健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

ねずみ講みたい。

2005-09-01 | P&E
バグダッドでは祭礼に集まっていたイスラム教シーア派の方たちが、迫撃砲によるテロ情報で800人以上亡くなったという。イラクの混乱は深まるばかりだ。
最近、共和党でも多く意見が出ているのは、イラクのベトナム化への懸念。アメリカが唯一戦争に負けた国ベトナムのホーチミン市には、アメリカの悪行をこれでもか・これでもか・と展示した戦争犯罪博物館がある。だけど、イラクはベトナムよりも酷い状況だと思う。ベトナムは受け皿の政府がシッカリ出来たが、仮にイラクでアメリカが撤退したとしよう。この混迷は一段と深まり、いつまでもアメリカの責任は問われる続けるだろう。
治安の安定・通信、交通などインフラ整備・法律の整備・司法制度の完備・行政能力の向上・民間の人材育成・、どれ一つ出来ていることが無い。
最近、戦後復興・紛争後の再建プログラムにマイクロ・クレジットという手法がとられて、世界中に広まっている。最初バングラディッシュのグラミン銀行が始めたプログラムで、普通なら担保も信用も無く銀行からお金を借りることなどできない最貧困層に小額のお金を貸し付け、それを元手に彼らが収入を得る機会を与えようというプログラムだ。
ある国では100ドルあればミシンを買って服の修理屋を始めることができるかもしれないし、小さな屋台で食べ物を売る商売を始めるこたができるかもしれません。
これは、最初に5人ずつのグループを2つ作ります。10人はみんなお互い知り合いであることが条件です。最初にAグループの5人にそれぞれ100ドルずつ貸し付けて、その100ドルは三ヵ月後にBグループの5人に貸し付ける約束になっている。従ってAグループの5人は100ドルを使って三ヶ月の間に自分のビジネスを立ち上げなければならない。Bグループの5人もAグループのビジネス立上げを応援し、手伝いもする。三ヵ月後、めでたく100ドルがBグループの5人に渡る頃には新たにCグループが形成されている。Cグループの5人も知り合いであり、最初の5人の100ドルは延々と、いろんな人の手に渡っていくということになる。その間にみんな小さなビジネスを立ち上げてハッピーという仕掛けだ。ほんの小さな投資で物売りであれ、靴の修理であれ、なんらかのビジネスを始めることができるし、グループ皆知り合い・仲間なので成功を目指し協力し合うという共同体的心情を利用することによって現金の持ち逃げを予防しているとも言えます。
これが、受益者にもっとも負担が少ない、担保も利子も導入しないグループ・ギャランティ方式のファイナンスだ。
しかし、この方式が戦後のイラクに導入できるかどうか難しい。金利が禁止されているイスラム教国家であることは導入しやすい点だが、戦後って経済が破綻しているし、流通システムも不備だから、モノがあっても偏在している状態だ。
現金は使い果たし、モノを売って生き延び、もう何も売るものがなくなった状態で戦後を迎える人も少なくないだろう。
貸さずに現金をばらまく「贈与の絨毯爆撃」よりは数段いいやり方だが、導入には周到な調査と準備が必要だろう。
コメント
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