健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

ぼっけえ きょうてえ。

2009-09-28 | Weblog
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
岩井 志麻子
角川書店

このアイテムの詳細を見る
どこまで壊すことが出来るのか?こわれたところから何が出来るのか????考えちゃう作品です。
主人公は、名前もない女郎の「妾」(わたし)。
明治時代の岡山・貸し座敷での、お客との対話で始まる、寝物語。
ぼっけえ・とは、とっても。きょうてえ・は、怖い。の、岡山弁。
生まれは、いつも凶作の日照り村。
家は、村一番の貧乏。父は小作人。母はお産での間引き婆。間引いた水子が沢で腐っている。
父は、金が入ればみんな呑んでしまう。さらに娘の「妾」を犯し、それを隠すために母の眼をつぶしてしまう。
父母も同じ腹から生まれた兄妹だったのがいつしか知れ渡り一家は村八分に・・・。
十六歳で女郎に売られます。
よくも、ここまで壊れている!!!!
この壊れを鏡に、なにが見えてくるのか???

病気がなければ健康のありがたみは、わからない。気がつかない。
不幸を知らなければ、幸福がわからない。
生が損なわれないと、生の意味を問うこともない。

人の認識は、とことん相対的。
貧しさを体験して、ほんとうの豊かさを知るのか???

おそろしくドロドロとした文体で語られる、悲劇この下もないという物語りなんですが・・・・・・・。
出口なし!!
希望をどうやって探そうか・・・・・・、って、思いを馳せることはできるなーー。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カムイ外伝。

2009-09-24 | looking.
カムイ外伝が、映画で復活しました。
昭和40年代、ガロ・少年サンデーに連載されていた「カムイ伝」「カムイ外伝」。
懐かしい!!!
高校生・大学時代、読んだ記憶。忍者の世界、抜け忍の世界、安保問題をはじめとして当時の社会情勢を反映していたんだと感じる。
管理社会への移行という強い流れに逆らって、自由、生きたいように生きるという思いが、白土さんの作品に投影されていると感じます。
しかし、なんというスピーディーなエンーテイメントに仕上がったのか!!!
見ていて、楽しい!!!
原作に流れていた、怨念ともいうようなドロドロしたマグマは、どこにも無い。
爽やかに生き抜くっていうテイスト満載です。

崔洋一監督。
ヤンソギル原作の「血と骨」の印象が強烈すぎます。
ビートたけしの鬼気迫る演技。むちゃくちゃな並外れた生き様。
鈴木京香の熱演。オダギリジョーの若さ。
ショッキングな映画だった。DVDも買ってしまった。

とにかく楽しめる娯楽映画に仕上がっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型インフルウェンザは・・・。

2009-09-18 | ヘルスsoothing.
9月に入って、新型インフルエンザの流行が止まりません。
名古屋でも、千種区などで、小中学校の学級閉鎖が増えてきました。
不気味です。
横浜で12歳の男子が死亡したり、既往症の無い24歳の女性が亡くなるなど、なにかひたひたと押し寄せてくる感じです。
学級閉鎖に踏み切った施設は2100になっています。
東京・千葉・神奈川・大阪・福岡など、大都市が特に蔓延してきている!!!
ワクチンは、間に合うのだろうか???
リレンザも、備蓄施設は、無論公開してませんが、感染が広がったら、各医療施設にどうやって、お届けするのか・・・・・。
不安です。
私どもも、鳥インフルエンザH5N1のとくは、医療従事者として、ワクチン接種優先順位を頂いてました。
しかし、今回は、何故か外されています。

社員に感染の危険のある施設に配達っしろとは、とても命令できません。

リレンザは、あっても医療機関に届かなくなる恐れが大です。

厚生労働省は、しっかりと、優先順位を明確にして、私たちにも接種して欲しいです。
自治体の職員が、感染場所・感染リスクのある施設に届けてくれればいいのですが・・・・・・・・・・。
なにか、タイヘンなことになりそうな予感がします。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴーギャン展。

2009-09-15 | looking.
名古屋のボストン美術館でも開催してましたが、見損なって、東京の国立近代美術館で見ました。
10時会場で、ギリギリに行ったのですが、団体バスなども着いていて、混雑はすごい。日曜日だからねーーーー。
ゴギャンの生まれた年が、1848年と、ちょうど私と100年違うのが、妙な親しみを感じさせてくれます。
解説イヤホンガイドも借りて、入場。
株の仲買の仕事をストップして画家に転進。
印象派に影響され、ゴッホにも強く感化されながら独自のスタイルを築き上げていったのが、よくわかります。
やはりタヒチに渡ってからの、フランス文明に侵されていない、土着的信仰や自然が美しいです。
判りやすく明るい絵だしーーーー。
なんといっても、壁面いっぱいの大作「我々はどこから来て・なにもので?どこに行くのか?」が、圧倒的です。
人間の誕生からの輪廻を、象徴的に、描いてます。
ボストン美術館にも行きましたが・・・・・、。
今回、初めてじっくり見ました。
パリでは認められず・・・、失意のもとでタヒチに戻り、最晩年の2年は、さらにポロネシア・マルケサス諸島、ヒバオア島に渡りました。
1901年の作品「浅瀬」は鮮やかに、死神に導かれている若者を描き。
亡くなる直前の作品の十字架を見上げる絵は、感動的でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OBAMA HEALTHCARE SPEECH。

2009-09-11 | ヘルスsoothing.
アメリカBBC放送で、オバマ大統領の医療保険制度改革のスピーチを放映してました。
途中からしか見ることは出来なかったけれど、考えさせられるスピーチでした。
映画「シッコ」にもありましたが、アメリカの医療保険制度には、多くの問題があります。
まずは、日本の四分の一に人口にも上る4000万人の人たちが医療保険に加入していない・出来ていないということです。
そして、民間保険が大きなネットワークを築き上げていて、ニキビとかでも、既往症として申請してないと、保険金が下りないなど、運用問題が多いです。
したがって、医療費は増え続けて、一人当たりの年間医療費を日本の二倍以上かけていても、平均寿命は低い。
GMなど、大企業の医療保険の負担は、膨大な金額になり、企業収益に多大な影響を与えて、経営破たんの大きな要因にさえなってます。

今回、オバマ大統領は、すべての国民に、保険に加入する制度を提案しました。
加入していない4000万人に、新たな保険制度をつくり、加入してもらう。
従来の民間保険・メディケア・メディケイドの制度、加入者は、そのまま維持するというものです。
新保険制度の運営にはNPOなどの、新しい組織を立ち上げるとしています。
この提案が、議会で通るか・・・・・まだ、わかりません。

でも、予防医学によって医療費を削減するといった施策は、共和党のブッシュさんが提案したもので、素晴らしいと、他党をたたえるスピーチもあり、議会の成熟度が感じられました。

イラク・アフガン戦争で使った予算よりも少ない予算で、この制度が出来る!!!
使い方が悪かったなどという主張も立派です。

人を単に助けるのは、アメリカ的ではないという人もいます。
でも、それでは医療問題は解決しない。先送りは許せない。
将来を作り変えるために、困難を乗り越え、克服していかなければならない。
我々は行動できる。
改革が我々の使命だ!!!

あーーーー、こういうスピーチを日本の議会でも聴きたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敦盛。

2009-09-07 | looking.
国立能楽堂で、世阿弥の「敦盛」を見ました。
平家物語を題材にした物語です。世阿弥自身も「源平などの名のある人のことを花鳥風月に作り寄せて能よければ、何より面白し。」と、言っています。
平氏が、惨敗した一の谷の合戦。
若干16歳だった平敦盛は、熊谷次郎直実に討ち取られます。
能では、その直実が出家して蓮生法師となり、かっての戦場一の谷へ敦盛の御魂を祭るためにあらわれます。そこで草刈り男たちに朝夕の弔いに対する感謝の言葉をもらい、中入りとなります。
後半は、敦盛の霊があらわれ、平家の都落ちを嘆き、自分の最後を物語り、重ねて弔いを乞うて姿を消します。
笛を愛した、敦盛は、世阿弥の望んだ風体・ふさわしい人物であったようです。
恨みとか、直実への敵愾心は、微塵もありません。
なんとも、見た後、平安が続く願いの込められた、温かさが感じられるお能です。
「日頃は敵」「今日はまた」「真に法の」「友なりけり」
と、劇中でも、シテ・ワキが謡います。
心ならずも若き命を落とした公達の無念と孤独と華やぎえを生み出しています。
そして、未来安寧への願いと、予感が感じられる、いいお能です。

「敦盛」といえば、織田信長が桶狭間の合戦前夜に舞った「人生50年・下天の内をくらぶれば・・・・・・・・。」を思い出しますが、能の敦盛とは異なります。
よく間違えられます。
信長は、幸若舞の「敦盛」を舞いました。
幸若の舞は「平家物語に学びながら平家を越えて乱世にふさわしい勇壮活発・劇的要素に満ちた語り物として時代の要求に応えました。
後に、浄瑠璃・歌舞伎に大きな影響を与えてます。
織田信長は、天正2年1574年、越前幸若本家に、百石与えています。
幸若舞「敦盛」は、リアルに直実中心で、世俗的ロマンチシズム・克明に写実しました。
信長の「もっと瞑せ!死ぬまでの命じゃ、存分に生きよ」
の声が、聞こえるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムダボをどうする。

2009-09-03 | P&E
民主党が圧勝して、三党連立政権協議を始めているという。
はじめは、民主党単独で、政策決定をしていってほしいと感じます。
マニフェストが違うのに、何故???
自民党も連立を目指したときから衰退が始まっている。
比例代表の議員を80人削減するマニフェストだって、社民党は反対している。
とにかく、
国・地方の長期債務を合計すると800兆円以上の残高があるのだから、、、、この中で、少子化対策を打つのはかなり難しいかもしれません。

特殊法人や独立行政法人の、必要不必要の検証をすぐにでも始めて欲しい。天下りの受け皿だし、こまかいところでも、多い公用車・ミュージカルチケットやマッサージチェアーにも使われていた道路財源など、きりがない。

民主党が、予算を見直すといっているのも大歓迎。
いままでは、財務省がシーリングと呼ぶ上限額を決めて予算化してきた。この方法だと、各省庁の予算要求が枠内に収まっていればそのまま認められ、個別の支出の必要度が厳しくチェックされにくい。
いわゆる、官僚によるお手盛り予算だったわけで、この予算金額は、官僚では削れない。

こここそ!!!これこそ!!!!政治の役割です。
さらに、ほんとうに必要な分野に予算を組みなおして欲しい。
医療費2200億円の毎年削減は、なんだったのか???

「族棋院」は、まだいるのだろうか??
徹底的に、マニフェストに基づいて見直して欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星守る犬。

2009-09-01 | 読んでみた。finding.
星守る犬
村上 たかし
双葉社

このアイテムの詳細を見る
こちらもマイミクさんに頂いてしまった漫画本です。
以前、いただいたディズニーの本にも涙したけれど、この物語もしみじみと人生を感じる本だねーーー。
「ダ・ヴィンチ」で、プラチナ本に選ばれた本。

家族とは????孤独に生きるとは???
生きとし生ける中で、出会い!!!さまざまな出会い。
であった人や、動物や、物を大切にするっていう事の、大切さを感じさせられます。
小泉改革の負の面も、出てくるよ。

人は、なにかにこだわって、なにかを大切にしながら生きている。

私には、肉親への愛情・・・・、もっと注ぐべきだと思ったりした。

そのときの読者の心の有り様で、受け取れるものが、ものすごく異なって、違ってくる物語だとも思う。

それだけ含む世界が、広い。許容範囲が広い漫画だともいえるかもしれない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする