九月四日(木) 雨
昨日は、東條英利氏による「一般社団法人 国際教養振興協会」設立記念キャラバン講演が、神都伊勢にて開催された。 東條英利氏は第40代内閣総理大臣・従二位陸軍大将であらせられた東條英機閣下の直系の曾孫であり、東條由布子女史の甥。
「国際教養振興協会」は日本人として健全なナショナル/ローカル・アイデンティティに裏打ちされた確かな「教養教育」の機会創出を目指し、自分たちの住む国、地域に対する強い愛着と誇りを持った人材育成に努める。 そして、国内外の文化交流を育みながら、日本固有の伝統文化、社会イデオロギーに対する理解促進に努め、確かな教養を持った強い人材、企業を国内外に循環させる、グローバル・イデオロギーとローカル・イデオロギーが相互機能を果たす新たな社会的枠組みを創出していく事を目指す団体。 (パンフレットより引用)
難しい言葉が並んでいる・・・。 要は国際的に恥ずかしくない日本人を育成しようという感じ。 その為に必要なものは何かを、「国際教養人8か条」として上げられている。
1.国家感 自国の歴史・民族に対する意識 - 自分自身が生まれた国、国家、民族に対する関心と感謝を深め、その一員としての自覚と誇りを持つ。
2.地域感 地域社会に対する意識 - 生まれ育った地域に対する愛郷心を忘れることなく、その土着文化、習俗に対する関心と感謝を深め、その一員としての自覚と誇りを持つ。
3.社会意識 社会人としての自覚 - 一社会人として公の意識を持ち、公正明大な社会の実現を目指して、自身の能力を社会に還元する志を持つ。
4.家族意識 先祖、家族に対する感謝意識 - 自分を産み、育ててくれた家族、そして、そのルーツにあたる先祖に対する関心と感謝を深め、家族を大切にできる心を持つ。
5.道徳心 自立自啓・利他の心構え - 自己中心的な考えを改め、相手の状況に則って慮る心、そして自身の存在に感謝する「おかげさま」の心を持って世界に臨む姿勢を磨く。
6.行動意欲 受動的でなく能動的な構え - 他者からの施しを待つのではなく、自らの意志と前向きな好奇心を持つことで自主的行動を磨く。
7.理解力 差別ではなく区別のできる理知的思考 - 感情的な判断ではなく、俯瞰的かつ冷静な視点を持って分別の判断できる理知的な思考を磨く。
8.表現力 自己表現できる確かな技術と創造力 - 自分の考えを表現出来る様々な手段とそれを伝える勇気を養い、自分の可能性を世界に発信する力をみがく。
私には表記されている単語や文章が少々堅苦しく思えるが、、要は「教育勅語」を基本として現代の国際社会情勢に対応可能な人物となりなさい、といった感じだ。(勝手な解釈で申し訳ない)
教養(Culture)とは、人本来が持つ資質の構成であり、自我(Identity)の補足要素。 ”自我”を中心として、”教養”を身につけた後、”知識”を得る事が出来る。
「最も民族的なものほど、最も国際的である」 by ゲーテ
日本語で一番美しい言葉は「おかげさま」。 外国人のどなたが言われたか忘れました、失礼。
東條氏の講演内容は、基本的に我々が経験したような事を若者達へ教えながら、国際的に恥ずかしくない日本人の育成を目指していくのが目的のようだ。 話を聞いていたら、初めて渡航した18歳の自分を思い出した・・・。 あ~恥ずかしい!
外国人との会話で、お互いの国の事を話す事が多々ある。 自国と違うものに興味があるので歴史、宗教、伝統文化の事をよく聞かれる。 その時に自国の歴史を知らないで恥をかいた日本人が私の回りに大勢いたのを覚えている。 また、英語を話せても知識がないと会話にならない(日本語も同様)。 日本人として、最低限の自国の歴史・伝統文化・宗教・食事を知らない事には日本人とは思ってくれないだろう。(似非日本人も多々いるが)
東條氏の話で一番嵌まった言葉は、”政治的に、宗教的に私は中立です”と言っている人は、本来なら左翼思想も理解し、右翼思想も理解した上で中立を保つ、仏教を理解し、キリスト教、イスラム教も理解したうえで中立を保つというのが本来の中立であるが、実際には両方理解しない無教養・無知識で”中立”(本来なら”無関心”)と言っている人がほとんどだ。 何故かこの言葉に嵌まってしまた。 納得!
毎回、一気に書き殴った支離滅裂な文章で申し訳ありませんが、御容赦願います。
今回は、神宮参拝禊会仲間の上村善氏の主催により、東條英利氏講演の運びとなり誘って戴きました。 おかげさまで、有意義な時間を過ごす事が出来ました。 感謝合掌
それでは、また。 ごきげんよう。