健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

田部井淳子さん。

2014-02-26 | 読んでみた。finding.
 なんて逞しい生命力にあふれた登山家でしょう!!!!
2007年には乳がんを患い、東日本大震災1年後の2012年にはガン性腹膜炎で余命3ヶ月と宣言されてしまいます。
それにもめげずに山に登り、歌を歌い、仕事しして、、、、、、、いつも今度何をしようか!!どこへ行こうかと考えている。
お金が無くって山に行くための切符がなかなか買えず、500円あれば丹沢、1000円あれば谷川岳を目指した貧乏時代が原点だと言います。20数㌔を背負って、酸素ボンベだけでも2本で15㌔あった時代、今や1本3㌔になってしまった。
こつこつと、193ヶ国中、60ヶ国の山に登るってしまうんだからすごい。

東日本大震災後3ヶ月しかたっていない時期、生き残ったおばあちゃんが、「津波で流されたの過去のことだね。こういう日もあるんだから これからのこと考えなきゃ!11」
言っているのに教えられ。

現在、1000人の高校生を富士山登山体験させようと頑張っている。素晴らしい方です。
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夜の歌。

2014-02-22 | 読んでみた。finding.
長野県上田市にある、戦没夭折画学生美術館「無言館」館長、窪島誠一郎さんが書いた、無念、反戦の書です。
浜名湖、弁天島の老舗旅館「松月」の息子として生まれた作曲家「尾崎宗吉」の学徒動員の悲劇を縦糸に、同じく描きたくても描けなくなってしまった画学生を横糸に物語は進みます。
天満敦子さんが無言館中央で「シャコンヌ」を弾いた時、絵が動いたと感じる場面。
尾崎宗吉のいさぎよい徴兵に対する態度。
尾崎の作曲した、弦楽四重奏曲、チェロで奏でられる「夜の歌」しみじみ聴きました。

そして、思いなかばで、戦争に散った作曲家、画学生たち。
無言館へ、この夏、行ってこよう!!
できたら、8月15日前後3日間「千本の絵筆の祈り」へも参加したい。
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山本兼一さんを偲ぶ。

2014-02-15 | 読んでみた。finding.
今朝、北村さゆりさんのフェイスブックで知りました。
ショックです。残念無念です。1956年生まれで、まだこれからというのに!!!!病魔、恐るべし!!!!
この挿絵を描いた北村さんへ残雪の中京都へ向ったようです。
まだ上映中の「利休にたずねよ」の原作は2009年 直木賞受賞作品。映画も見たけれど、圧倒的に本のほうが素晴らしい!!!!
斬新な想像力と物語構成。
文章に余韻が感じられて、ものすごく細かいところまで調べ上げて書き込んでいる。その真摯な姿勢が、素晴らしい!!!
作品の104ページに西行の歌が引用されている。
「梢打つ 雨にしおれて散る花の 惜しき心を 何にたとえむ」 まさにこの歌をおくりたい。
1つ残された売れ残り出来悪るの器を「木守」とした。
秋に柿の実を取るときに 来年豊かに実るように 一つだけ取り残す実が「木守」で、その仕掛けを、師匠は、名利頓休(メイリトンキュウ)利を休め!!
と、老古錐(ロウコスイ)古びて切っ先の鋭利さを無くした 丸く役に立たない錐(キリ)のように、鋭さもほどほどにせよ!!!!
利休と、名付けたという。
p299には、人は誰しも毒をもっておりましょう。毒あらばこそ生きる力も湧いてくるのではありますまいか。むさぼりのこころあればこそ 生きる力も湧いてくる。高さをめざして貪り 凡庸であることを怒り 愚かなまで励めば いかがではありますまいか。

死別した高麗の女から託された緑釉の小壷。秀吉に所望されても決して手放さなかった。「死を賜る」に至っても、床の間に赤い山梔子(クチナシ)の実をひとつ置いたのは、見たことを他言するなという意味だろう。

魅力あふれる利休像を見事に創りあげた秀でた筆力の山本兼一さん。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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日無坂。

2014-02-13 | 読んでみた。finding.
老舗の薬種問屋「鳳仙堂」の倅 伊佐次 が、主人公。
養子の父利兵衛は、真面目、真剣、堅物、経営に熱心な理想的婿殿だが、息子の伊佐次とは、ぶつかり合うことがしばしばで、ついには勘当に至る。
父が息子を、息子が父を思う心がこまやかに描かれます。
人情味あふれる、江戸こそユートピアだ!!!
といった物語。
薬問屋が舞台なら、読まざるを得ない小説。

市井(シセイ)ものの傑作。
謎の父の死も解明されて、あたたかい余韻にあふれる。
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スタバではグランデを買え!!

2014-02-11 | 読んでみた。finding.
何故なんだろう???と、自然に興味津々という本。
たしかに章だても、1、ペットボトルのお茶は、コンビニとスーパーのどちらで買うべきか?
2、携帯電話の料金は、なぜ やたらに複雑なのか?3、スターバックスでは、どのサイズのコーヒーを買うべきか?
4、子供の医療費無料化は、本当に子育支援になるか??  などなど、考えさせられる設問ばかり。
買う消費者側だけからの視点、判断のみならず、販売者側からのコストの面もしっかりと分析し、取引コストに対する支払いというという側面を強く強調しているのに、すごく共感し、納得する。
240CC、Sサイズのスターバックスコーヒー。コーヒー豆にかかるコストは1杯5-ー10円と計算し、輸送保管焙煎にかかるコストも10ーーー20円と分析。人件費は、一人お客様に渡す時間を5分として70円と計算。月30万円の家賃は平均1杯50円と計算。ミルク、ラテ、モカなど、チョコやミルク代金も算定。約1杯232円という原価計算にたどりつく。だいだん大サイズへの価格増加金額は100円きざみ。
すると、おのずからコストを考えると、お客様にもお店にも利益が大きいのは、何を選択したほうがいいか???提示されるという面白さ。
マンションの新聞広告など、見出しに比較して重要なことは細かく読み難い活字で下の方に羅列してある。
これは、売る側からすると「消費者能力テスト」だと。
文章を読み飛ばしたり、文章をきちんと理解できなかった消費者は、高い料金をとられる方向へ、、、。判断力が高い人でも忙しいからと面倒な文章読む時間を節約したいと思っている人、読み難くすることで情報コストを高め、できるだけ高い料金を支払ってもらいたい、、、、と。
だから、しっかりと読めとの警鐘!!!
一流大学出身と過信した能力を持っている人は、大切なことでもメモをとらない人が多い。だからミスをする。
スーパーなどのポイントによる値引きは、お客様からお金を借りて、そのお金で値引きするのと同じ。会計でもポイントは一種の「借金」として処理する。
日本で獲れる天然のサーモンのほとんどは中国へ輸出され、日本人はノルウェーやチリの養殖サーモンを食べている。
などなど、驚きの気付きが盛りたくさんの本です。
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八朔の雪。

2014-02-08 | 読んでみた。finding.
澪標(みおつくし)の澪(みお)は水脈を表し、そのシルベをみおつくし、と言うそうです。
主人公は、上方料理を習っているところにハップニングで、江戸神田御台所町「つる家」を手伝うことになる。
「雲外蒼天」の相を持つと予言された澪。
苦労の雲がたれこめているが、苦労に耐えぬけることができれば、澄んだ青い空が広がる、ことを希望に、慣れない江戸の味に挑戦していく。
なんとも、ほのぼのと、こころあたたまる、成長の物語。
食べ物の描写が、並でなくって、美味しそうに表現されていて、おもわずゴクリと喉が鳴る。
澪の支える人たちの、細やかで熱い思いやり。
とてもいい感じが沁みてくる。
シリーズで読んでみようと思う。
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