳の女性はモデルのように足が長くスレンダーでした。
カメラマンの方は終始ニコニコと英語も話していました。
Yさん一人がカメラの前に座り、最後の質問として「日本人を一言でいえば?」と聞かれ、ちょっと躊躇して「何にでも行列する人々」と名答。
彼らも「good!」と笑っていました。
終了したのが10時過ぎ、クルーのみなさんも連日遅くまで仕事が続いているのでしょう。
1週間位日本に滞在するのだそうです。
Yさんがしきりに「急に呼び出して申し訳なかった」というので「私は何でも面白がるタイプなので、とても楽しかった」と応えました。
本当にそうです。このトシでこんな想像もしない経験ができるなんて、だから人生は楽しい!のです。
時間があれば、ロシアのことを聞いて逆取材したかったです(笑)。
おみやげに頂いたロシアのチョコレート。甘すぎでしたけど。
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