健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

オマンコの神様。

2006-04-30 | 読んでみた。finding.
水の巡礼

角川書店

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この本、2003年4月に「聖地巡礼」として、メディア・ファクトリーから出版されていたものを加筆訂正して今年2月に「水の巡礼」として角川書店から発売されました。
10章に渡り、作者が聖地と感じている場所への、紀行文・旅行記になっています。奈良の天河弁財天から屋久島・熊本、白水村の水源・渋谷の地下に流れている水までが紹介されます。
ランディさんが処女作「コンセント」を生み出す時、出版後のスランプに陥った時、それぞれの課題を抱えているときに、訪れた土地です。
最終10章の「出雲大社」も印象的でした。
10年以上前に、出雲大社は参拝したことがありますが、横綱が100本以上束になったような本殿のしめ縄には圧倒されました。当時は松江の「本陣」に寄って、鴨鍋を堪能したくらいで、日本のルーツを感じることなど、とうていできませんでした。
出雲大社は、因幡の白兎で有名な・大国主命(オオクニヌシノミコト)別名大黒様を祀ってあります。大国主命が祀られたのは平安時代で、それ以前は、素箋鳴尊(スサノウノミコト)を祀っていたそうです。天照大神(アマテラスオオカミ)の弟にあたりますが、手のつけられない暴れん坊で、後に、この地に封印されてしまったと伝えられます。この暴れん坊と結婚したのが、櫛稲田姫で、生まれたのが大国主命という血縁関係になっています。
筆者の田口ランディさん「私は自分のこと以外何も書けていない。人間についても、魂についても、暴力についても、愛についても、何も書けていない・・。」195ページ、と壁にぶつかり、行き詰まり、出雲を訪れます。
その状態が、リセットされバージョンアップしていくさまが面白く描かれています。
「とりあえず呑み込んでみる主義・評価は最後でいい。まずは受け入れてみる・そして自分で考えること・呑み込めなければ吐き出せばいいのだ!」220ページ、というランディさんの姿勢にも因りますが、本殿の奥にある、素箋社(ソガノヤシロ)というところで、「思い」が、ランディさんが思ったのではなくて「思い」の方が勝手に入り込んできたと感じたと書いてあります。
「楽しめ」と「思い」は言ったんだと!「楽しむ」ということは「輝く」とか「実感する」・「知る」という言葉に置き換えてもいいかもしれないと!
幸福(ハッピー)とはすこし違う、辛いことも・苦しいことも、なにもかもひっくるめて楽しむってことだ・「何を深刻に考えていたんだろう。命があるのにたのしまなくてどうするというのだ。そしたら、急に世界が明るくなったように感じた。なんだか笑いたくなってきた。なにがあっても私は死ぬまで生きるんだ。その意味は自分の外側にはない。自分の内側にしかない。自分が感じること以外の答えはない。」245ページ、と恢復の、霧が晴れていくような様子が興味深いです。
「ここに封印された出雲民族の女性原理は、荒っぽくて攻撃的な男性の力を吸収して、別の力に転換するような力あるような気がします。それは鎮魂という意味でのなく、うまく生かす力のような気がします。素箋鳴尊を手なずけた櫛稲田姫のようにね。」と、ランディさんに同行したMさんは言います。
ランディさんを出雲に呼んだのは素箋鳴尊の妻である櫛稲田姫だったのだと。
ランディさんが「その人は、どういう女性なんですか?」という質問に「うーーん、どんな男も受け入れてどんどん混血にして世界を平定する、オマンコの神様みたいなもんだな。あんたはそれに似ている。」と言われちゃう!!
ハハハ! この大社本殿裏の、社で、ランディさんは、リセットされて、OSが復活してきます。
もう一度・出雲大社に参拝したくなってしまいました。
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方針発表会。

2006-04-29 | P&E
2006年度、会社方針発表会を、東京国際フォーラムで開きました。
4月-9月・決算のスタート月に毎年開催しています。
今年度は全社一本ではなくて二回に分けて、先週は名古屋銀行協会ホールで実施しました。
ヘルスケア部門が昨年度、東北まで営業エリアが拡がりましたので、東京でのキックオフとなりました。
とにかく流通業の環境変化スピードは速くって、なかなか追いついていくのが大変です。
誰が、イトーヨーカ堂・セブンイレブン・西武デパート・そごうが合体してセブンアイホールディングが出来ることを予想できたでしょうか?
先週には、昨年の日本に続いて、韓国からのカルフールの全面撤退が報じられていました。生活者は成熟化していて、単なる倉庫のような山積みしただけの値段だけ安い店舗には寄り付かなくなっているのでしょう!
いまこそ、クオリティライフの向上が求められてる時代はないでしょう。皆、健康で美しく、元気で長生きしたいし、オシャレもしたい、美味しいものも食べてみたい時代です。
絶好調だったコンビニエンスストアーでさえ、先月3月には、既存店の売上ダウンが前年同月比2,5%になり、なんと20ヶ月連続前年同月比ダウンの新記録更新中です。
こういう時代に、お得意様に提案する内容はとても高い質が問われますし、なかなか難しい課題になります。
私の発表はともかく、東北営業部の方針発表は面白かったです。
CSはカスタマー・サティスファクションだけでなく、見出しが。CHANGE &SPEED でした。
東北弁でまくし立てる発表は笑いを誘います。数々の東北語録が出来ました。
「売れる商品を売るMSから売りたい商品を売るMSへ。」「勝ちに不思議勝ちあり、負けに不思議負けなし。」「売るべき時に、売るべき品を、売るべき得意先へ。」「繁栄は支店長の・やる気・する気・させる気・にあり。」
それを4g作戦でやるといいます。
4Gとは、(ガンガン・ガチャガチャ攻める!)
みんなで笑って盛り上がりました。

東京国際フォーラム、丁度今日から連休中、モーツアルト生誕250周年記念イベント「熱狂の日々」やっていました。
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イラッシャイ!!

2006-04-28 | looking.
何故?フィンランドなんだろう?
ヘルシンキは、段差が無くって、人にやさしい町なんだって。エアーギター世界コンクールっていって、ギターを弾いているマネが一番上手い人を決めるコンテストやっている!携帯電話を一番遠くに投げることのできる競技を始めた国。ゆったりとした時間が流れている国。飛行機で10時間、日本から一番近いヨーロッパの国だったなんて、知らんかった。
レストランでも、オーベルジュでもトラットリアでもない、食堂なんです。
メニューは、とんかつ定食・鳥のから揚げ定食・しょうが焼き定食・おにぎり・シナモンロールにコーヒー。
毎晩、合気道を練習し、平泳ぎが上手い、わけありの明るいお姉さんが主人公。そこにガッチャマンの歌を覚えていて、目をつぶって世界地図を指差してしまった国に来てしまったおねえさんが加わります。このおねえさんによって、何故フィンランドかが明らかになってくるんですけど。
両親の介護も一段落したおば様も自然に加わってしまいます。
暗ーーーーい、フィンランド・マダムも加わります。
会話もわけありの会話が続きますが、決して説明しすぎません。生きたいように生きるのが一番・なんて言っています。
群ようこさんって、自分のバカさ加減を暴露して笑わせることが得意かと思っていましたが、どうやら違うようです。
会話には・含みが、奥行きが、余韻がありますね。
おば様は、フィンランドの森でキノコを採るんですが、失くしてしまうんです。だけど、トランクに一杯詰まって、届くんですね。いつも港を散歩する時にすれ違うフィンランド人に猫を預けられてしまって、もう少しヘルシンキにいることにするんです。
なんだか訳がわからないところがありますが、明るく、等身大の生き方で微笑みがもれてきます。
いらっしゃいませ!のレッスンは、うふふです。
前面ガラスで陽光に溢れ、白木のシンプルな北欧テーブル、椅子で、コーヒーの美味しい「かもめ食堂」へ・イラッシャイ!!

TYO(東京ー成田)から、HEL(ヘルシンキ=ヴァンタ)とタッグが貼ってある映画のパンフレット・旅行カバン風で、これまた楽しい!!
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NOON.

2006-04-27 | 聴けた!imaging.
Smilin’
noon, ユキ・アリマサ, 佐藤“ハチ”恭彦, セシル・モンロー, 小島勉, 原朋直, JOE, 小沼ようすけ
ビクターエンタテインメント

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今日は、名古屋ブルーノートに行ってきました。
NOONさんのライブ。2月に新星堂に出ていた視聴盤を聴いて、素直な声が気に入っていました。
癒される、透明感に満ちた、よく伸びる歌声です。
奇をてらうスキャットは無いし、シャウトし過ぎることはないし、正統派・直球を投げ込んでくる歌いっぷりです。
アンコールの最後が、アルバムのタイトル曲・SMILE、しっとりと伸びやかに歌い上げました。
韓国の方で、母親がオペラ歌手だったのもうなずけます。
「黒いオルフェ」も「涙そうそう」も、とっても良かったです。鼻腔に抜けてきて、鼻腔に共鳴する響きが気持ちいいです。
それよりも、アップテンポで歯切れの良い、リズムに乗った曲の方が、可能性に満ちていると感じたなーーー。
でも、成長が楽しみな歌い手です。
家内は横でスヤスヤ眠っていました。だって心地良い歌声だもん。
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チューリップが咲きました。

2006-04-26 | looking.
イタリア在住のねるさんのブログに行きましたら、見事なチューリップが咲いていました。
我が家はマンションの10階でプランター栽培ですが、緯度が一緒なんでしょうか?時を同じくして咲きはじめました。
富山の方に頂いた球根でしたので、どんな花が咲くのか楽しみでした。
といっても球根を植えて、育てたのは家内で、私は、水遣りの数日の貢献だけです。
咲いて、ビックリ。包み込むような花びらでなくて、外に広がっていくような、道化アルルカンがかぶる帽子みたいな花です。
これはこれで可愛いです。あと、赤い花の方は蕾状態なのでどんな花が咲くか楽しみです。
2人の娘にも、球根を分けましたので、多分、それぞれの家で咲いているでしょう!
いま、我が家は誕生日で頂いた花で一杯。百合の花の強い香りに酔っています。
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リトルイタリーの恋。

2006-04-25 | looking.
オーストラリアの脚本家ジャン・サルディさんの映画監督一作目の作品です。
サルディさんといえば、実在のピアニスト、ヘルフゴッドを描いた「シャイン」が各映画賞を総なめして世界的に大ヒットしました。
生きる喜びを(くわえタバコで酒場のピアノを弾くことによって)取り戻してくるヘルフゴッド・日本でのライブコンサートも聴きに行きました。
この映画もオーストラリアが舞台です。イタリア人街ってニューヨークだけではないんですね。時代設定も1950年です。
大戦後、大量の移民がオーストラリアにもやってきました。両親を失った兄弟も移住しています。内気で自分の気持ちを表現するのが苦手な兄と、明るく行動的な弟。若い女性の少ない移民街では、ラブレターをイタリアに出さなければなりません。何十回も出して断られる兄・ついに弟の写真を同封した求婚の手紙を出してしまいます。それを受け取った南イタリアに住むロゼッタは、一目惚れ・教会で結婚認証を受けてオーストラリアに向います。
ここから急展開で、難しい局面の物語が進みます。
作家サルディさんの描き方は実に暖かです。移民の悲哀、寂しさ、その中でのささやかな喜び・幸せを丁寧に表現しています。
舞台となる小さなカッフェに表われる流浪の画家こそが、作者であり作者の視点ではないかと気が付きました。
ラストの披露宴を暖かく見守るラストシーンにも出てきますし、カッフェの壁に、お客様のリクエストで、イタリアの海に移民船を描き加えるんです。
韓国映画・ブラザーフッドのような強烈な兄弟愛はありませんが、心温まる、細やかな兄弟愛が描かれています。
オーストラリアの題名は「LOVE’S  BROTHER」。
サルディさんの作品は、シャインもそうですが、ラストが明るく希望に満ち溢れていて、とっても気分がよくなります。
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40年ぶり。

2006-04-24 | 聴けた!imaging.
つい先日までミュージカル「ライオンキング」に出演していた劇団四季・関口三千香さんのヴァイオリンを弾かせていただきました。
私のヴァイオリンといえば、高校の学園祭で、恥じも外聞もなく弾いてから、まったく手を触れてなく、手入れもしてなかったので、弓の毛(馬の尻尾で出来ています)がダメになってしまって弾くことが出来ない状態になっていました。
このヴァイオリン、ドイツ製で買った当時300万円したというんですから、なかなかすごい楽器です。ニスの色合いもしっとりと素晴らしい雰囲気なんで、チューニングしていただいて、緊張して手に取りました。
肩に当てて、弾いてみますとビックリするほど大きな音が出ます。G線が特に豊かな音色。昔は暗譜で弾けたヴィヴァルディのコンチェルトとヘンデルのソナタを弾いてみましたが、まったく情けない状態になっていました。弓と指がバラバラになっていて、曲になりませんでした。
やっぱり普段から弾き込んでいないと、音楽になりません。初めての楽器なので、指盤と弦との間隔が微妙に違い、音程もフラフラフラフラで、ヴァイオリンは甘くないを再認識させられました。
関口さんに弾いてもらったら、これまた素晴らしい音楽になるんです。貴重な体験をさせていただきました。
関口さんありがとう。ニューヨークに行っても頑張ってください。
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Compote de Peche!

2006-04-23 | 旨い!tasting.
金曜日のファイザー社、社長交代・帝国ホテル会議の食事に出たデザート。
まさに、フランス産桃のコンポート、カシス風味 シャンパンのジュレにフルーツを散りばめて。
Compote de Peche au Cassis avec Gelee de Champagne,
村上さんなきあとの新しい体制でのコース料理でした。
しっかりとし小ぶりの桃のコンポート。
姫野カオルコさんの「ツイラク」「桃」を思い出しつつ、楽しく味わいました。
ご馳走様でした。
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リハビリテーション。

2006-04-23 | 聴けた!imaging.
サノフィ・アベンティス社の会議に出ました。世界3位の製薬メーカーで、前年比の売上109%の伸長で実績好調です。
薬局には置いてない薬で一般には知られていませんが、アマリール(経口糖尿病薬)ランタス(インスリン製剤)タキソテール(抗がん剤)マイスリー(催眠剤)などが主力製品です。
世界では売上順位3位ですが、日本では18位です。今春プラビックスという新薬日本発売を兼ねての会議です。
脳血栓を予防する、血液をサラサラにする薬剤で、世界で2番目に売れている薬剤です。60億ドル年間に売れています。100カ国以上で売られています。アジアでは日本で発売になると、北朝鮮を残すのみとなります。5000万人の患者さんに使用されています。
アフリカの数ヶ国と、北朝鮮だけ未発売という、厚生行政の遅れが目立ちます。。
記念講演会で、元日本テレビアナウンサー・小林完吾さんのお話しを聞きました。
1932年生まれ、脳卒中と、脳梗塞を体験した方です。かっては「日曜夕刊」「今日のできごと」で活躍されていて、現在・鎌倉在住のおじいちゃんです。
「ここ2-3年から団塊の世代の方々の退職が始まります。退職後どうやって生きたいか特集が・週刊文春に載っていました。海外旅行をしたりゴルフ三昧・田舎暮らしをしたいなどが上位。私も14年前は60歳だった。私も自分なりの人生を取り戻したいと思っていました。しかし、どこに伏兵が潜んでいるか解りませんよ。
皆さん・脳卒中予備軍なんで、にんまり笑っちゃいます。
私は、10月1日小石川の伝通院で、お坊さんを前にして講演をしていました。檀家と通夜をやる部屋で倒れたんです。そく救急車で運ばれまして、付き添ってくれた方が僧侶の親玉。いつでも救急車は霊柩車に変ることができたんです。(笑)
出血部位は視床でした。告知されるショックはガンだけではありません。視床は感覚をつかさどるから、障害が残ります・ってはっきり言われました。完治は無いと!30%は障害が残りますと!
しかし、私は大きな不安・ショックは受けませんでした。「脳細胞は再生しない。周囲の細胞が援助する。しかし死んだ脳細胞を知らない細胞だから、働きを教えてやるのがリハビリテーションだ。」とにかく元どうりにはならないが、元どうり風にはなるぞ!!と、ショックから努力の方向に変えました。
入院は38日間しましたが、朝から晩まで自分なりのリハビリをしたんで、やり過ぎを注意されました。でも退院は自立歩行で病院を去りました。
退院後も入間市の病院でPT(理学療法士)についてリハビリしました。家内の(オートマッチックは左手足を使わないのよ!バカみたい!)の一言に発奮して、28万円のヘソクリをおろし、免許も取りました。妻は10歳下ですが、4年半半身不随だった母のめんどうをみてくれました。それが原因でリウマチになってしまいましたが、妻のおかげで自立性を高めることができました。
忘れもしない平成13年4月3日です。左手がブラブラする!すぐにクリニックに行ったけれど、即・北里大学に緊急入院・脳梗塞でした。ショックもあったが、同じ左だからラッキー、絶対に元どうりになる。ツエをつかないで退院しようと決意しました。そして自立歩行退院しました。
現在は、病院には血液検査に行くだけ・小児用バッファリンを飲んでいます。チョットそた傷でも出血が止まり難いです。止まらない血を眺めながら、サラサラしているなーーー、すごい効き目だなーーーって感心しています。
再発防止薬は命を守ってくれます。
だれでも寝たきりになる可能性はもっています。しかし、自分の親を見ようとしない原状が苦々しいです。確かに長期の寝たきりは、家族の生活を圧迫します。
65歳以上で介護している人の三分の一は死にたいと思っています。
皆さんは、患者さんの命を守り、家族の大変さも助けていく、そのくらい大きな薬を発売するんです。
今年の診療報酬改定はケシカラン!医療保険の効く期間を入院180日と限定してしまいました。180日経過すると慢性期に入っているて、リハビリは恢復期だというんだけれど、私は毎日リハビリしているし、冬の間寒いからって4ヶ月リハビリしないと歩けなくなりますよ。
維持するのに必要なのがリハビルテーションです。
もう100Mを11秒で走ることはできないけれど、自分の足で歩くことができるように保ちたい。
保険が効かないっていうんなら、自治体にリハビリ設備を作らせ、人を派遣しなさいって言いたいです。体に応じたリハビリがいつでも受けられる施設を作りなさい。
私は政府に大きな不満を持っています。
私のこんな体でも住み慣れた家で死んで行きたいです。共に歴史を作った人たちと共に死にたい。だけど89,1%の方が自分の家で死ねない。
昔は往診があってホームドクターが自宅で診てくれました。いまは総合病院で死んでいく時代です。
だからこそ、在宅医療システムを確立して欲しい。いま、在宅で死ぬと、まず警察に連絡が行き、検死されるんです。こんなんお断じて面白くないです。」
少し足を引きずりながらですが、演壇にも自立歩行で上りました。気骨溢れる人生大先輩のお話でした。
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桃のコンポート。

2006-04-22 | 読んでみた。finding.


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フレンチのフルコースをこってりと味わったフィナーレに、本日のメインディッシュを思い出しながら味わうデザートみたいな作品じゃ-ないですか!
無論、メインディッシュは「ツイラク」です。
14歳の中学生が、セックスでぐちゃぐちゃになってしまっているのが、直木賞を受賞できなかった一番の原因だったと評する方もいるし、実は14歳で、ただならぬセックスを体験するのがウリだったりするんだよね!っていう人もいます。
だけど、激流のような「ツイラク」の奈落に落ち込んで行くような、奔流に身を任せて物語を読み終えると、充実感のもう一方に、激流に任せきったからこそ、味わい確かめることが出来なかった、淵・というもの知りたくなるのかしらん???
「ツイラク」の追補、ツイラクで描ききれなかった、ツイラクの登場人物を、時間軸をさかのぼって描いた、デザートのような作品です。
「ツイラク」の主人公が、中学時代に周囲を生きていた登場人物!。どんな精神成熟度で、準子を見て、判断していたか?
検証され、明らかになる、小編の6話がおさめられています。
それは、「ツイラク」の理解をより深める物語でもありますし、新たな精神的未成熟と成熟の格差を表現しきった物語になっています。
「ツイラク」の世界を覗き見するような、隠微な快感を得ることもできてしまいます。
第四話「青痣」で筆者は言っています。「すべてがそうだったのに。わたしもまた。解らなかった時間を恥じ、だがわたしは、めぐりあい集積してきた時間をすべてかぶる。いまの日常を忌まない。ここで暮らしているのだ。青痣があり、でもここに、わたしははいる。」244ページ。
あくまでも筆者は時間軸に忠実で、その軸の最中にいる登場人物の精神成熟レベルを白日の下にさらけ出してしまう。
桃のコンポートとして味わいつくしてしまうのです。
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