ＦＩＦＡ２００６記念。

ワールドカップ・ドイツ大会も終わってしまいました。
イタリアが優勝しました。決勝トーナメントの組み合わせが決まったとき、イタリアとドイツが決勝戦を戦えば凄いなーと、思っていたら、その組み合わせが実現してしまいました。
後半、押し気味に試合していたフランスの苛立ち、そしてジダンの頭突き事件。
だけど、どんな侮辱された汚い言葉で挑発されても、暴力はいけません。試合の中でフェアーにお返しをするべきでした！！
でも、イタリア万歳！！
「ＢＯＳＳ］がオレンジシリーズで、ワールドカップ２００６記念に、スニーカーを売り出しました。
足の甲に当る部分と、踵の裏側・そして何と白い靴の裏側が、赤と緑のポイントがデザインされて・参加国の国旗で飾られています。
迷いました。
イタリアかフランスか、ブラジルかドイツか？
やっぱり大好きなイタリアにしました。
１２ＣＭのミニチュアのシューズにも、しっかりと国旗が刻印されています。
サイズを取り寄せてくれるのに時間がかかって、ようやく入荷。
ボスは遊び心溢れます。トムハンクス主演の映画「ターミナル」では、空港ショップでスーツを揃えるお店が「ＢＯＳＳ］のバーゲン。映画の招待券ボスさんから頂いちゃいました。
このスニーカー、とっても足にフィットします。
運動不足の昨今！！ウオーキング始めるきっかけになればいいのですが・・・・・。

待てば海路の日和あり・・・か？

ロマンス小説の七日間 角川書店 このアイテムの詳細を見る

三浦しおんさん、直木賞受賞おめでとうございます。早速「しおんのしおり」と「ロマンス小説の七日間」読みました。
翻訳家・２８歳独身のあかりと、ボーイフレンド神名との七日間を描いたロマンス小説は面白いです。！
イギリスの小説を翻訳している。仕事を辞めちゃった神名と、半同棲をしている。翻訳している小説が、小説になっている。劇中劇みたいな始まり。
現実の世界では、主人公あかりは、友人まさみと神名との間を疑い始め、嫉妬し始める。
神名が突然ネパールに行くことに・・・。それを本人から直接聞けなかったあかりは激怒します。
それの怒りによって、劇中劇・翻訳は、あらぬ方向に捻じ曲げられ、王子ウオリックを殺してしまう。さーーて大変、殺しちゃったから王女アリエールは、王子の親友シャンドズと通じ、懐妊して、ロンドン王の求婚を拒む。そこに聖剣が絡んでいく。やがて生まれた男子にウオリックと名付け、王女となったアリエールとの旅の途中・まだ見ぬ父親への思いを語ります。「いつか会える、だれがだれともわからぬまま。彼は確信していた。」
まさみのストーカー事件で、和解していく神名とあかり。
ネパール行きも、「待っててくれ」とか言わないの？「行っちゃだめだ」と言ったらね！
「待つという行為は、ちっとも優しくも穏やかでもない。変わってしまう、心も形も。だからいい。お互い見分けもつかないくらい変化してしまったとしても、いつかまた会える、そう思っておくのがいいだろう。」２７６ページとなり、終結に向かいます。
未来へ希望を託せよ！！っていうメッセージがジワっと来る物語です。

麻痺する。

岐阜県から９０万円の寄付を受けた音楽団体が、寄付金を返還するという。
岐阜県の裏金・県職員組合の講座から出たお金だからでしょうが、何か変。おかしくないですか。
音楽団体が活動していく上で必要と判断して、寄付したお金でしょうが？？返還を要求する前に、納税者にキッチリ返還すべきでないの？？
誰が返すって、出張もしていないのに出張したように交通費や宿泊費を騙し取った県の職員です。タクシーに乗ってもいないのに、乗ったとして県からお金を騙し取った職員と、それを許可した上司です。食料費として、食べてもいないのに架空に計上して騙し取ったことを許可した梶原拓前知事ですよ！！」
ウーーーム、とにかく、私共のように商品を仕入れて、それを販売したり、一生懸命物を加工して売ったりして、売上・経費・利益という感覚を常に磨きながら経営・生活するものにとっては、なーーーーーんも汗水垂らさずに、どんどん使えるお金が入ってきてしまうっていう感覚がわかりません。
カラ出張・タクシー代架空請求・食料費で、何と４億４１００万円の裏金をつくってしまったというんですから怒れます。
そのうち２億５６００万円を岐阜県職員組合の講座に移したときは、学校のＰＴＡ会費１３００万円も加えていたというんだから呆れてものが言えないってこういうことか。
そしてそこから、不祥事を起こして給与減額されていた県職員の給与助成に４５００万が使われている。（ほんとうにペナルティになってるの？？）。さらに労働組合との懇親会費に３２００万円（労働組合もグルか？）。イベント協賛に２００万円。チケット購入に９００万円使ったという。
岐阜県職員組合講座に移行しなかった、２億１４００万円についてはもっと不透明。
職員のＯＢが１億１１００万円持っているってどういうこと？？？寄付に使ったのが１９４０万円。焼却（処分に困って燃やしてしまったという？）したのが５００万円だという。燃えてなくなれば証拠は無いから着服したのも判らんか！！
裏金は、交際費と違って確かに情報公開の対象にはならないというが、１９８９年２月以前から裏金つくりをやっていたのを、梶原前知事は知っていたと証言した。
知っていて、何にもしなかったんだね。むしろ副知事が２００１年に職員組合講座に移行させたのを容認したんだ。
三菱自動車は、過去から隠していた車両欠陥・リコール問題について、当時の社長始め、当時の取締役全員を告訴。過去からの復讐。けじめを着けようとしている。
梶原さん！！よくも裏金つくりを知っていましたなんて言えるね。
麻痺してるなーーー、すべての感覚が。
県民から行政を託されているんでしょう。知事としてどう対処したの？？
職員も含めて、ただ県民に税金をお返しすれば、一件落着じゃーないでしょう！
全容の解明と開示。二度と起こらない仕組みつくり。責任の明確化。
しっかり覚せい剤でも打ってよ！

マルコバン。

マルコバンは、CDLOM盤、レコード盤、敷島パン、山パンの種類にあらず。西太平洋・インド洋・沖縄近海で獲れる、すずき目アジ科のお魚。
昔はアジで通っていた魚。表示義務の強化で、回転すしでは使われている名前になってきました。アワビの代用だった貝は「コロ貝」です。
だけど、寿司屋で、「鯵握って！！」が「マルコバン握って！」ってなじまないねーー。
由来・ルーツが大事なって来たんですね。
中国産の豆を福島県でもやしに育てると「原産地・福島県、原材料・中国」って表示されます。
生鮮品のもやしは原料まで原産地表示する義務はないけれど、スーパーなどの要望で過剰表示になっています。
妙に詳しく表示されている商品がある一方・お刺身の盛り合わせ・二点盛り以上は産地表示しなくていいそうです。
ミックス野菜も、重量が５０％を超えたものだけ産地表示すればいいことになっています。キャベツ４割・もやし３割・ニンジン３割ならば覆面でＯＫということになります。
うるさいほど身の上話をしているときに、口をつぐんでいる商品があると気になります。
農林水産省表示規格課の指示ですが、まだまだ法律と消費者の感覚とのギャップがあるような気がします。
我が家では、大好きなホシイモは、何故か？絶対に中国産は買ってきません。
「農薬が恐い」と家内は言うんですが・・・。
もともと、消費者の安全管理を強化するための原産地表示です。
この秋から、表示義務を課せられる加工食品が増えるといいますが、かえって解りにくくならないようにお願いしたいです。

今井一美さん。

金曜日の午後からずーーーっと本日４時まで虎ノ門パストラルで会議。
会議の合間に、広尾ギャラリー「旬」でひらかれていた今井一美さんの個展に行ってきました。
今井さん・東京藝術大学卒業の陶芸家で、日清食品が毎年、東京ドームで、麺鉢（メンパチ）コンテストを開催していたとき、受賞したトマトのパスタ皿を頂いたのがご縁の始まりです。
作品は一貫して、手捻り、布目で叩いて作陶するという力仕事です。
当日もお目にかかりましたが、二の腕が一段と逞しくおなりでした（失礼！！）
私は、明るくて楽しく、素敵な器だと思うんだけど、家内の評判は芳しくないです。
布目は、ザラザラしていて、使い難い・荒っても汚れが取れにくいといいます。確かにツルツルしている方が使い易いですね。
今井さん自身も感じていて、器の内側をつるりと加工したりした作品も混じっていました。
だけど、作風は一貫していて、決して変えようとしません。ご本人は「不器用だから！」といいますが、貫き通しているスタイルは見事です。
力仕事で、手間がかかるので、量産が効かないのも、作風の一貫性に影響しているのかもしれません。
ギャラリー旬さんは、漆喰の白壁に李朝の家具を配した、オシャレな空間で、スペースが広いので、沢山の作品を見ることができました。
名古屋では、昨年デビューしたばかり！
これからが楽しみな作家さんです。

ロマンチックの押し売り。

東京タワー プレミアム・エディション バップ このアイテムの詳細を見る

江國さんの原作を中尾ミホさんが脚本化して、源孝志さんが監督・脚本ということで出来上がった映画。
なんか、凡庸ですけべな映画になっちゃったなーー。
詩史の夫が、妻と潤君との関係に気が付いて、プールの飛び込み台で、取っ組み合うなんて、原作にはなかった。
潤君の母親は、詩史との関係に責任さえ感じていた原作なのに、映画では、怒ってシャンペンを詩史の顔にぶっ掛けて、純白のドレスにもぶっかける。
映画向けに、ストーリーを際立たせるのも手法として理解するけれど、原作の味わいを消し去って、薄っぺらい火遊びの物語にしちゃったね。
原作の生きる微妙さ、人間関係の襞・細やかさが消し去られて、当代美男・美女だけを際立たせてしまった感じがします。
音楽と映像は綺麗なのに。
原作では、デンマークの歌手マリーフランクが出てくるけれど、映画では、詩史と潤がコンサートで聴いているのは、ラフマニノフのピアノコンチェルト２番。いかにもで、こういう場面で使われるとロマンチックの押し売りっていう感じがしちゃいます。
詩史からの電話のとき、潤の部屋に流れているのはマーラーの交響曲第９番第四楽章。この曲は、マーラーがベートーベンを尊敬し、影に怯えながら、死を予感して書いた最後の交響曲。静かに響く、このアダージョは第五番のアダージェットと並んで素晴らしい音楽です。
エロスと死は、相通じるということを表現したのかなー？？
東京の映像は素晴らしかったです。

生き抜いてるね。

佐賀のがばいばあちゃん 徳間書店 このアイテムの詳細を見る

「がばい」って佐賀弁で、凄いっていう意味らしいです。
明治３３年、１９００年生まれで、ずーーっと佐賀大学付属小中学校の掃除婦をしながら五女二男を育てたという、がばいサバイバル人生が、これでもか、と・出てきます。
歩く時も磁石を引きずりながら歩き回って、鉄くずを集める。
家の前の川スレスレに一本の棒が渡してあって、毎日・薪になる木切れとか、売り物にならない二股大根とか曲がったキュウリが流れてくる。唯一の欠点は、今日はトマトが食べたいといっても食べられへんこと・という胸を張っての先祖代々の貧乏暮らし。
しかし、明るいんだね。根底に「人が生きていく上で大事なのは、やっぱり物でなく、心のあり方なのではないかと思う。」２２５ページという・幸せはお金が決めるものじゃない、というメッセージが流れています。
島田さんの、小学校の栄養調査に「朝ご飯は伊勢海老の味噌汁を食べました。」と書いたので、先生がビックリして飛んできて、それがザリガニだったと判った・・答えが「見た目は、ほとんど一緒ですけん！」５６ページ。
中学時代、英語が苦手だったら、テスト用紙に「私は日本人です。」と書いておきや！漢字が苦手なら「僕はひらがなとカタカナで生きています。」歴史が嫌いなら「過去にはこだわりません！」
やっぱり通信簿が、社会２、国語１、英語１、理科２、音楽１．
「大丈夫・大丈夫、足したら５になる。人生は総合力！！」１４９ページと真顔で言う。
読んでいて明るくなっちゃう本ですね。
９１歳で大往生してしまった・がいばあちゃん！
巻末に、その輝く顔写真と、楽しく生きる方法語録が収録されています。
「嫌われることは、目立っているということや。」
「生きていることが面白い。なりふりかまうより工夫してみろ。」
「ケチは最低・節約は天才。」
「今のうちに貧乏しておけ、金持ちになったりしたら忙しか。」
「人間は死ぬまで夢をもて、その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。」
このエッセイも今度、映画化されました。

卑弥呼の歯がいーぜ！！

よく噛んで食べる―忘れられた究極の健康法 日本放送出版協会 このアイテムの詳細を見る

「よく噛むことがメタボリック症候群の予防にもなる」と、元神奈川歯科大学教授・斉藤滋さんは指摘しています。
先日、テレビのバラエティ番組で出演者が何回噛んで呑み込むかを映していました。女優さんの中には２８回噛む人もいれば８回ぐらいで呑み込んでしまう方もいます。全体に男優さんの方が噛む回数が少ないような気がしました。
私もお昼が社員食堂ということもあって、ろくに噛まずにサッサと食事を済ませてしまうほうです。
噛むことによって脳にある満腹中枢が刺激され、内臓脂肪の分解が促進されるといいます。
齋藤先生が提唱するのが「一口３０回、一回の食事で１５００回噛むこと。」具体的には・１、食べ物を口に入れたら、はしを置く。２、右側の歯で５回噛む。３、左側の歯で５回噛む。４、この動作をもう一階づつ繰り返す。５、最後に両側の歯で１０回噛む。という習慣付けです。
良く噛むことの効用については、「卑弥呼の歯がいーぜ」です。
現代人は一口あたり平均１０，５回しか噛んでいませんが、戦前の日本人は３０回近く噛んでいたそうです。
「ひ」・・・肥満の防止。「み」・・・味覚の発達。「こ」・・・言葉の発音がはっきり。「の」・・・脳の発達。「は」・・・歯の病気予防。「が」・・・がんの予防（だ液の働きで）。「い」・・・胃腸の負担を減らして働きを促進。「ぜ」・・・全体の体力向上。
あと筋トレではないけれど、口の中を鍛えるための練習法も数々紹介しています。
深呼吸に始って、舌ベロを左右に１０回、上下に１０回動かしたり、「イー」「ウー」と１０回づつ発声したりすることが第一歩。
１分間奥歯で３０回噛みます。
「パタダ、パテデ、パタド、パテダ、パテデ、パテド」と、口を大きく開けてはっきりと発音（１０回）、パを「ム」「タ」「カ」「デ」「バ」「サ」に変更し発音する。
早口言葉を５回繰り返す。「菊（キク）栗（クリ）菊（キク）栗（クリ）三菊栗（ミキククリ）」・・・深呼吸３回で終了。
と紹介されていますが、なかなか出来そうにありません。

女性賛歌。

13のエロチカ 角川書店 このアイテムの詳細を見る

坂東眞砂子さん得意の過激な官能小説を期待したんですが、極めていやらしくない１３編の物語でした。
期待は裏切られるケース多しです。
後半は、私が大好きなイタリアが舞台になっている短編が連なります。
イタリアでは、３月８日が「女の祭り」La festa di Donna,ラ・フェスタ・ディ・ドンナ・想いを寄せる女性にミモザの花をプレゼントするんですね。
何たって１３作品中一番気に入ったのは「世界の真ん中」。
サチって坂東さん自身なのかなー？？
「チカの言葉が頭にうかんだ。サチは太腿の付け根の間に人差し指を押し当てた。そして爪の先を亀裂の中に少し埋めて、そっと上下に動かした。ぞくりとした興奮の波が広がった。波はサチの体の真ん中から、全身の隅々へと広がっていき、爪先や頭の先から空気の中に溶けていく。サチはその波の中心だった。サチの人差し指の達する太腿の奥は、世界の真ん中だった。あたしの中には世界の真ん中がある。サチは突然、そのことに気がつき、なんだかとても楽しくなった。」２６ページ。
女性って、男性より広く、深く・宇宙と大地に繋がっているんだなーって感じさせる一編です。
「狗神」「蛇鏡」「死国」「山ばば」など読んでみよう！

血が騒ぐ！！

耳慣れたスパイ大作戦の音楽が流れる。ミッションを指示するテープも自動消滅するが、煙と共に消えるのは、画面付き端末のデータ。
時代の流れも感じてしまうけれど、トム・クルーズ最大の当り役イーサンハントが帰ってきました。
先日見た・ハスラー２におけるデビュー当時の初々しさからの成熟を感じさせてくれます。
監督・共同脚本も、スタイルの確立していたＢ・デパルマとＪ・ウーのコンビから、Ｊ・エイブラムスとＡ・カーツマン、Ｒ・オーチーのコンビに一新した。
冒頭の拉致された仲間の救出、バチカンでのドン誘拐、組織の奪い返し、婚約者誘拐（ミシェル・モナハンがカワユイ！！！）、４８時間以内のコードネーム「ラビッドフット」の確保ミッション。
とにかく、走る・走る・走り続けて、ぶっ飛ぶ展開、トムクルーズも走る・走る。
手に汗にぎりっぱなしで、文句無く面白い。
それに加えて明晰なストーリーで判りやすい。ともすると大音響と視覚刺激だけで、何が映っているか判らん最近のハリウッドを越えている。
とにかく一瞬も疾走の加速を緩めないんだ。
何かに立ち向かって、ヤッテヤロウ！！悪を駆逐しよう！！愛する人を守り抜こう！！と・やたらにやる気が出てしまう！！
ナイト的血が沸騰する、すごく健康的なアクション・サスペンス「Ｍ：Ｉ：Ⅲ」です。