有頂天家族。

有頂天ホテルじゃーー無くって、「有頂天家族」でした。
書評が良かったので、手にとってみました。
まーーー、なんてサービス満点の物語でしょう！！！！
京都の町を舞台に、狸の家族、天狗たち、人間が、入り乱れて、勢力争いを繰り広げます。
まさに荒唐無稽だが、軽いタッチ。２５０ページも半日で読み切れちゃいます。糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の当主は、ある日、狸鍋にされ食べられてしまいます。
絶大な権力を持っていた・総一郎の死が、謎解きに発展。対抗勢力の夷川家の阿呆兄弟金閣・銀閣と、壮絶なバトルが・・・。
漫画チックやなーーー！！
最近読んで、テレビ化ｓれた、万城目学「鹿男あをによし」に似ている。
こちらは、鹿が喋るし、取り仕切る。
ちかごろ、こういったタイプに、人気が集まるのかもしれせん。

出町ふたばの豆餅も出てくるし、南座・八坂神社、名所・見所もタップリ披露されます。
この乗りがいいんだね！！
でも、テーマっていうと・何？？？？？？
最後、三男の矢三郎がいいます。
「とくに願いはないのだ。我ら一族とその仲間たちに、ほどほどの栄光あれ。」３５６ページ。
家内円満・家内安全小説です。

ひんぷんガジュマル。

業界仲間、５人で、金曜日の夜から沖縄に入りました。
こちらは、ものすごい寒さと、風が強かったみたいで、グッドなタイミングで行って来ることができました。
沖縄は、雨季に入るせいか、オフシーズンらしく、航空券も往復で二万円という格安。
ホテルも空いています。
もう、初日が２２度でしたから、那覇空港に降り立つと、一気に、毛細血管が広がる感じがします。
もう、風が爽やか！！！コートは、まったくいりません。土曜日は、サザンリンクスゴルフコースでゴルフ。
芝生・フェアウエイが緑なのに感激でした。
昨日は、高速バスで１時間４０分、名護市まで、でかけました。
オリオンビールの工場もあります。
沖縄、桜祭りも２月１１日に終了していましたが、まだ、強いピンクの沖縄桜、カンピ桜・咲いていました。
ここは、名護市繁華街・名護十字路近くに立つ、天然記念物・樹齢３００年の「ひんぷんガジュマル」です。
道路、十字路の真ん中に立っていて、道は、囲むようにロータリーになっています。
まさに「市民の木」。
ひんぷん・とは、屋敷の正門と母屋との間に設けられた屏風状の塀のことです。
外からの目隠しですが、悪霊を防ぐといわれています。
乾隆１５年（１７５０年９具志頭親方蔡温グシチャンオヤカタサイアンは、王布の名護移遷論議を鎮圧するため三府龍脈碑サンプリュウミャクヒを建てました。
この石碑が、ひんぷんのように見えることから、ヒンプンシーと、名付けられ、そこに生育していたガジュマルも、ひんぷんガジュマルと呼ばれるようになりました。
クワ科の常緑高木で、屋久島以南の亜熱帯・熱帯に分布しています。
沖縄では、緑陰樹・屋敷林として、広く植栽されています。
幹は、よく分岐して、枝葉は四方に繁茂します。
気根は、地上に下りて幹となり、広く美しい樹冠をつくっていきます。
この素晴らしいガジュマル。
高さ１９Ｍ，幹の周囲胸のところで１０Ｍ，樹冠は３０Ｍもあります。
堂々とした容姿。
街の、ひんぷんの役割を担っています。
また、命あふれる・活き活きとした樹木に出会うことができました。

マリア・カラス最後の恋。

伝説であり、あこがれのソプラノ・マリア・カラス。
その私生活は、謎に包まれていた部分が多かったですが、ここでの解釈は、やがて定説になっていくのでしょう！！
原題名が、「ＣＡＬＬＡＳ　ＯＮＡＳＳＩＳ」ですから、大半が、マリア・カラスとオナシスとの、恋物語です。
登竜門である声楽コンクールのときには１００㌔以上あって、審査員から、あんな太っていてよくも歌えるな！！って揶揄され、それを庇い、勇気付けで、プリマドンナへの足がかりをつくった、最初の夫、ティッタ・メネギーニとの出会いから映画は始まります。
すべて、イタリア語の台詞も心地よいです。
オナシスが、豪華クルーズに招待し、そこにはウンストンチャーチル夫妻も同船しています。
イギリス首相もイタリア語をしゃべります。
とにかく、モナコの町と、海が綺麗！！！
クルージングで立ち寄る、地中海の小さな島。
それらを、見るだけでも楽しい映画です。
私が、オペラ・アリアに親しんだ頃、カラスへお評価は、厳しい声が多かった記憶があります。
天に抜けるような素晴らしい音量の歌声が、批評の域を超えていたのでしょう！！
冷たい・金属質の声だとか・言われていました。
同時代のライバル・テバルディの方が、キメの細かい、暖かい歌声が素晴らしいなどでした。
オナシスとの恋、スキャンダラスな関係が、表面的に批評に影響を与えていたのではないかと推測されます。
事実は、当人２人しか知る由も無いです。
ジャクリーヌ夫人との結婚まで、描かれていますが、決してオナシスも否定的に描いてません。
自らの過ちを、認め・謝罪するオナシス。
謝罪を受け止め、窓から見下ろすマリア・カラス。
歌と恋に、思いっきり生きた、マリア・ァラスを、ただ受け止めて、楽しむ映画。
爽やかさが、見終わると感じられました。

米原万里の「愛の法則」

２月１７日の、ｎｈｋ週間ブックレビューで、南伸肪さんが推薦紹介していました。
初めての、米原さんの講演記録から、起した新書です。
実際の話し言葉で、記載されていますので、読み易いです。
惜しい方を亡くしましたし、この世にいない米原さんですが、また、新書版でよみがえりました。
もう、米原節、暴発状態です。
禁止用語もなんのその！！！
男って、だいたいａ・是非寝てみたい男。ｂ・まあ寝てもいいかなっていう男。ｃ・たとえ大金をもらっても絶対寝たくない男の３つ。
そして、９０％はｃだ。おそらく売春婦をしていたら破産ね！！！
これを講演会で言ってしまう！！！
小話も、
ニューヨーク・ハーレムで、黒人に神様が３つの願いをかなえてあげると、ありがたいお告げ。
彼は、１、白くなりたい。２、女たちの話題の的になりたい。３、いつも女の股ぐらにいたい。
すると、男（浮浪者）は、消えて、タンポンが転がっていた。
うーーーん、米原さん、ますます盛んだったのね！！！

政治体制批判・社会批判もたっぷりで、読ませます。

嬉しい贈り物！！

毎年、この季節になると、今日か？明日か？と、待ち望むものがあります。
古く慶長年間から経営し続けているお店・広島「かなわ」のヴァージンオイスターです。
普通・牡蠣は、暑い７月に産卵して・・・海中で受精します。
その後、牡蠣のプランクトンとなり、海中を遊泳すること三ヶ月。その間に、終の棲家・岩などに付着し、成長していくことになります。
そして、翌翌年の冬に、収穫されるのですが、このヴァージンオイスターは、翌年の１月から３月までに収穫してしまいます。
まだ、１年弱の牡蠣ですから、大きさも可愛らしく、牡蠣独特の甘味・旨味が強いのが特徴です。
小粒で、とにかく美味しいのです。
広島沖を、はるか、なお３５㌔沖に出た、大黒神島沖で収穫された貴重なヴァージンオイスターです。
本日は、静岡の自宅で取れた、柚子をたっぷりと絞り込んで、頂きました。
うまい”””。
フマキラーさん！！！ご馳走様でした。

約束。

比較的、新しい石田衣良さんの短編集です。
軽く、読めるから、新幹線のお供に・・・・・、なーーーんて・軽い気持ちで手に取りましたが、石田さん侮るべからず！！！
池田小学校での、惨殺事件に泣いて、生き残った子供たちにエールを送り、なくなった子供たちの魂を鎮めるために・自分が小説家として何か出来ないか？？？？
そんな気持ちを募らせて書いた物語です。
理不尽な犯罪の被害者が、苦しみから立ち上がり、人生に帰ってくる。
その過程をていねいに、しっかり書こう。
それが、このクラスメート同士の小説になりました。
最後に、「最後の一滴が、かれるまで生きる。」って、残された子供に言わせるのです。
二編目は、「青いシルエット」。
事故で、片足が不自由になってしまった子供と、両親の、特に父親との感動の物語です。バディという、スキューバー用語を知ることもできました。
第三篇が、「天国のベル」
この作品が、私には・一番グットきました。
浮気中の父が彼女と自動車事故で死亡。母親と二人っきりになる。雄太君・耳が聞こえなくなっちゃいます。
もう一家族、離婚調停中の夫婦には、同い年の娘がいます。
娘は、話すことができなくなっています。
二家族は、軽井沢で過ごします・・・・・、そのとき電話のベルが・・・鳴ったのが、雄太にだけ聴こえちゃう！！！
それは、亡くなった父親から？？？？？？あーーーー！！聴こえるようになる、話すことが出来るようになる！！！
感動の物語です。
あと、「冬のライダー」「夕日へ続く道」「ひとり桜」「ハートストーン」と、続きます。
どちらも、読ませる・・・。
何らかののハンディを背負った主人公たちたちが、生きて行く希望が生まれてくるのを見る物語す。
恐るべし！！！石田衣良さんです！！！！！

２００８年への視座。

名古屋・土曜日は大雪。普段２０分で、帰宅できるのが、大渋滞！！
１時間以上もかかりまいした。あーーーー、まだ、雪が残っています。
先日、萬有製薬の代理店会議で、三井物産常務執行役員・寺島実郎さんの講演会を聴きました。
「世界の潮流と日本の進路」が、サブタイトルです。
聞いている皆さんが進路を決めるのですよ！！！
いま、世界は、実際は、こう・動いているんだから、どうするかは自分で決めなさ士っていうスタンスです。
２１世紀に入ってから７年間の世界潮流は、
世界経済の年平均実質成長率（実体経済）３，５％。
世界貿易の年平均実質伸び率（物流経済）７％。
世界株式市場時価総額平均伸び率（金融経済）１４％。
やはり、マネーは常にバブリーに膨張し続けるのですね。

「２００８年をどういう年として認識するのか？どんな時代を生きているのか？
正しく見ていないと、経営は駄目。経営は、時代認識そおのものですから・・・。
２００８年・日本を取り巻く環境の中で、重要なのは中国。
２００７年名目ＧＤＰドイツに次いで第四位だったのが、今年は確実に第三位になります。
大中華圏・グレートチャイナの拡大が注目。中国・香港・シンガポール・台湾。
みな華僑が経済で大きな比重を持っている。中国は、発展していくには華僑圏を取り込むのがいいと思い始めている。
マレー半島を統治していたかってのイギリス。シンガポールにＣＡＰＩＴＡＬを置いた。シンガポールは香港の人も来る。インドという７％成長国を取り込むことができる。インドのバイオ・インターネット・ＩＴ産業も取り込める。
かってのイギリス圏が、シンガポール・インド・香港と、繋がってクル。
その中心に中国がいる。
中国の存在が大きく見える。中国には１００万人の台湾人が既に移住している。
２００７年はどんな年だったのか？？
戦後６０年以上経過して、輸入貿易量初めて、アメリカが１６，３％と、中国１７，８％に抜かれた年だ。
いまや、日本は、アジアとの貿易で飯食っているんだという認識。
オーストラリアも注目。
日豪経済合同委員会開催しているが、ＧＤＰでは３年前一人当たりは、日本を抜き去っています。
全国で、土地値上がりランキング１位は、北海道倶知安だった。１０倍になった。
シドニーのタクシー運転手まで、別荘を買える。
オーストラリアドル・為替は６０％上る。
ここにまた、ユニオンジャックアローが見えてくるんじゃーーーないか。
イギリス・シンガポール・インド・オーストラリア・。
世界を動かすモチベーションに育ってきている。
シンガポールとイギリスはオープンスカイ契約を結んでしまった。
イギリスは、よみがえっている。シティは、中東・ロシアからオイルマネーを集めている。集中して投資。
最新の、８００人乗りジャンボジェットを発注したのは、オーストラリアとシンガポールだ。日本ではない。
日本の、外交戦略は、なんにも見えてこないんじゃーないか。
もう、日本は、知的財産・ソフツウェア・バイオ、
目に見えない財産でもって、国家の格を高めていくしかないのではないか。
２０世紀は、覇権国としてのアメリカの時代だった。
２１世紀は、どうなるのか？？
ブラジル・ロシア・インド・チャイナ・シンガポールに、インドネシア・南アフリカが加わった、ＢＲＩＩＣＳ・ブリックス。

３つのＥもキーワード。
エコノミー・エンヴィロンメント（環境）・エネルギー・。
２０００年サミットのときはヨレヨレだったロシアは、よみがえって来た。
４３６０億ドルロシアの外貨準備高は増えてしまった。
どうして、原油は４倍になったのか？
ＷＴＩ・ウエスト・テキサス・インターミディエイト、
７０万バーレルを扱う。全世界でえは８６００万バーレルが取引されている。

日本は１２年連続１％割る金利。
ジャパンファクターが取り上げられ始めている。世界経済の停滞は日本のせいだ。
石油などの素材は、２倍から４倍になっているのに、耐久消費財価格は９２，３％と上らない。
エネルギー効率が一番いいのが日本。
世界最大の債権国日本が何故・自信喪失しなければならないのか？
ポテンシャル（潜在資産）を生かす・国家としての総合戦略が欠如している。
貿易黒字を生かす戦略・欠如。
さーーーーーー、この世界認識の中、あなたは、どう・考え・行動していきますか？」
なかなか、刺激的・解りやすいお話しでした。

ペルセポリス。

勇気を与えてくれる。
伝統というもの、歴史の中で、国として大切にしてきた生活習慣、生きていく姿、その在り方を教えられる映画。
さて、イランって、世界地図で、どこにあるのか正確に指差せる人が、何％いるだろうか？？イラク戦争は終わったのか？？？？？
その。イラクはどこに位置するのか。
面積は、イランは日本の４，４倍の大きさっていう概念すら無い方が多いのではないでしょうか？
人口は？？　　　約７０４２万人です。
ペルシャ人って？？？言語は何？？？宗教は、イスラム教だけなの？？？
イスラム戦争ってどんな内容だったのか？？？
イラン・イラク戦争は、どうして起ったのか？？
その最中で、生活者は、どういう考えを持っていたのか？？
ブルースリーが大好きな女の子マルジが主人公です。
１９７８年９歳のころから、ウイーンに留学、恋をして、結婚、離婚を経験し、ひとり立ちして、パリに旅立つまで。
政変や、イラン・イラク戦争に翻弄されながら、逞しく生きるマルジ。
「毎朝、ジャスミンの花を摘んでブラジャーの中に入れている。」
お祖母ちゃんが素敵。
「いつも毅然として公明正大に生きるんだよ。」って、激励してくれるお祖母ちゃんは、もっと素敵です。
絵も、現代のパリだけカラーとなる。
思い出は、全部・モノトーン。とってもシンプルで、展開が速い。
こういった絵、ジブリとは正反対だけど、かえって新鮮でした。
オススメ・・・世界が広がります。

グミ・チョコレート・パイン。

新しい青春小説の誕生ですね。
山田詠美「ぼくは勉強ができない」、村上龍「６９」に並ぶ名作だなーー！！
今回、映画化もされます。
ミュージシャン・大槻ケンジさんの自伝小説か？
１９６６年生まれの、ロックミュージシャン！！
NHK日曜美術館で・焼津出身夭折の画家石田さんの番組に解説者として出演していたのが彼の言動に触れた最初でした。
切れ味鋭い、本音発露者。
この自伝小説・最初は、モンモンとした高校生活が描かれていて、たいしたことない平凡な内容かと思いきや！！
中盤あたりから俄然、楽しく読めます。
あこがれの同級生、山口美甘子との、出会い！！！口をききはじめ、一緒に映画館に行って、映画談義を交わす頃から、俄然面白くなります。
「BOMB」の章で、議論を美甘子と戦わしていると、彼女は突然「わたしはーー、人生って・グミ・チョコレート・パインだと思う！！」って言うんだ！！
そして、この本の題名の意味がわかるっていう仕掛け！！
うーーーーん、なるほど！！！
映画も見てみたい！！
大橋賢二は言う「知識の量で守ろうとしているものは、肥大した自意識と、本人は孤高のつもりでいるが、本当はコンプレックスでいっぱいの自己愛に他ならなかった。たとえそれが大橋巨泉が尻で踏み潰したイチゴ大福にワサビをすり込んだようなモノであっても。」

倖田來未に未来はあるか？？

あきれた思い上がり！！！
「女も３５歳をまわると羊水がくさる！！」だって！！！
柳沢・元厚生労働大臣の発言もひどかったけれども、この２５歳の歌手が言った言葉は、それ以上に配慮を欠いたひどい発言だと思う。
朝日新聞朝刊で読んで、驚いた！！
ネットで、ブログ上で謝罪したというが、しっかりと記者会見して、顔の見えるところで謝罪するべきだね！！
若さでの、ここまでの思い上がりは、唖然！！！
いまは、４０歳・５０歳過ぎても、医療技術が進歩したので、しかるべきスタッフ、設備が整った病院ならば、安全にお産することは可能です。

このような、少なくとも長幼の序ではないけれど、人生の先輩に対して発言する内容ではないと思う。
マネージャーに早くお産するのを促した際・飛び出した言葉といいますが・・・・・・。
言葉の真意・裏側を知りたい！！！
シチュエーションで、どうしても、こういう言葉になってしまったという解明！！
そして、なによりも、謝罪。はっきりと・メディアに出ての謝罪が必要です。

歌が少し上手くって、衣装がセクシー過激、踊りも踊れる！！！
だから、許される発言では、ないだろう！！
「私の羊水は、こんなに綺麗になる予定！！！だって、私は０００なんだもん。０００００だから３５歳過ぎると羊水がくさる！！」
居直って、なーーーんて、言えないだろうなーーー！！