月1回開かれる談話サロン草の会の今月のテーマは「少子化問題」。
いつものように主宰であるフリージャーナリストの國米家己三さんのお話から始まりました。
＊2020年9月現在の日本の人口は1億2575万人、2008年の1億2808万人をピークに減り初め、
昨年の出生数は87万2683人で過去最低、前年比2万5917人減だった。
＊日本のような少子化の一方で、世界の人口、特にアフリカの人口は増え続け多子化の問題が
でてきている。
＊2050年の人口予想ランキングは1位がインドで16億5900万人、2位が中国13億6400万人、3位
がナイジェリア4億1100万人、以下アメリカ、インドネシア、パキスタン、ブラジル、
バングラデシュ、コンゴ、エチオピアと続く。
＊日本の出生率は1.36だが、もっと低いのは韓国、0.87 でこれは学歴偏重の競争社会で、
教育費が高いこと。失業率9.5％ということにも起因しているのではないか。
＊中国も一人っ子政策を廃止したものの出生数は減少。2019年は1465万人だったが2020年は
1003.5万人と460万人以上も急落。女子が少なく男子が余る「余剰男」と呼ばれる現象が起き
ている。そのため農村部で彩礼（日本の結納金にあたる）が160万円と年収の10倍もかかり、
大都市部では1600万円もかかるそう、結婚が困難な状況を生み出している。
＊これからの日本は2030年に出生率が2 .07 に回復すると、人口は9661万人になるが、
何もしなければ4286万人になるという。
＊高齢者率は28.7％という世界に類を見ない日本。恋人がいない若者が増え、男女ともに結婚に
消極的。パラサイトシングルといわれる人々が増えている。
＊2020年には婚活マッチングサービスの市場は623億円。オンライン婚活が増えたという。
＊少子化大臣がいるが、日本全体で少子化の流れを反転して多子化にする雰囲気をつくっては
どうか。役人がつくるのではなく、民間企業（博報堂や電通など）に頼んだらいい。
日本全体が明るくなるビジョンをつくってほしい。
＊園芸、陶芸という言葉があるように「育芸」という言葉をつくってはどうだろうか？
子どもを育てるのは芸術であると・・・
その後はメンバーの意見交換で盛り上がりました。
テーブルの各人の間には組み立て式のアクリル板を置き、感染対策をしっかりしています。
サイクリングロードにはもう菜の花が咲いています。
