沈黙の春 (新潮文庫)レイチェル・カーソン新潮社このアイテムの詳細を見る |
絶滅危惧種が増えている中、世界で、この会議が開かれています。
とっても重要な会議だと思います。
先日、沖縄に行ったら、公園などにはスズメが一杯しました。
このあたり名古屋では、なんか鳩とカラスばっかりが、目に付きます。
数年前から、北海道では「スズメが消えた」といわれています。
旭川を中心に、スズメの死骸が発見されています。
誰かが最初に察した小さな変化が、じわじわと進行し、大きな変化が表面化したときには、取り返しのつかない状況に陥っている。
怖いことです。
1962年出版された「沈黙の春」アメリカのジャーナリスト、レイチェル・カーソンの著書です。
もう、1950年代から、この問題に取り組んでいたと思われます。
第八章「そして鳥は鳴かず」では、
「鳥が帰ってくると、ああ・春がきたな、と思う。でも、朝早く起きても、鳥の鳴き声がしない。それでいて春だけがやってくる・・・・・・。」
40年前、アメリカで消えたのは、スズメでなくてコマドリだった。輸入したベニア板の原料オランダ楡の丸太に付いてきたニレニキクイムシを駆除するために撒布した殺虫剤。広範囲に撒布され、付着した木の葉が落葉。腐葉土になりました。それを食べたミミズ。ミミズの体内に殺虫剤の毒成分が凝縮。そのミミズを主食としていたコマドリが中毒死したという連鎖です。
怖いのは、この異変に気付くまでに多くの時間がかかったということです。
スズメの件も、一体何故?????
原因がわからないだけに余計に不安です。
この本をいち早く、初版発行時に、ひろく紹介した人がいました。
私が、中学、高校時代に通った「斉藤塾」の、斉藤先生です。
斉藤塾で、毎月日曜日に開かれていた、父兄会「昭和会」
ワイドな黒板には、全面縦書きに、推薦本が、50冊ほど・・・・・。
あーーーーーー、立派な先生だった。