土用の丑の日。

　７月２８日。今年の我が家の「土用の丑の日」は、
浜名湖養鰻組合のうなぎの蒲焼きで、猛暑に対抗しました。
今年初めて食べて見ましたが、ふんわり柔らかで、おいしかったです。
お店でいただくのも素敵ですが、
お家で、ゆっくりも、また、いいもんです。

悪童日記。

　子供の視点だからこそ、より純粋に深く鋭く、問題点を浮き彫りにしてくれます。
侮るべからず。双子の兄弟！！！！
ハンガリー、ブタペストに住む、極貧の生活を生き抜く、したたかな兄弟。
ドイツ軍が、ハンガリー国内を自由に進軍して来て、ユダヤ人狩り、収容所連行を目の当たりにする。
母の手を離れ、祖母に預けられる二人。
戦争、虐殺の生々しさが、普通の語り口で表現される恐ろしさ。
ソ連の軍事介入、占領、民族差別、飢え、貧困、集団殺戮、安楽死、暴力、サディズム、悪意。
各章が、重いテーマを提示。
しかし、強く、しぶとく、生き抜く二人のエピローグが感動です。

流星ひとつ。

　１９７９年、２８歳で芸能界を去る決意をした　藤圭子に沢木耕太郎がインタビューした対話を紡いで本なりました。
対話をノンフィクション記事にするって、あまり期待もせずに読み進みました。
ところが、意外に、藤圭子さんの本音、感じたままが鮮やかに引き出されていて、すごいです。
沢木さんの聞上手も大きく影響していると感じます。
読んでみて初めて、藤圭子さんがあ、こんなにもまっすぐで清潔な魂を持った人だったかがわかりました。
そして、なぜ？あのように死ななければならないのか。
並外れて強い思いを歌に対して、抱き続け、、、、、結果、喉の手術をしてしまった。
藤圭子に戻れなくなってしまった悲痛な思いを抱き続けて、、、。
夜、一人で音楽を聴く気持ちを、
「胸の奥をさわられたような気がするんだよね。好きな男の人に体をさわられると気持ちがいいように。ほら、
こうやってつねれば痛いって感じるように、歌というのは、心を、さっとさわるんだよね、あたしの胸の中を、ね。」
対話でしか、引き出せないところだと感じました。
みずから、書けないですよね。

人生には、やらなくていいことがある。

　作家、柳美里さんの、虚飾なく素直に語られた半生ですが、読者には痛く感じる本です。
当初、読み始めるときは、切り捨てていくべきことを教えてくれるのかしらんと読み進めましたが、
全く、ハウツーは、なかったんです。
生きて行くうえで、あのときああしておけばよかった！！！と、「後悔」してし舞うことが多いけれど、
「後悔」が、あったからこそ、こうしないようにしようとして、より良い今がある。
と、捉えてます。
１９９４年処女作「石に泳ぐ魚」がプライバシー侵害、名誉権毀損で訴えられ、最高裁まで８年間。
パートナーだった東由多加さんが亡くなった直後だった。

柳さん自身、やらなくてはいけないこと、を、やり続けてきたと思っていたが、見方を変えると、
そうでもないかもしれない。
思い出の中の「輝き」や「痛み」を一旦無しにして見つめ直して見ると、気づきがある。
などなど、多くの気づきをいただけました。

空気を読んではいけない！！！！！

　総合格闘技で、世界ライト級王者に輝いた　青木真也選手の、すさまじい気迫のこもった本です。
柔道を始めた頃から「苦しくなければ努力じゃない」と、猛練習に明け暮れ、生死をかける総合格闘技に転身。
ここまで、できるのか？ここまでやるのか！！！とても、こうはできない！！！
徹底的に、自分を律して、妥協せず、大切にする姿に驚嘆！！！！
「幸せな人生を送るために　友達はいらない」相手の価値観は尊重するが、俺の領域に入ってくるな。
そして、
「自分の考えが、汚されるから、人と食事には行かない」
「接待は　知らず知らずのうちに　人生の優先順位を狂わせる」
この２章は、東北新社、NTTの幹部、総務省の方々に、読ませたい！！！！！！