健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

家族って、さまざま!!

2007-06-30 | 読んでみた。finding.
いつかパラソルの下で

角川書店

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「永遠の出口」以来、森さんの小説読んだのは2冊目です。
相変わらずサワヤカな語り口は変りませんね。
こちらは、超厳格だった、親父さんが亡くなって、一周忌を迎えるまでの、紆余曲折、家族それぞれの気持ちの揺らぎを描いています。
「自分の心も、自分の時間もあったもんじゃない。せいぜいお父さんについていくしかなかった。お父さんを肯定していれば、自分の人生は肯定できるちお思っていた。」妻。83ページ。
死後・かっての恋人に対する手紙・コンドームを書棚の奥に見つける。
生前、付き合っていた女性も現れる。
「あの人が私に隠し事を持っていたことより、あの人に隠すようなものを私が何一つ持っていなかったことかもしれない」83ページ・
異性との交際さえ否定されていた3人の子供たち。姉と兄は、父に反発して家をでてします。妹だけが、父親の良い子で過ごしている。
家を出た、長女・野々が主人公。
広い意味で、ファーザーコンプレックスが強く、異性との関係がうまく作れない彼女の、成長していき、克服していくストーリーですから、読後感が悪いはずはありません。
私自身・この世界から愛されていないという焦り・執焦感。
受け入れても受け入れても私自身が受け入れられていない気持ち。
そういう感情を、乗り越えていくんだから、自分の気持ちの持ちようにも照らし合わせさせてくれる、細やかな手触りの作品です。
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新しい試み。

2007-06-29 | 読んでみた。finding.
はじめての文学 村上龍

文藝春秋

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昨年の12月から順次・作家別に、若者(特に活字離れが多い人)たちに、文芸春秋社が「はじめての文学」として出版した本。
全12巻。初回配本が、村上春樹さん・第二回配本が村上龍さんという企画です。
第三回から、よしもとばなな・宮本輝・宮部みゆき・浅田次郎・川上弘美・小川洋子・重松清・桐野夏生・山田詠美・林真理子・、と今を活躍する作家たちが競い合っています。
作家ごとの自選集となっており・この龍さんは「龍から生きるテーマをもらう」となっています。
作家別にテーマが違うのではないかと思います。
龍さんの前文によると「最近再びいじめによる自殺が話題になっている。政府はいのちの電話などの対策を講じているそうだ。だがわたしは、日本政府に日本のこどもや若者の自殺を止める力があるのか疑問だ。小説が持つ力は限定的だ。小説は戦争を止めることもできないし、飢えた子どもを救うこともできない。だがある種の小説は、人の自殺を止める力を持っている。果てしない「精神の自由」は、世界と自分の関係性のバリデーションの無限の可能性を示すからだ。わたしはずっとそういった小説を書きたいと思っていたし、今もそう思っている。」
この思いを込めた選択の自作小説9編。
龍さん自らJMMという素晴らしいメールマガジンを運営し、社会との繋がり、社会・政治・経済の問題点をリアルタイムで抉り出してくれています。
ハワイアンラプソディから希望の国エクソダスまでの9作品。
最初のハワイアン・ラプソディを除いて、全部かって読んだ作品でした。
この中で、龍さんが読んでもらいたかったのは、最後の「希望の国エクソダス」だと感じました。
長編作品の前半3章の抜粋だけれど、「あの国には何もない。もはや死んだ国だ、日本のことは考えることはない」という主人公の少年(いじめの無い国に来た)の言葉にすべてが集約されているように思う。
解決策は???
続章が読みたくなるだろうし・・・・、他の作家のテーマも知りたくなる・なかなか素敵な企画です。
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山の幸。

2007-06-26 | 旨い!tasting.
槍見館には、大きな吹き抜けのロビー横に・囲炉裏がありました。
炭火が赤々と燃えています。
2時チェックインしたときに、既に・囲炉裏の中には10数本の、アマゴの串焼きが、刺されていました。
こんがりと焼けた・アマゴ!!
竹串に刺さったままを、大口を開けてかぶりつきました。
熱々で美味しい!!
芯まで火が通っていて・骨まで食べられます。
富山産のアマゴだそうです。kんもくらいの大きさが揃うって、やはり養殖物みたいです。
目の前の蒲田川は、ものすごく釣れそうな川なんですけど・・・。
前日の大雨で、水量が多すぎるみたいです。
この辺・長良川の源流付近まで、渓流釣りに入ったことがありますが、魚影がものすごく濃いです。
うじゃうじゃ・アマゴが湧いて出てくるっていう感じなんです。
エサには勿論・道糸の途中に付ける・プラスティックの目印にも、エサかと勘違いして、食いついてくるっていう状態です。
入れ食いっていうより以上・・・入れ前食い。
こんな自然がまだ残っている・岐阜の山奥です。
しかし・天然は諦めて・・・しっかり養殖の味も楽しみました。
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山菜づくし。

2007-06-25 | 旨い!tasting.
奥飛騨温泉郷に行ってきました。
名古屋から東名高速・一宮ジャンクションで、東海北陸道へ、高山西インターを出て、わらに北上・安房トンネル入り口を越えて・岐阜県の最北端です。
4時間近くかかりました。
北アルプスが一望できる蒲田川沿いに栃尾温泉・新穂高温泉があり、平湯川沿いに平湯温泉・福地温泉・新平湯温泉があり・奥飛騨温泉となっています。
雪解け水が豊富で濁流となっていうこの川は、神通川になり、日本海に注ぎます。
もう、分水嶺を越えて・日本海側に来ているのを実感します。
快晴の土曜日は、奥飛騨温泉でも、最深部・新穂高温泉「槍見館」に宿泊しました。
ここは、温泉教授・松田忠雄さんも「日本全国温泉ガイド」dも絶賛している秘湯です。
豪商の家・土蔵を移築して平成12年に改築しました。
15室しかなく、落ち着いた温泉宿です。
露天風呂が15室なのみ9ちもあり、内湯が男女1つづつ設備されています。
渓流・清流を隣に・入る温泉は最高です。
ほとんど硫黄臭も無く・澄んだ温泉です。
各露天風呂に、湧き水も引いてあり、まさに玉露・うまい天然水です。
夜は、飛騨牛の刺身から、ホウバ味噌、岩魚の土瓶蒸し、ママゴの塩焼き、姫竹まど、山菜づくし。
山ぶどう酒で乾杯。
三ヶ月前からの予約で、ようやく取れた槍見館。
真冬に、また行きたいです。
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坂東 元さん。

2007-06-22 | 聴けた!imaging.
私どもの属する団体の創立30周年記念祝賀会に、旭川市旭山動物園副園長・坂東元さんをご招待しました。
講演会前日・坂東さんと、夕食を共にすることができました。
テレビドラマにもなり、ドキュメンタリー番組の花形となり、現在絶好調!!
とにかく1日の入場者が・上野動物園を上回っているという奇跡の動物園再建でした。
キタキツネによる、エキノコックス感染症が報じられた平成6年あたりは、閉園まで真剣に考えた大赤字の動物園でした。
それが、平成18年には304万人が殺到する動物園に変身してしまったのです。
それも、パンダや、コアラなど、客寄せの珍獣を入れたのではなく、平成6年当時と動物の種類は全く変わっていないというすごさです。
客寄せは、ディズニーと同じように、ブームが去ると火の消えたようになるけれど、旭山動物園は、まだまだ増え続けています。
動物の素晴らしさ、ありのままの生きた姿・・・・そして死を見取るまで、見ていただく。
夕張市に匹敵する財政赤字。市が運営する動物園は、お金もありません。
どん底から、改善に取り掛かった実行力の素晴らしさ!!
学ぶことが多かったです。
副園長は獣医でもありますが、本州のツキノワグマの状態に大きな危惧を抱いて折られました。
小熊の時代だけ可愛いと育てて、手に負えなくなると、山に・自然に戻すといいますが、餌ツケをされた熊は、必ず里に出てきます。
それを、危険だからと・殺す。
2万頭いるツキノワグマ・いま年間6千頭が殺され・絶滅に向っています。
ジャワ島の、トヨタによる密林買占めも、オラウータンの絶滅が危惧されています。

ライオン・アザラシは詰まらないと判断してしまった日本の動物園。
彼らは、素晴らしいと、その見せ方を工夫した旭山動物園。
ペンギンの散歩の・・・・・、次には・象の行進を企画しているという!!
目が離せない動物園です。
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たまにはゆっくりと・・・。

2007-06-21 | 読んでみた。finding.
むかし噺うきよ噺

新潮社

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軽自動車で、杉並区を回って始業していた時代。
得意先周りも一段落した時刻「小沢昭一の小沢昭一的こころ」がカーラジオから流れてきました。
なんとなくノンビリと、クスっと面白おかしく、悲哀を込めて心情を語る語り口、大好きでした。
なにげない・些細なことを・旨く話す・秀でた芸ですね・これは。
「むかし噺・・・」小沢さんが幼少のころの風物が登場。
定斎屋(ジョウサイヤ)なんて知らなかったなーーー。薬を担いで売っていたんだって。この独特の歩き方「ザッザザッザ」っていう引き出しの取っ手が鳴るのが印しだったし、その歩き方を真似たっていうんだから・面白いです。
鋳掛屋なーーーんてのも、最近では知らない若者がほとんどではないかなーー。
「発車オーライ」のバスガールの章では、小沢さんがバスガールを苛める酔ったお客役を日活でやった小話が出てきます。
ほほえましい・・・・そして小沢的こころが・・・・・・「バスに乗ったら、運転手の脇に運転手と車掌の名札があって、そのバスガールの名前が「阿部さだ」とある。世の中には同姓同名ないるものだが、よりによって、チョンギリの阿部定さんと同じとは・・・・。見れば見るほど可愛らしい娘で、こんな名前を親に付けられて可哀想にの、と思っていたら、、彼女、ひと声高く「お切りしてない方、切らせていただきます。」だって、、、、、、
こんな調子です。
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破防法はどこに?

2007-06-20 | 読んでみた。finding.
ハーモニカとカヌー

新潮社

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野田知佑さんの本は、以前「南へ、・新放浪記2」を読んで、カヌーで下って日本の川の現状を明らかにする姿勢がとっても好感持てました。
今回の本も、まさに自然破壊に対する警告の書となっています。
冒頭・信じられない雄大さと・手付かずの自然が残っている・アラスカ、ユーコン川のカヌー下り・・まさに命を掛けた川下りの様子が活き活きと描かれます。幌馬車のようなカナディアンカヌー!!!
ボイジャー「旅人」がフランス語だと気付かされたり、ブルースハーモニカを知り、フィジー、ニュージーランドまで、旅の楽しさは拡がっていきます。
一転、
後半は、「旅へ・新放浪記」「南へ・・」で書いた、日本の清流・特に、鹿児島・高知・東北の川についての変化・荒れ具合が白日にさらされて、読むに苦しみが加わってきます。
ゴアさんの「不都合な果実」・日本版は既にあった!!という感じ。
かって清流で遊んだ川も、無秩序な工事のための工事、予算を消化するための護岸工事・ダム建設で、死んでいく様が描かれていきます。
「官憲がエサを投げると飛びつくのが、この手の男たち」206ページと、批評も辛辣になってきます。
最近のダム建設反対運動の広がりが唯一の救いかもしれません。
とにかく、破防法(破壊防止法)は建設省にこそ適用すべき・・・。
と、断言します。
日本の土建政治に反対だといいます。
大賛成です。
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さびれる商店街。

2007-06-19 | looking.
戦前・戦後にかけて賑わい・栄えた、いわゆる町の商店街!!!
車社会、モータリゼーヨンの進展・郊外・市内の大型ショッピングセンターの興隆により、寂しくなっていくばかりです。
さびれ始めは昭和の60年代でしょうか??
ここ、名古屋駅に近い、円頓寺(エントンジではエンドウジと読みます)商店街も、もう滅びの雰囲気。
シャッターを閉めたお店が目立ちますし、夕方の買い物タイムでも、この写真の有様です。
もう、歩いていると廃墟の空気・
家の近くの、滝子商店街・雁道商店街よりも、酷い寂れ方です。

でも、しぶとく明治時代から暖簾を守っているお店も・飲食店に多いようです。
エビフリャー専門店「はね海老」
コロッケ・トンカツの旨い洋食屋「勝利亭」ねどなど・・・・。

頑張って営業し続けてもらいたいお店も多いのです。
ショッピングセンターから地元商店街に戻るのは、工夫が必要。
戦後・アメ横を名古屋に移転してしまった。大須商店街は、名古屋一番の賑わいです。
万松寺の住職さんが、先見の明がありました。
ブラジル・トルコのお店・古着屋が軒を連ねて・エキサイティング!!!
円頓寺・・・がんばれ!!
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武満徹さん。

2007-06-18 | 聴けた!imaging.
古い40年前のレコードを引っ張り出して来ました。
もう骨董に近いレコードですが、まだ・新しさを感じます。
武満さん(1930-1998)もう没後10年も経過してしまいました。
196お年代、前衛音楽の旗手であり、感性鋭い文章でも一世を風靡しましたが、最近は、一段と、その心底から歌わせる作品がクラシックの枠を超えて、信奉者を増やしていると聞きます。
武満さん、意外とポピュラーろいうか、映画音楽など多数手がけていて、このアルバムにも「怪談」の音楽が収録されています。
生前は、ドビュッシー・ラベルなどフランス近代音楽の影響を指摘されていましたが、没後10年を経て冷静に向き合ったときに聞こえるのは様々な西洋の鏡に反響した日本の「旋律・歌」なのではないかといわれてきています。
武満さんの自由な歌心の信者は、ジャンルの壁を越えて、増殖しています。
JAZZピアノの秋吉敏子・アコーディアオンのCOBA・ポップソングの小室等、石川セリ・ロックのデビッド・シルビアンです。
ギタリストでも、荘村清志、福田進一、村治佳織、渡辺香津美、鈴木大介がいます。
ドイツの演出家・ペーター・ムスバッハは、武満作品の「沈黙が生む宇宙の感覚」を劇場用の作品として再創造に取り組んでいます。
指揮者でも岩城さん小澤さんを筆頭に、サイモン・ラトル、ケント・ナガノ、エサ・ベッカ・サロネンへと信奉者は広がっています。
無論演奏家でも、園田高弘、今井信子、小菅優、五嶋龍と多彩です。
どこまで、信奉の枝が伸びていくか楽しみです。
久しぶりに聴いたレコードですが、まだまだ私には新し過ぎて聞こえます。
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7月1日デビュー。

2007-06-15 | looking.
いよいよN700系がデビュー。
昨日、偶然、試運転中の車両に東京駅で遭遇!!早速、パチリ!!
ノーズが、巨大カモノハシみたいで、流線型・早そーーーーーー!!!
隣の、車両と比較するとわかりますね。
N700系は、全席禁煙。
タバコのみには辛い車両!!と思いきや?喫煙ルーム6ヶ所もあります。
現在の700系に比べ、電力消費量が2割減とか。
ただし、糖分の間は、上り1日4本、下り1日4本のみの運行です。
座席も覗いて見ましたが、スリムで広そう。
居住性重視みたいです。
早速・乗ってみなければ・・・・・!
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